陰陽師と僧侶の対談

コロナ禍のお陰で、伽藍堂となった本堂。
法事法要が延期となり、葬儀も簡素化。
集まることのできない本堂なんて、前代未聞である。しかし、現実を受け止めなければならず、「はてどうしたものか」と悩んでいた時、今年の初めまでお世話になっていた未来の住職塾のZOOM会議に参加させてもらった。

まず、ここ数ヶ月で利用者が増えたZOOM。
1月時点でどれだけの方が知っていたのだろうか？私は恥ずかしながら知らなかったし、お寺にネット回線すらなかった。
なので、スマホで調べてアプリ入れて覗かせてもらったのだが、これがそもそも奇妙の始まりでした。

「まぁいつか」で終わってた

参加者は皆、全国宗派問わず集まられた住職塾のメンバー。アクティブに活動されている方々ばかりなので、書籍やテレビで見たことのある方もいた。話の内容は、やはりコロナの影響で法事や法要が延期になり、いつ収束するかわからないことに不安を抱えておられ、どのようにすればよいのかわからないという。
しかし、このまま黙っているメンバーでもなく、「さすがだな、凄いな」と感心させられたのが、パソコン置いて「LIVE中継をした」「録画してDVDに焼いて配った」と既に対策をされている久住謙昭ご住職様の活動報告や、オンライン寺院を開設され僧侶向けオンラインサロン「bラーニング」を手掛ける福岡の神崎修生様のお話。いずれも、どのような機材を使い、どのように配信したのか、何故必要なのかをとても丁寧に教えていただきました。その時はただ圧倒されるばかりでしたが、私は次第にこの苦難の状況が「実はチャンスではないか」と思いはじめたのです。

WEB上での取り組みをしたいなと以前から思っていたのですが、しない理由（言い訳）はありました。それは、今お世話になっているご門徒様がパソコンが使えない&機械がよくわからないという方々がほとんどでしたので、緊急性を感じなかったのです。そのため、「いつかしよう」となんとなく決めつけていました。

ピンチをチャンスに

コロナの影響によりパソコンを使わざるを得ない状況となりました。お寺にネット環境が整っていなかったので、とりあえずポケットWi-Fiで間に合わせ、セミナーや打ち合わせに挑みました。すると回数こなすうちに「イベントやりたいな」と思いはじめ、企画を考えはじめたのですが、前々から「他宗教の人達を一箇所に集めたら何が起こるのかな？」と考えていたところ、同じ宗派の僧侶友達から「陰陽師さんがいるんだけど会いませんか？」と連絡をもらい早速ZOOMで顔合わせをしました。

すると気が合い、その1回目の顔合わせで対談企画を決定しました。
私の人生はいつもですが、漠然と考えていたこと、アイデアなどが急展開します。
漠然となので、環境が整っていない事が多いのですが（ネットとか）見切り発車してます。その理由は「やってみなきゃわかんない」からです。

コロナ禍により被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。（私もですが）
しかし、ピンチはチャンスとよく言ったもので、これを機にインターネットやプログラミング、動画コンテンツなどに関心が向き、結果的に2ヶ月くらいで行動できました。

宗教者対談

4月末より始まったzoom対談ですが、最初は月に1.2回くらいのペースで考えていましたが、実際には週一ペースでやってます。話が尽きないかな？と不安にも思いましたが、対談相手は陰陽師。安倍晴明、平安時代、式神、妖怪、除霊、浄霊、五芒星、瞑想、阿頼耶識、チャクラなど中学生が大好きなワード満載です。そしてそれらの考え方を対談しながら聞いていると、仏教学に照らし合わせられます。そもそも、陰陽師は中国の儒教・道教・仏教が習合され、それが日本に伝わり神道とも結びついたスーパーハイブリッド構造。親和性があるのは当たり前です。時にはディープな方へ寄ったり、時にはオカルト&スピリチュアルな方へ寄ったり、瞑想体験したりとネタが尽きず嬉しい限りです。

さて、何故こんなことをしているのか疑問に思われるかと思いますので理由をお伝えします。

それは

宗教者と交流してますか？

死生観持っていますか？
宗教を知っていますか？
幸せとは？
自分とは？
救いとは？
善悪とは？

全て、お答えになられましたら、何も書くことはありません。私は、少なからず僧侶になるまで答えられませんでした。しかし、宗教者達と出会い、仏教を知り、今は答えられます。

これらの哲学的な解答は全て宗教に内包されています。そして、これらを伝道し布教する者こそ宗教者です。（僧侶、神主、牧師、神父）これらを知り（教）明確に答えられると、あなたの心に芯が通り（宗）生活や人生観が変わります。
無論、自身で宗となる教えを貫けるならば問題ありませんが、少なからず三大宗教には人類の叡智とノウハウが詰まっています。それらを知ることによって生活や立場は変われなくても、マインドが変わります。即ち、
周りは変わらなくても、自分は変われるのです。目には見えない形で、少しずつ生活態度や習慣に蓄積され、それらが大きな力となります。

宗教というワードに関して、日本ではマイナスイメージがありますが、それも「宗教者を知らないから」です。
しかし、ここで一つ問題が。
日常より、宗教者とどうしたら会えるのか？教えが聞けるのか？勧誘されないだろうか？洗脳されるのでは？といった不安がありませんか？

それらを解消するために
自宅で聞けて、嫌なら電源切れるオンライン対談を通じて気軽に、僧侶と陰陽師の実態を知っていただけたらと思いはじめました。5月17日にはキリスト教牧師　関野和寛氏との対談もしました。（リアルセイントお◯さん）

対談の様子は
コチラを御覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=WhjWNR3_P60&feature=share

※勧誘は一切いたしません。しかし、質問等あれば受け付けております。

「宗教者と交流しましょう！」
気軽に全ての宗教者と会話・対談ができる日に向けて、環境整備をしていきます。