今、結婚式にできることはなにか
前回のエントリが5月。トキハナローンチでした。
それから3か月が経ちますが、長い長い3か月でした。
この3か月でやったこと
…正直、今年の4月以前の記憶はもうありません。それくらいのこの3か月は目まぐるしかった。
・5月に借り入れが決まり一定のランウェイを確保
・「withコロナ時代の結婚式宣言」が各メディアでも5月以降も取り上げられる(賛同式場数も11社55式場から45社177式場に)
・オンライン結婚式サービス(Vウェディング)をローンチし想定以上のメディアで取り上げられる(日本のみならず中国南米ロシアまで)
・緊急事態宣言終了後に、結婚式のキャンセルが増え事業計画をさらに見直し
・6月に結婚式DX支援メニュー(限定10社)をリリース
└残3社(8/3時点)になりコンサルティング取扱社数はコロナ前を超える
・7月に入って感染者の再増加に伴う市況への影響を見て、市況回復が2021年5月以降になる前提の事業計画を再々々見直し
・毎週木曜開催の無料ウェビナーREXIT WEDDING ONLINE LABの再生回数10,000を突破
・Zoom活用により全国の式場さんとのコミュニケーションが以前の10倍程度効率化(350会場様をほぼ1人月で対応)
・トキハナ参画式場が300を突破(8/4時点 349)、新たな成長モデルとサービス体験を展開&準備
・今後、結婚式場の集客支援ソリューションをリリース予定
・ちなみに4月以降フルリモートを継続し、組織パフォーマンスはコロナ前よりも上がっている印象
そして、今日リリースしたのがこちら。
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「トキハナ」で全国の結婚式場265式場のwithコロナ対応指針を掲載!契約内容から当日の対応まで
トキハナのサイト上で、どのような契約内容になるかがわかります。
おそらく業界初かと。
*「withコロナ安心契約」とある式場がそれに該当します。
式場を探す新郎新婦にとって最大の不安が契約内容
トキハナで結婚式場の相談をされるお客様で最も不安視されているのがこのテーマ。
契約から当日の対応までお客様寄りの対応を発信されている式場さんだと、お客様も安心して申し込みいただけることがわかっています。が、我々の方に情報が無い式場さんも多かったため、サイトに掲載することに。
元々ウェディング業界には契約内容をweb上で発信する慣習はなく、このやりとりで、各式場さんの考えも深く理解が進みました。多くの式場さんが想像していたよりも掲載にポジティブだったことが非常に支えになりました。
根底にある考え方も知ることができ、業界の未来図がどうなっていくのかより見えてきました。
結婚式場を探されている新郎新婦にとっては非常に有益な情報になると思っています。
ただ、実際、結婚式に対してある意味で、最も悩んでいるのはやはり結婚式場を予約済の新郎新婦。その悩みは想像も言葉にもできないほど。
この秋、結婚式を予定し式場の予約も済んでいる新郎新婦に対して自分は無力です。何が課題でどんな解決策があるのか、個別の要素が大きすぎ一概に言えることは1つもありません。
式場契約後の新郎新婦に第三者ができることは無い
トキハナは式場決定前のお客様にフォーカスしています。
それは、式場を決定した後はその選択肢が一気に狭まるから。
トキハナで「持ち込み自由」を、通常はNGの結婚式場さんから許可いただいて推奨しているのも、「持ち込み自由」になってさえいれば、結婚式の中身や費用について不満があっても何とかなるからです。
結婚式は初めての方がほとんどで、情報格差が大きな産業と言われて久しいですが、大きすぎる情報格差は情報を開示しても消費者サイドでは理解があまりに難しく、埋まることはありません。
情報格差を埋めるのではなく、情報を知らなくても不利にならない構造にするしかないというのがトキハナの考えです。
裏を返すと、式場決定後にはできることはなく、キャンセルして再度相談に来てもらうという話しかできません。実際、最近でも、「7月挙式で決定していたが5月まで1度も打合せもなく、キャンセル料の話し合いも解決せぬまま請求書が届いてどうしたらいいかわからない」というあまりにかなしい相談を頂戴しました。
だいたいどの会場なのかは見当がつくもので、我々は取り扱わない式場も決めているわけですが、実際にそこまで理解した上で式場を決定するお客様はマイノリティです。(こちらのお客様はキャンセルをされて、新たに式場を探されるとのことでした)
例えば、式場決定後のある新郎新婦に、2部制というアイディアで「まず親族だけで挙式と食事会を」「後日、友人参加のパーティを」という方法を伝えると、「その発想はなかった」と喜んでくださることもあります。
