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詩集

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詩をまとめています。 恋愛詩多め。
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#孤独

詩|雨

朝から空が おんおん号泣しているから 今夜ばかりは何を叫んでも 誰の耳にも届かないだろう 雨がやんでしまったから、もう私の嘆きを掻き消すものはない。こんな日だけなのに。特に最近は空気が澄んでいるから、私の声は空を切り裂いてどこまでも飛んでいくだろう。だからこんな雨の日くらいだったのに。空ですら、私が嘆くことを許してくれないなんて。 慰めてくれるのは、初めて一人暮らしをしたときに買って、長い時間をかけて私だけのにおいが染み込んだ、鈴蘭柄のタオルケットだけだ。それに顔を埋め、

詩|群衆

来る日も来る日も わたしのステージに わたしは群衆として立つ 起伏のない物語に 拍手喝采のカーテンコールはない 誰も群衆を褒めない スクランブルの群れに埋もれたわたしを 見つける人なんていないのだから けれど、でも、わたしは、わたしも……嗚呼、

詩|乖離

頑固なわたしは きみがいない日常に 絶対慣れてやるもんかって ずっと思っていたの けれどもうきみはいなくって どこを探してもいなくって いないことが普通になってしまって いつも通りの日常を過ごしている その乖離は 頑固なわたしにとって耐え難い どうしようもなく耐え難いの……

詩|分銅

不思議、ほんとうに…… きみの選んだ道を、理解して、納得していたはずなのに きみのいない日々が、ちゃんと日常になったはずなのに ごくたまに 例えば深夜に部屋の寒さと静けさを感じたときに 選んだ道の正しさを考えてしまうの なんとも言えない感情が沸き上がるの 心の中の柔らかい部分を とても大きな分銅でゆっくりと押しつぶされているような そんな感覚があるの 不思議ね、ほんとうに……