中高生の療育について

頭の中をまとめたくなったので

療育に携わる人が子ども達の支援を行う中で整理が必要なのは

「今提供しているプログラムは何が目的なのかということ」

盲目的に「ビジョントレーニング」や「ワーキングメモリの強化」など流行のプログラムを追うだけではなく

①お子さんの能力の質を高めようとしているのか?

②お子さんに知識や経験の機会をし提供しているのか?

ちなみに、能力の質を高めるプログラムを行う際に陥りやすい考え方として

「その子の苦手度が高いことから優先的に解決しようとすること。」

脳神経の発達の過渡期は、乳幼児期で10歳前後にはある程度脳神経の数は安定する。

全く出来ないことを出来るようにするということは、発達が落ち着いている脳に新たに神経回路を作るということなのでとてもハードルが高い。

なので、能力の質を高める支援を行うなら、今少し出来ていることや得意な活動の質を高める方が効率的

50→80は割と狙える
0→1はむちゃくちゃ難しい

脳のレベルでみると、50→80って状態は何を狙っているのかというと

①現在すでに持っている神経回路を強化する
②現在すでに持っているが、休んでいる神経回路が活動するように働きかける。

というイメージ

0→1が難しい能力はどうするのか?

それは、知識としてその難しい活動や能力を補う手段を学べばいい。

ワーキングメモリ(短期記憶)が0→1にならない方であればメモの取り方を学ぶというようなイメージ

というふうに、なんとなく療育やプログラムを行うのではなく「何を狙っているのか」「その狙いは正しいのか」は定期的に自分自身やチームの中で振り返る必要がある。

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