着られるドレスの種類も増え、写真も残せて、中座相手を祖母とも母ともできて、次の料理はこうしたいの話もできる。結婚式を楽しめる期間も長くなるというメリットもあるのだと。ある結婚式場さんはそれを推進しようと、2部制にしても追加の費用がかからないような工夫をされている事例もあります。
…が、このアイディアに対して、「たしかにそれはいい!」という声もあれば、「お金の問題でできるわけがない」と落胆させてしまうこともあります。
たしかに、工夫をしなければ、単純に費用はかさむケースが多い。例えば、ドレスをレンタルではなく買い切りにして、親族のものは装飾・音響・司会といった要素などを削ると2重コストは会場費だけになるのでそれをなんとかネゴれると実現できるのではと思ったりします。が、そのような対応をしてくれるかどうかは式場によって全く異なるわけです。
式場の埋まり状況やスタンスによって全く変わってくる以上、実現可能性が何パーセントあるのか当事者以外はわからず、不用意なアドバイスの域を超えないのです。
結婚式場を予約済の新郎新婦にできることは何か
だからといって、何もできなくて良いのかというとそうではない。そう考えて、今できることは、「今」の事例を知る場を設けることだと考えました。
そこで今回、トキハナ ウェディングオンラインフェスを開催することに。
全国17の結婚式場(サービス)が協力し、結婚式の「今」を伝える参加無料のオンラインイベント。
【開催概要】
-日時:2020年8月6日(木)19:00〜22:30(時間は、一部変更の可能性有)
-対象者:結婚式の「今」に興味のある全てのかた
-参加費:無料
-参加方法:YouTubeLiveを使用
【プログラム(予定)】
⓪オープニング
①コロナ禍の結婚式、どんなアイディアがある?
②プレ花目線で何が不安
③オンライン結婚式って?
④ぶっちゃけ今の状況で契約するの怖くない?どうすればいい?
⑤試食は行かないといけないよね、どこがおいしい?
⑥安心できる結婚式場、どうやって探す?
⑦クロージング
この内容が、ご覧になる式場決定済の新郎新婦の方々への答になるかはわかりません。でも、何かヒントにはなるかもしれない。自分たちが申し込んだわけではない結婚式場の事例を知ることで、自分たちが申し込んだ式場でできるかはわからないけど、何を交渉すればいいか見つけることはできるかもしれない。
実施の主旨は予告動画で語ってみています。
コロナをきっかけにやはり結婚式をアップデートしたい
元々ユーザーファーストとは言えない側面も多く、デジタル化の恩恵も受けず可能性も活用できてこなかったウェディング業界。今回のコロナを無理にでもポジティブに解釈できないかと考え、それが強制アップデートだと前を向けたのが4月。
でも、そうなることはなさそうだという結論になったのが6月末。理由は多くの結婚式場が変化を望まず、元に戻ることを望んでいるとわかったから。残念ながらそれは最も悪手であると思っています。
本当に元に戻るのか戻らないのかは誰にもわかりません。が、この状況下でできることは何かを考えれば、自ずと今までと違うトライが必要になるはず。
ポイントはいつでも集客で、どれだけの手法を編み出せているかが最重要になるのは間違いありません。キャッシュフローが極めて厳しくなる中、いかにコストをかけずに認知を獲得できるか。変動費の広告宣伝費を減らし、固定費として触りにくい人件費でいかに集客を獲得するか。動きの早い限られた数の式場だけが既にアクションを始めています。
今回の我々のオンラインウェディングイベントは、新郎新婦や世の中に結婚式の「今」を伝えるという目的と同時に、それらの式場にとっての1つの事例にもなればなという思いです。
結婚式場自身の情報発信の質や量が増えれば、自ずと、結婚式の多様化やパーソナライズは満たされ、透明で不安の無い環境になるはず。
結婚式をする人をとにかく応援したくて、世の中に結婚式が1組でも多く実施されてほしいというのは創業後も今も未来も変わりません。
結婚式をお考えだったり予定されている方はもちろん、今の結婚式業界に興味のある方だったり、業界関係者の方々や、オンラインで何ができるのかといったことに興味のある方まで、幅広くご覧いただきたいなと思います!
視聴するには?
視聴希望はこちらで受け付けています!
①peatixから
②LINE登録から
③YouTubeのトキハナチャンネルで直接(チャンネル登録でスムーズ!)
最も不安があるのは完全B向け人間の私が3時間半、オンラインでtoC向けのコンテンツを担えるのかという点に尽きますが…。どの会社も最もチャレンジすべきなのが社長であるという考え方で、体を張って頑張りたいと思います。
ぜひご覧ください。