[黒鉛電極ニュース2021年5月28日]STEEL MILL PROFITS REMAIN HIGH, OVERALL SHIPMENTS OF GRAPHITE ELECTRODES ARE ACCEPTABLE (05.07-05.13)

筆者は黒鉛電極メーカーのSECカーボンに投資しており、黒鉛電極の市況の情報を集めています。

<今日の情報元>
Handan Qifeng Carbon Co., Ltd(中国黒鉛電極メーカー)

< 要約 >
中国の黒鉛電極価格は高いまま。特にラージサイズがかなりの利益率を得られるようになったので、大手電極メーカーはラージサイズの生産に注力。なので、ミドルとスモールサイズの供給は多くなっていない。(タイトな供給状況が続いている)

今週の鉄鋼価格は上がったり下がったりがあったが、800元/トンの値上がりがあった。電炉メーカー自身も今後どちらに向かうかはわかっていない。スクラップの価格は上下あり、電炉メーカーの利益は9%ほど減った。スクラップメーカーは輸出を増やした(中国以外での電炉は好調だろう)。

全体として、中国電極メーカーの在庫は少なく、供給は需要にあったところにある。またニードルコークスの価格も比較的高いところにあるので、電極の価格も高いままでい続けるだろう。

< まとめ >
中国は他の地域と比較していち早く黒鉛電極の需要が復活したと思います。そのため価格も先に上がった可能性が高いです。一方で海外に対しても輸出が急増しているので、これが続けば、電極メーカーの工場稼働率は上がり、さらにニードルコークスの価格も高値を続ければ、本格的な値上げになるでしょう。いまは少し足踏み状態。


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