自衛隊、お前らは法の下に存在しているのか?
リコリスリコイルに作家性ないんじゃん?いやあるじゃん?
しばらく前にリコリスリコイルに作家性が欠けているという話が話題になっていました。
まあ政府批判がないぞ!ということらしいですが、私には作者のメッセージを十分感じました。10話の真島くんのセリフと作中のあの間抜けすぎる日本国民も含めて、日本の国防のあり方を批判し、そして主人公側の非公然治安維持組織のDAが自衛隊の隠喩ではないかと思いました。
リコリスリコイル10話のセリフ
作中ではDAが法の下に存在してない!という恐ろしい状態なことが示唆されていますが、自衛隊もまた憲法9条の1項と2項の齟齬から法の下に存在しているのか疑われています。
自衛隊、お前らは法の下に存在しているのか?判例編
自衛隊は左翼ではほぼ一致して違憲と言われています。政府見解は一致して合憲。どちらの根拠も砂川判決です。
砂川事件について
1957年7月8日に特別調達庁東京調達局が強制測量をした際に、基地拡張に反対するデモ隊の一部が、アメリカ軍基地の立ち入り禁止の境界柵を壊し、基地内に数メートル立ち入ったとして、デモ隊のうち7名が日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約第三条に基く行政協定違反で起訴された事件の判決です。
争点として、憲法9条の解釈、米軍の駐留目的、米軍が憲法9条2項の戦力であるかが争われました。
この判決から二つのことがわかります。
9条(1項)では自衛権を放棄していないこと。
9条(2項)で禁止してる戦力とは日本国が指揮・管理できる戦力であること。
自衛隊は日本国が指揮・管理できる戦力ではありませんか?憲法違反だ!
自衛隊、お前らは法の下に存在しているのか?現行憲法解釈編
自衛隊の政府見解はこうなっています。
内閣法制局 昭和 47 年 10 月 14 日 集団的自衛権と憲法との関係より
https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2015pdf/20151214059.pdf
自衛権はあるから自衛の措置も当たり前という見解です。つまり自衛隊の合憲性は内閣法制局の憲法解釈が支えています。しかしこれは盤石でしょうか?内閣法制局のメンバーを人事でいじってしまえば為政者の好きな法解釈ができます。間違った為政者を我々が選んでしまったら?
そんなことないと言い切れますか?
自衛隊、お前らは法の下に存在しているのか?政治編
現状、自衛隊を大っぴらに違憲という政党はいなくなりました。共産党は綱領では「自衛隊については、海外派兵立法をやめ、軍縮の措置をとる。安保条約廃棄後のアジア情勢の新しい展開を踏まえつつ、国民の合意での憲法第九条の完全実施(自衛隊の解消)に向かっての前進をはかる。」と言ってるのに他の野党と組むためにいわば用自衛隊論を展開してます。
しかしそれで大丈夫なのでしょうか?
中国には国軍が存在せず、軍と呼ばれるものは国家ではなく共産党に属しているのはご存知でしょう。9条2項を残しつつ自衛隊を合憲化するならそれと同じで自衛隊を共産党軍にすればいいですよね。日本国が指揮・管理できる戦力ではなくなるから。
まとめ、自衛隊、お前らは法の下に存在しているのか?私見
私としては自衛隊は違憲であり、政府が国民を守るために国家に対して反乱することによってかろうじて自衛隊が存在しているものだと思います。だから、自衛隊が我々を守るのは、9条2項については国家に対して反乱する、そういう為政者を選んでる間にすぎない。
兎に角一刻も早く自衛隊を合憲にするべく改憲しなければなりません。安倍総理が8年を使って成し遂げられなかった困難な事業ですが、やらねば日本国の存立は格段に危うくなります。
左翼の妄言につられて日本を守る為にはまず改憲みたいな事を言ってる人がいますが、改憲したからといって敵がせめてこないわけではありません。
自らを自らの力で守るという普通の国になるためにするのです。
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