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第3期Σリーグ自戦記 第1節第2試合

まさきと申します。
第3期Σリーグにエントリーし、この度「ぽんてんLv47」の刃金しろがねリーダーに指名を頂きました。優勝目指して頑張ります。
このnoteは自身の初戦にあたる、第1節第2試合の登板の振り返りとなります。物好きな方は是非、最後まで読んでやってください。

対戦相手は、恋駆くれあさん、Christさん、あすにゃむさんとなりました。

4通りの鳴き方

東3局、満貫~跳満が見えるチャンス手でわくわくしていたら下家あすにゃむさんから先制立直。6mがツモ切られ、合わせ打ちで恋駆くれあさんからも6mが出ました。

「こんな6mノータイムで鳴くやろ」と思う(実際鳴く事は確定)かもしれませんが、どう鳴いて何を切るかが実は結構難しいので悩みました。
・赤5mを晒す/晒さない
・2mを切る/5mを切る
と、こんな感じで4通りの鳴き方がありました。僕は実践では「赤5mを晒して打2m」としましたが、今振り返るとだいぶ赤は見せない方が良かったと感じています。
親の先制立直を受けている今回のケース。子が安そうな仕掛けをしていると判断されれば、「刺さってもいいや」であまり警戒をされずに親の現物の36pを打ってくれる事がありえます。
ドラが大量に内蔵されているケースももちろんあるんですが、別に親を流そうとして1000点のチーテンを取る人だっているので、僕の手が何点かなんてのは考えても断定できません。なので、「まさきさんの手もやばい!」と思わせないようにしたいところでした。
赤を晒してしまった事で、「なんかまさきさんも3900~8000あるかも知れないな」と思われてしまうと、ポッと出てたはずの36pが止まる可能性が増えます。これは割と損だと思いました。

2mと5mの選択も実は難しい部分です。
・2mだけ当たる形 13m持たれの嵌2m、2mとXのシャボ
・5mだけ当たる形 67m持たれの58m両面、5mとXのシャボ
1mが0枚見え、3mが1枚見え、6mが2枚見え、7mが3枚見え。
そして何より本人が7mを最序盤に切っているので、67m持たれと55m持たれの可能性が少し減ります。総合的に見ると5mの方が当たりにくいようにも見えます。
で、ここまで考えたのですが。「5mを切って58mで当たったら恥ずかしすぎてやばい」という気持ちが最後に勝ってしまい、2mを選択したのでした。もっと自分の選択に自信を持とうよ。きちんと理由が説明できるのであれば5mで放銃になってもチームメイトは怒らないよ(多分)。

ここまでの文章をまとめると、一見「赤5mを晒さずに鳴いて5mを切る」のが最適なように見えますが、黒5mを使って鳴いてしまったら、出ていく牌が赤5mになってしまいますから出来ません。罠ですね。
なので、黒5m使いチー打2mか、赤5m使いチー打黒5mのどちらかが良かったと思います。

現物待ちの賞味期限

「先制立直の現物待ち」というのは、「立直して間もないほど出やすく、巡目が経てば経つほど出にくくなる」と思います。理由は主に3つ。
①立直者の現物の種類そのものが増えていくので、「お望みの現物」が選ばれる確率がどんどん落ちていく
②巡目が進むと「一応立直してない他家も警戒するか…」と思われ始める
③ノーチャンスなどが生まれ始めるので、「全員に通る牌」が増える
というわけで、「36pは河二段目のうちに捉えたかった」のです。
しかし残念ながら二段目の間は36pが出ませんでした。

そして三段目に突入した所で4pをキャッチ。
ツモ切るか、赤5pで回るかの選択になります。
「6枚残りでしかも現物」「4枚残りでしかも片方はドラ」と、何も条件がなければかなりの大差で36p待ちの方が和了りやすい訳ですが、
・ここで4pを切ったらもはや現物待ちとしての価値は殆どない
・4pそのものの放銃率がかなり高い
事を評価し、赤5pで回る事にしました。

