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南天の効用のご紹介!

南天ってどこにでもありますよね?

なんてにも意外と便利な効用があったのご存知ですか?

簡単に南天の効用の説明をさせて頂きたいと思います。

別名 ナンテンショク、ナンテンチク

由来 中国から渡来した常緑低木で、中国名南天竹と呼ばれていることが多い事から略して南天とよばれるようになったと言われています。

難を転ずるとも言われ正月飾りや赤飯の飾りなどにも使われています。

かつて中国から渡来して、庭の観賞用として植えられたモノが野生化したと考えられています。中国やインド、マレーシア、日本に自生しています。

昔は関東や中部、関西から下の四国、九州など暖かい地域で育っていましたが、現在は北海道より以南でしたら生育可能です。

メギ科ナンテン属1属1種の常緑低木で高さは1.5mから3mで、多くの枝を出しほんんど分枝しません。葉は長い柄があり、大きな羽状複葉で、秋には紅葉して優雅ですが、葉身部が落ちて葉柄のみが残り箒状になることもあります。

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6〜7月の頃、枝先に大型の円錐花序を出し、6〜7mmの白い花を多数咲かせます。また花が多いわりに果実が少ない時があります。これは開花が梅雨時のために、花粉が湿って受粉しにくいからと考えられています。

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果実は球形の液果で、10月〜11月頃には真っ赤に塾して美しく観賞できます。

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種子はほぼ球形で5〜6mmで通常一個のみに二個の種子が入っています。

赤い南天の花言葉は「わたしの愛は増すばかり」「良い家庭」「幸せ」です。


他にも南天には栽培による変異も多く、変種には葉が細く糸状になるキシナンテン。↓

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実の白い南天。↓

ちなみに白南天の花言葉は「募る愛」「機知に富む」「深すぎる愛」です。

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などがあります。

オタフクナンテンです。↓

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ヒイラギナンテンも↓

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○薬用と効能○

祝事に赤飯の上に南天の葉をのせる習慣がありますが、葉に含まれるナンジニンが熱と水分で変化して、解毒作用があるチアン水素が発生するので、腐敗防止に役立つからです。

11月頃から翌春にかけて塾した果実を随時採取して日干しにしたものをナンテンジツと呼びます。1日量5〜10gをコップ杯の水をとろ火で煮詰め、食間に3回に分けて服用すると風邪の咳止めに効果があります。

子供の百日ぜきには1日量3〜5gを水飴、蜂蜜、砂糖などで甘くして飲ませる様にします。

8〜9月頃に葉を採取して日干ししたものがナンテンヨウで1日量10gをコップ3杯の水で半量になるまで煮詰め、冷ましてらから偏重炎などの時にうがい薬として用います。

一つの植物でもいろんな服用の仕方や種類があって面白いですね。

ぜひ皆さんも試してみてください。


最後に南天の家紋もご覧になってください。

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