#11 毎日投稿は当然辛い

毎日投稿しているQantaさんの日記を大好きなうちのデザイナーが強く勧めてくれたことをきっかけに、Noteの毎日投稿を始めて今日で11日目。30日間続けることを義務にしたのでもちろん辛いのだけど、とりあえず今日から記事タイトルに番号を振るなどして誤魔化す。何が辛いのかというと毎日連続で吐き出せるものがない、乾き切った雑巾のような自分の実績の物量に驚愕とするし、それはしかもQantaさんの投稿の文章量や構成力との差を垣間見るほどに愕然とする。しかも、よりによって事業やプライベートで諸々の事態に悶絶している時期に始めたものだから、実績のない無名の人間による心情の吐露が続く、まさに誰得なわけで。ただ、それは同時に最高の快感でもあって、トップメジャーリーグの観戦に慣れ切った人間が初めてバッティングセンターで70キロ速の球を盛大に空振りした瞬間の「逆に爽快」の心境であり。普段何気なく触れているものがマスクオリティであるという事実をこれ見よがしに叩き込まれるし、そこの事実を起点にしてそれでは何をすべきかを真剣に考える素晴らしい機会である。と爽やかぶってみるが実際はシンプルに悔しい。具体的な誰をイメージしてどんな粒度の投稿を想定するかを自分と他者の相対性で考えることもあれば、いやシンプルに書きたいことを直感に任せて真っ暗闇に投げ込むようなときもある。そう考えながら一人もいないバッティングセンターで空振りを続け、日はまた昇り繰り返す。何を書くにしろ、人様の貴重な3分を頂くに値しないバッティングであるなか、そもそも実際の場で稀少な経験を学び得て、さらに企画力と構成力が求められる書くという表現のためにそれなりの時間が必要だ。それなりとは15分の話であり、寝る直前に焦って書き殴り推敲もせずに投稿する話ではない。唯一は毎日投稿の義務を全うするという最低限の小さな自己表現だけは続けること。それすら無ければ自分という最後の読者ですら愛想を尽くす。今日も、振り絞っても埃すら落ちないカラッカラの雑巾をオンラインの片隅に漂わせる。己の未熟知らずして成長なし。未来への小さな投資。