4pがまさに当たり牌だったので見栄え的には最高だったと思います。
まあ、結局和了られてしまったのですが…。

4翻アップ牌

南2局1本場。
既に役なしながら一向聴。そんな中、7mをツモってきました。
この7mはかなり残した方が得だと思います。
7mをもう1枚引いたら+タンヤオ(1翻上昇)。
6mを引いたら+タンピン(2翻上昇)。
6mを引いた上に5pと5sで手が仕上がれば+タンピン三色(4翻上昇)。
1sが枯れていて6pが6p2枚分の受けにしかなっていない点、5mを3枚ブロックしているので放銃率も6pより7mの方が気持ち低めな点含めて、打6pとしました。8pの出和了率も上昇しますしね。
結局すぐに5pが来て聴牌してしまったので7mは使えなかったのですが、立直一発ツモの2000オールを和了れました。
これでだいぶ2着で終われそう感が高くなったのですが、この後に猛追が待っていました。

オリジナル放銃

南3局、くれあさんから最序盤立直。手詰まりをし、7sで放銃しました。
他チームの応援配信で7sを打牌候補にしている方は誰一人確認できなかったので、7sが選ばれた理由を書きたいところです。
皆は「7pで良かったじゃん」みたいな感じで言うんですよ。筋ですしね。という訳で「何故僕は7pを選べなかったのか」が焦点になります。
当時の(ミスをした)思考を言葉にすると、
「『筋牌の危険度は巡目の影響をあまり受けず、一方で無筋牌の危険度は巡目の影響を大きく受ける』という統計データを気にしてしまったから」
となります。
ちなみにその理屈を適用したとしても、「危険度が無筋を上回りまではしない」ため、結局7sに指が伸びたのは誤りとなります。それじゃだめじゃん。はい、ミスりました。
データを打牌選択の根拠にする場合は、そのデータを自分に都合のいい解釈をしていないかという点において常に注意が必要です。
索子を選ぶにしてもまだ4sの方がマシですね。3sが3枚見えている分、4sはそれこそ愚形に当たりにくくなっているので。
2枚あったら4sになってたかな...(2巡凌げる牌がよかったので)。

一番最適なムーブは、直前の赤5mをチーして東と5sを頑張って勝負してしまうルートだったのではないか?と今は考えています。どうなんでしょうかね。結構チーって言ってる人が多かった気がする。

リーグならではの要素「長考」

上家のくれあさんはこの立直を打つ際に悩まれているようでした。
「長考」を要素に含めていいのであれば、実はドラ東はかなり通りやすいと考えられます。ドラ東と何かのシャボか、もしくはドラ東単騎。どちらも、着順上昇を狙ううえでこの上ない聴牌ですよね。
迷うという事は、かなり安いかかなり待ちが悪いか、という予想が出来てしまいます。
思考時間というものを打牌選択に反映させるべきものなのか(善悪という意味ではなく、根拠として足り得るのかという観点です)という話になるのですが、自分はこういう盤外要素を拾うのがめちゃくちゃ苦手なネト麻民なので、このドラ東がかなり通る牌だと気付いたのは半荘が終わってからでした。
こういう「牌譜に記録として残らない要素」とどう付き合うか、考えていかなくてはいけないですね。

持ち点が変われば展開が変わる

オーラス。くれあさんの満貫ツモが炸裂し、僕の初戦は3着となりました。

終わってみれば1万点近い差をつけられての終局となったので、「南3の放銃関係なく3着になってた」と思う方もいるかも知れません(何なら自分も対局が終わったタイミングはそう思いました)。
しかし、南3でのくれあさんとの点数差をキープ出来ていれば、
・くれあさん聴牌まさきノーテンでも2着キープ
・3900まで放銃できるのであすにゃむさんをかなりアシスト出来る
・あすにゃむさんに打っても問題ないので自分もまっすぐ進められる
という感じでかなり進行が変わってきます。
何よりくれあさん自身に、「点数が足りないので鳴けない」「役があるけど立直を打たなくてはならない」という厳しめのデバフをかけられた可能性が残るので、和了れればヨシにしてしまったのはめちゃくちゃ痛かったです。

何はともあれ、逆転2着、お見事でした。めっちゃ強かったです。
半荘を通した感想としては、あすにゃむさんにとにかく暴れられたなーという感じでした。Christさんは間違いなくとてもお強い方なのですが今期も細いのでは…?という不安が。

それにしてもめちゃくちゃ緊張しましたね。
こういう戦いがしたかったので、もう次の登板はいつになるだろうか、と楽しみで仕方がありません。

嵌7s待ちが1半荘で3回も登場した。1勝1敗1分。


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