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アマチュア無線開始前

私がアマチュア無線を開局したのは中学3年生、14歳の時です。
しかしはじめからアマチュア無線に行ったかというとそうではありません。
今回はそんなアマチュア無線が始まる前のお話です。

始まり前

アマチュア無線を始める前からもともと物作りは好きな方で、小さい頃は折り紙を折ったり、雑誌の付録を作ったりしていました。本も好きで親が買っていた子供向けの学習図鑑とかをよく見ていました。家にはおもちゃのトランシーバーもありましたが、この当時はまだそれほど興味は持っていませんでした。小学校の時にファミコンが発売になり、持っている友達のところによく行ったり、下級生のお兄さんがMSXを持っているということでテレビゲームをやらせてもらったりもしてました。

始まりは1冊の電子工作の本から

小学校4年ぐらいだったでしょうか。本屋さんである1冊の本を見つけ、手に入れます。当時小学生の間で人気のあった小学館の入門百科シリーズ。その中で「作って遊ぼうおもしろ電気工作: エレクトロニクス工作入門」がそれです。工作好きに加え、電気屋さんが家電の出張修理にやってきて裏蓋開けて基板の上に電子部品を見たのに興味がありました。私の原点は電子工作から始まりました。
少し時期が経ち別の日に、同じ入門百科シリーズの「ハム入門 基礎編」を見つけこれも手に入れます。これがアマチュア無線との最初の出会いです。
この頃は機械を動かせてなんか面白そう、免許を取るんだという程度ですが、ここに書かれていたことは私の無線人生にも影響を与えることが書かれていたのは今でも覚えています。
実はこの2冊の本は同じ著者で、JA1AYO 丹羽一夫OMの著書です。丹羽OMの著書にはもう1冊無線を始めてから大きく影響を受けた本がありますが、それは別の機会にお話しします。
さてここからが大変です。父親は技術屋ですが機械系の技術者で、電気配線とかまではわかるが電子回路はさっぱり。後日叔父(母の弟)が電子関係の技術者と知りますが、愛知県在住ですので知識交換するとかはそうそうないです。当然アマチュア無線は周りでやっている人はいません。
ある日、念願叶いラジオのキットを手に入れました。父がはんだごてを持っていたので使ったのですが、それは電気工事用の大きいはんだごて。しかも「これが必要」と黒いペースト(正体はハロゲン系フラックス)を使用します。もちろんうまく動きませんでした。はんだごては電子工作用は小さいものが必要なことや黒ペーストは電子部品を腐食させるので使用禁止など今からしたら笑い話のような出来事ですが、当時は回りを含め何も知らないだけにホロ苦いスタートでした。

電子工作の通信教育を受け始め、憧れの秋葉原へも

やがて、父の仕事の都合で関東に引っ越しとなります。
同じ時期に学校の友達の紹介で電子工作の通信教育が有ることを知り、親に頼んで受けさせてもらうことに。工具も順に取りそろえたり、はんだづけの練習もしたりします。電子キットも結構入手します。電子回路も並行して学び始めるものの、なんとなくイメージできるというレベル。
そんなある日、初めて秋葉原に行くことになります。(ちなみに大阪の電気街、日本橋は名前は知っていたものの、どこにあるかはよく知らなかった。)
先の「エレクトロニクス工作入門」の製作記事にあった、LEDを点滅させる回路にLEDを長く配線させて醤油差しの注ぎ口に埋め込むという単純なもの。この電子パーツを集めに秋葉原へ行きました。
初めてのパーツショップでの買い物もし、ラグ板製作の簡単なものですが、自力で完成させました。

中学に入り

小学校卒業をもって関東を離れ、中学入学と同時に関西に戻って来ます。通信教育の講座も研究コースに入り電子回路もまだまだ分からないながらも少しずつ学び始めます。
この時期、というより少し前の時期からパソコンにも興味を持ち始めます。と言ってもプログラムというよりパソコンを使って何かやるという感じです。
この電子工作の学びがアマチュア無線や今の仕事へと結びついていきます。

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