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青天の霹靂

週末にThe Bridgeというバンドの、能登震災支援のコンサートに行ってきた。彼らは遠方からにも関わらず、2月より毎月能登地方へ支援のため足を運び、日米を駆け回ってチャリティコンサートを開いて被災した人達を励まし続ける、愛を送り続けるという尊い活動を行っている。

被災地でコンサートに来ていた一人の寡黙なお爺さんが、何かを言いたげな表情をしていたという。そのお爺さんは意を決したように、彼らにこう伝えた。

「(地震で)死ななくてよかった。死んでいたらこの演奏が聴けなかった。」

会場全体の心が動かされた瞬間だったが、僕はこの日、それと同じぐらい、いやもっと感動したことがあった。

僕の親しい友人であり、人としても心から尊敬する大事な友達が、今年の1月クモ膜下出血で救急搬送された。日本やアメリカにいる親族がみな呼び寄せられ、予断の許さない中全員で奇跡の回復を信じ、昼夜問わず祈った。

その人が、まるで何事も無かったかのように、「まささーん😀」と笑顔を見せてきた。意識も戻り、リハビリも始め、順調に回復してるのは話では聞いていたが、実際倒れて以降会ったのは初めて。コンサートに来ることも知らなかったし、まさに青天の霹靂。

過去に一度、大事故から奇跡の生還を果たした人を見ていたので、心の奥底で僕は救って下さる神様に感謝しながら「絶対大丈夫だ!!」と叫び続けていた。

そして僕も、目に熱いものをためながらこう伝えた。

「Mちゃん、死ななくて本当に良かった。またこうして会えてよかった!」

もう、感謝って言葉しか出てこない。


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