ぼくが政治に興味を持つようになったプロセス 〜小泉改革時代〜
序章
ぼくと近しい人はぼくが政治に興味を持っていることは重々、知っていると思う。では、なぜそこまで政治に興味を持つようになったのかとギモンを持つ人もいると思う。今日はぼくが政治に興味を持つようになったきっかけの話をしたいと思う。
1章 〜2005年、小学校に入学〜
ぼくは2005年、小学校に入学した。両親が共働きだったため、幼少期からテレビは普段、忙しい親がニュースを見るためのツールと化しており、夕食時はドラえもんとコナンとニュース以外の番組を視聴することを禁止されていた。
2章 〜小泉改革時代〜
そんな僕がある頃、よくテレビに映るようになった白髪の人とNHKの天気予報士を比べて、親に「この人とこの人どっちが偉いん?」と聞いた記憶がある。その白髪の人とは小泉純一郎元総理大臣だった。政治家にしては喋り方がユニークで相当気に入っていたのだろう。当時、小泉さんは「聖域なき構造改革」の一環として郵政民営化の実現に政治生命を懸けて、郵政解散に踏み切ろうとしていた。もちろん、その当時は小学校1年生の坊主だったため、何を言っているのかはわからなかったが、自分の意見を強く主張する姿を見てとにかく「がんばれ!」と思っていた。
3章 〜民主党時代・地方分権のさきがけ〜
小泉、安部、福田、麻生首相と続いて、2008年、リーマンショックがあり、翌年には民主党の支持が一気に広まり、いよいよ政権交代かというとき、当時の民主党代表、小沢一郎の秘書が逮捕された事件で、小沢一郎が各方面から攻められているニュースを見て、小沢さん、そして、本人をトップとする民主党に対して悪いイメージを持つようになり、世間の流れに逆らうかのように自民党を支持するようになった。当時は小学校5年生で社会の勉強をし始めたばかりということもあり、政策の中身など全く見ず、まるで、プロ野球やJリーグのチームのファンになったかのように自民党を応援した。しかしながら民主党が政権交代を成し遂げ、自分が落選したわけでもないのにとても悔しがった記憶がある。民主党が公約を守れなかったときや災害対応に失敗したときは、国民の一人である自分が損をしているのにも関わらず、「ざまぁ〜見あがれ!」などと思っていた。一方で、愛知では河村たかしが市議会のリコール運動などを主導したり、大村知事と中京都構想を掲げたり、精力的に活動し始め、社会の授業で取り上げられたこともあり、地方自治に興味を持つようになった。
4章 〜安部晋三の再登板と維新の台頭〜
月日は流れ、2012年、自民党総裁選で安部晋三が総裁に返り咲いた。安部さんには小泉さんのようやユニークさはなかったので、第1次安倍内閣のときは地味だなと思っていたが、総裁選が始まってから首相に返り咲くまで、「金融緩和によるデフレ脱却」を掲げて日本経済再起に向け活動している姿をみて「いつの間にそんなに派手になったんや!?」と驚いていた。時を同じくして、大阪で勢力を拡大していた橋下徹率いる大阪維新の会が東京都知事を退任した石原慎太郎と組み、国政へ進出することになった。ぼくは当時、日本の維新の会の政策を熟知していたわけではなかったが、前章で話したとおり、地方自治に興味を持ち始めた頃だったということもあり、橋下さんの主張や演説に感銘を受けた。
5章 〜イギリスのEU離脱とトランプ大統領の誕生〜
2016年、僕の進路に大きな影響を与えた出来事が2つあった。1つはイギリスにおいてEU離脱を問う住民投票が行われ可決したこと、もう1つはアメリカでトランプ大統領が当選したことだった。日本では「イギリスがEUを離脱するわけがない、トランプが当選するわけがない」という見方が大半を占めていたが、いざ蓋を開けてみると結果は異なった。当時、世界史や日本史など、社会の授業が大好きだっただけに、実は何も知らなかった自分に焦りを感じるようになった。そこから進路を考え直し、国際政治経済を学べる大学・学部を探し、何校か受験した。そのうち、関西学院大学総合政策学部だけ奇跡的に合格できたので無事、入学することになった。
6章 〜大学での学び〜
大学入学後はディベートを経験したり、自分の主張ばかりではなく、データをもとに論文を執筆する方法を知ったり、イギリスでの留学で英語で簡単にプレゼンテーションを行う方法を教わった。当初、ぼくはネトウヨや偽リベラルといった一部のネットユーザーのように、一方的に自分の意見を主張し、相手の意見は否定することを繰り返していたが、大学内外での経験を通して、意見の異なる相手がなぜそのような思考に至ったのかということ、その思考プロセスの背景にある相手の生活なども考えることができるようになった。
7章 〜さいごに〜
このように相手の思考プロセスも理解するようになった一方で、一部のネットユーザーが事あるごとに騒いでいる現象に異様さを感じるようにもなった。これにはいくつかの要因があると考えている。次回は、「一部のネットユーザーはなぜ過激なのか」について考察してみたい。
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