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38歳になりました。

9/26で38歳になりました。
メッセージをくださった皆さま、ありがとうございました。

素敵な誕生日になったかと言われると、誕生日その日は大阪出張で、終日仕事。夜は1泊5000円の超渋いホテルに1人と、誕生日らしからぬ1日のはずだったのが、クライアント様からおめでとうのプレートをプレゼントしていただけたり、ご馳走でもするかとご飯に誘った昔の同僚(後輩)に逆にご馳走されてしまうという、ありがたい1日でした。

38歳になり、特にこの3か月はこれまでにないほどタフな日々を過ごしています。リクシィは、6月にChoole(チュール)をリリースして、5種類のサービスを展開する会社になりました。創業前から構想していた展開で、アーリーステージで必要になる布石をひとしきり打った、という感覚です。

組織面では、創業当時からおぼろげにイメージしていた組織像を具体化させ、実際にインストールをしている最中です。いわゆるホラクラシー型の組織づくりを進めています。(まだ模索の要素もあり、整理したお話は別途発信できればと思っています)

この布石をどう回収していくのか、会社のステージをどう高めていくかが今のテーマですが、38歳になりましたということで、個人の話を。

6月のワールドカップ、もう何年も前のことのように感じられますが、最も印象に残ったのは、ベルギーに負けた後の西野監督のコメントでした。

「何が足りないんでしょうね。」

すっごい本音の、きれいな言葉が出てきたものだと、感動しました。

少し話は変わりますが、No.2を12年やってきて、社長をやるようになり、3年目。最も大きく違うなと思ったのが、「すべてが自分を前提に物事が始まり終わる」ということです。

No.2として仕事をしていた時も自分起動で仕事をしていました、というかそれが当たり前なわけですが、その前提にあるのは「社長の指針がこうだからこうする」「こうだけどああする」「こうじゃないからそうする」「こうじゃないけどどうする」という感じで。常に念頭に置いて動いているものです。

社長になると、それが無くなる。
これは、実際に自分がやってから初めて認識した感覚でした。

自分自身、特段、誰か師匠がいるわけでもなく、誰かに教わった経験もない状態でここまで生きてきて、どうやって成長してきたかと言えば、「あらゆるものから吸収してとにかくやってみて自己反省する」の繰り返し。

その自己反省の1つの軸になるのが、上にいる社長の存在で、彼らから特段フィードバックをもらったりはしないわけですが、きっとこう思っているのかなあなどと勝手に想像して振り返りをしていました。

自分が社長になって、その要素が無くなったのでした。
それを受けて、今のままで自分は成長し続けられるのか考える時期がありました。

リクシィの企業理念、ビジョン、ミッションの実現のために、自分に何が足りないのか。
今のリクシィ、見ようによっては順調な状況。でも、もっと伸ばしたい、もっとスピードをあげたい、もっと精度を高めたい。その中で自分に何が必要なのか。

西野監督の「何が足りないんでしょうね。」は、正にそんな状態の自分に聞こえてきたコメントだったわけです。

6月ごろから社外の方と飲みに行く時間を増やし、信頼できる人にはそんな質問もしてみて、得られた答はシンプルで、今まで通りで良かったということ。

「あらゆるものから吸収してとにかくやってみて自己反省する」

ただ、その軸は自分でつくらなければならない。自分が尊敬できる人を見つけに行って、教わって帰ってくる。それが社外でも社内でも100回会った人でも初対面の人でも誰でも良い。とにかく教わる。グイグイ聞く。そこで何となくギアがいい感じに変わってきたような気がして、今のフェーズに相応しい状態になっているように思います。もしかしたら堂々と教わりに行くことに対する恥ずかしさやつまらないプライドなんかもあったのかもしれません。それが無くなったというのも大きな変化のような気がします。

ブライダルの事業ドメインというのは、興味のない人やさらに成功体験に基づいた話をあてはめようとされると全く噛み合いません。ところが、ユーザーとしての体験があったり、複雑系の産業をやっているような方々、それが好きな方々だと、非常に盛り上がります。

わりと今まで敵をつくらず八方美人なキャラクターで生きてきたと自覚していますが、噛み合わない人と話すのは無駄だなと思うようになってきていて、このあたりのモデルチェンジも自分に必要なのだろうと感じています。

いま東京は台風24号の最中で、大荒れな感じですが、そんな38歳にしたいと思います。よろしくお願いします。

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