RCCM 試験2024問題Ⅲ設計成果の品質向上②

今年度の問題を箇条書きでまとめてみました。
文章を作成する上での素材として活用して頂けます。6テーマ全てについて、段階を経ながら作成して行きます。
キーワードは BIM/CIM 照査体制 コミュニケーション 合同現地踏査 業務スケジュール管理表 建設コンサルタント業務の発注方式・評価方式 の中から
4つを用いて記述してます。
②設計成果の品質向上に向けて、発注者と建設コンサルタントの対応のあり方

1. 3次元モデルの活用
BIM/CIMの中核を成す3次元モデルの活用により、以下のような効果が期待されます。
a) 視覚的な理解の促進:
従来の2次元図面では表現が難しかった複雑な構造や空間的な関係性を、3次元モデルを用いることで直感的に理解することができます。これにより、発注者、設計者、施工者、さらには地域住民など、様々なステークホルダー間でのコミュニケーションが円滑化されます。

b) 設計品質の向上:
3次元モデルを用いることで、設計の不整合や干渉チェックを容易に行うことができます。例えば、建築構造と設備配管の干渉を早期に発見し、設計段階で修正することが可能になります。これにより、施工段階での手戻りを大幅に減少させることができます。
c) シミュレーションの高度化:
3次元モデルを用いることで、構造解析、環境シミュレーション、施工シミュレーションなど、様々な分野でより精緻な検討が可能になります。例えば、日影シミュレーションや風環境シミュレーションを行うことで、建築物が周辺環境に与える影響を事前に評価し、最適な設計解を導き出すことができます。

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