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島田塾での講演〜自給自足カレッジ92

今週火曜日に、私もメンバーであり幹事もさせて頂いている島田塾(元東京都立大理事長の島田晴雄先生の経営者向け勉強会)にて、「金融から農業へのシフト〜自給自足カレッジの展開」というテーマで1時間半ほど、全国から集まられた経営者の方々を前に講演をさせて頂きました。
講演後、沢山の方々からご質問を頂いたり、お問い合わせを頂いたりして、大変実り多い会になりました。
島田先生には、講演内容に関して下記のような御解説も頂く事ができて、大変有難く思っています。

以下、島田先生のFacebook投稿より

このたび、ユナイテッド・マネージャーズ・ジャパン株式会社というヘッジファンドの人々に事業を円滑に発展させる仕掛けを提供している会社の社長をしておられる、私の畏友 小柴正浩様の講演を聴く機会があり、とても素晴らしい内容だったので、皆様と共有したいと思います。

 小柴様は島田塾の例会で、「私の次の35年 ー自給自足カレッジ」というテーマで話をして下さいました。

 小柴様は、ヘッジファンドの練達な経営者としてこれまに大きな業績を挙げるとともに、ヘッジファンドを志す人々を支援するという意味で金融界にも大きく貢献をしてきた方ですが、コロナ禍を経て、現在の地球と人類と経済のあり方が大きな矛盾を内在していることに思い至り、それを克服する画期的な取り組みとして、自給自足カレッジを創設されました。

 三重県の多気町の広大な地域に、壮大なテーマパークVISONを創設した小柴様の友人の立花哲也社長と意気投合し、そこに自給自足カレッジを開設するとともに、小柴チームとして共に働く人々と一緒に農業法人、株式会社喜場、よろこばファームを立ち上げられました。

 よろこばファームでは、障がい者も雇用して、まず一次産業(農業)+二次産業(食品製造業)+三次産業(産品の販売)+三次産業(観光とサービス業)=九次産業、という九次産業化を目指しています。

 以上は小柴様の具体的な取り組みですが、その取り組みには人類と、農業・自然・地球との関わり方をかえる壮大な思想が根幹になっています。

 というのは、人類のこれまでの文明が農業生産性を高めるために取り組んできたことは、古代から現代に至るまで、どこかで自然の摂理を無視したために、歴史的にその都度崩壊しており、そうした自己崩壊的な取り組み方はそろそろ本格的に見直して、自然の摂理にあった人類の生き方を構築すべきではないか、ということです。

 例えば、戦後日本の農業を振り返ると、生産性を上げるためにアメリカの化学企業が生産した化学肥料や農薬を大規模に使ってきたため、しばらくの間収量は増えましたが、土壌は疲弊し、このモデルは遠からず、古代から繰り返されてきた自己崩壊の運命を辿ることになります。

 現在の農業は、広大な農地を耕して大量な農作物を産出しますが、市場で売れない分は売れ残り、市場に出せない規格外の農産物は放棄され、またレストランや家庭でも大量の使い残した食品が廃棄されるという巨大な無駄を生んでいます。

 小柴様が推進する自給自足カレッジでは、農作の技法を学び、自分が必要な時に必要なだけ目の前のささやかな農地で食品を生産し、健康的な食生活を営みます。それに使う時間は、可処分時間の1/4で十分であり、その他の時間は思い思いの経済活動や文化活動に使います。

 コロナ禍を経て、人々は遠くに住んでいても、リモートで情報を共有して仕事ができる世界になったので、基本的にはどんな遠隔地の寒村でも自給自足生活が出来る時代になりました。

 自給自足の農業は、実は大昔から行われてきました。人々は生産した農作物を食べ、食べた後は動物と同じように排泄をし、それを堆肥として農業生産の次の循環に使います。排泄物が堆肥となる過程では微生物が介在して堆肥を栄養化の高い汚染のない土壌に変えていきます。

 こうした農業は、生活にも自然にも社会にも地球にも矛盾なく溶け込めるもので、小柴様はこうした仕組みを全国に5千ほどある存続の危ぶまれる限界集落に横展開できればと望んでおられます。

 小柴様の考え方とこの取り組みは、冒頭に申し上げたように、人類と農業と地球の関わり方を根底から変えるといっても過言ではない試みと思いますので、ぜひこの機会に皆様と共有させて戴きたく投稿します。

  私の文章ではストーリー全体のごく一部しかお伝えできないので、興味のある皆様は「自給自足カレッジ」のHPをチェックして戴ければと思います。そして実際に訪問されると良いのではないかと思います。

https://self-sufficient-life.jp

https://note.com/masahirokoshiba/

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