【書評】入門 考える技術・書く技術 日本人のロジカルシンキング実践法

初投稿です。masafumiと申します。
よろしくお願いします。


メール、提案資料、報告書と文章を書くことが日常になっています。
特に最近はよく提案資料・報告書を書くことが多く、書き方に悩むことが増えてきました。

社会人になってから振り返ると「書く技術について学んだことがないなぁ」と思いつつ、会社の先輩から紹介された本です。

学校で習って来なかったライティングの技術について順序立てて説明されています。構成としては「考えるプロセス」「書くプロセス」に分かれいて読みやすいです。
読んで感じたのは「書くプロセス」より「考えるプロセス」が不足していたと感じました。

OPQ分析


次のような考え方で問題定義することで、読み手の状況や疑問を理解し、答えを導きます。
前提として、読み手の視点で見ることが重要になります。

O:Objective(望ましい状況)
読み手が目指している望ましい状況になります。
今後の目標、改善後の姿を指します。

P:Probrem(問題)

解決すべき問題、望ましい状況に比べ発生しているギャップを指します。

Q:Question(疑問)

解決に向けて自然に抱く疑問を指します。

A:Answer(答え)

OPQから導き出される答えを指します。
ここが主メッセージとなり、OPQの流れが無視されていないか注意が必要です。


文章にするときの鉄則

次の4点を意識することで、論理的で明確なビジネス文書を目指します。

1 「名詞表現、体言止め」は使用禁止とする。
メッセージというよりも、見出しになってしまい、何を言いたいかがわからない文章になります。

2 「あいまい言葉」は使用禁止とする。
見直し、再構築などよく使う表現は問題点をあいまいにしてしまいます。
どこに問題があるのか?何が必要なのか?を明確にしましょう。

3 メッセージはただ1つの文章で表現する。
一つの文章に複数のメッセージが載せられていると伝えたいことがぼやけます。

4 「しりてが」接続詞は使用禁止とする。
「一つの主部と一つの述部」で構成するのがベストです。
and表現として繋げるのはいいのですが、日本語には『接続助詞』と呼ばれるものがあります。
日本語としては使うのですが、ロジカルに考えるためには論理的な関係が曖昧になるので、使用禁止です。

例:「・・し、・・」「・・であり、・・」「・・だが、・・」

最後に


OPQ分析などは普段から意識することは多いですが、
要約の考え方は今まで意識していなかったので、これからは意識しようと思いました。特に『接続助詞』は使うことが多く、使い方を特に気を付けたいと思います。
また、内容を要約してうまく伝えようとしましたが、「しりてが」が含まれています。。改めて、日本語の難しさを感じました^^;

普段の仕事の考え方として実践している部分もありますが、
ロジカルシンキングとして一朝一夕で身に付けるのは難しく、継続した努力が必要と感じました。
文章で悩んでる人はロジカルシンキングを意識するための入門書としては読みやすいので、ご興味のある方はどうぞ!

書籍

https://www.amazon.co.jp/dp/4478014582

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