6月22日週個人的見通し

先週はドル高になりました。特に週後半に加速した感じですね。とは言え、ファンダメンタル的には以前のようにドルが独り勝ちとも思えないので、レンジの動きから、長期的にはドル安になると見ています。

今週まず気になったのはIMMのポジションです。このポジションは見慣れない方もいるかもしれませんが、投機筋が今どのようなポジションを取っているかがわかるものです。使い方としては、ポジションが偏り過ぎている時にはポジション解消が始まると逆方向に大きな動きがあるので注意というところです。最近気になっているのはユーロロングの増加です。

6月16日分では117132枚の買い持ちになりました。過去最高が119538枚の買い持ちということですので、過去最高に近いところにあります。それだけユーロが上がると投機筋は思っているということです。こちらは16日時点のものなので、今週後半の下落でポジションが整理されている可能性もありますが、少し気にしないといけない水準まで来ているように思います。上に行くにしてもポジション調整があってからかもしれませんね。来週発表のIMMポジションにも注目したいところです。

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ユーロの買い持ちが増えているとは言っても対ドルではダブルトップ気味から下降チャンネルに入っています。こちらは4時間足ですが、サポート的なものは見当たらず200日線が気になる程度(1.10台ミドル)。

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こちらは週足の一目均衡表ですが、雲の下限と転換線、基準線が集まってきているのがこちらも1.10台ミドルと言ったところ。ここを下に突き抜けずに上に行くようならユーロの下落トレンドも本格的に転換と言えそうです。

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こちらは個人的に気になっているチャートですが、ユロオジの週足、一目均衡表です。ユロオジはコロナで1.96というところまで吹き上がりそこから3000ポイント以上の下落をしています。ただ週足で見るとこれまで雲の下限でサポートされてきたことが何回もあり、チャートも吹き上がりを無視すると緩やかな上昇トレンドの形状です。

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こちらは日足のユロオジ、一目均衡表です。ダブルボトムの形をつけて上昇したものの強力なレジスタンスの緑の25日線、並びに赤い200日線を越えられずに反落していますが、転換線(薄い赤い線)を下回らずに数日耐えています。移動平均線の下落カーブがフラットになってきたのもあり、トレンド転換もありえるところかなと思います。ただし、水色で示されたところを明確に越えないとトレンド転換にはなりえないので、様子を見ながらですね。リスクオフがこればというところです。

長期のドル安を見込むなら、ユーロ買いはありなのですが、ポジションがたまりすぎているので、1.10台ミドルまで下がってきたときの動きを見てからという感じです。ユロオジはオージーの動き次第で先にユーロ買いの動きになるかもしれませんね。

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