[黒鉛電極ニュース2021年11月1日]INFLUENCE OF POWER RESTRICTION POLICY ON GRAPHITIZATION

https://www.qfindustrial.com/news/influence-of-power-restriction-policy-on-graphitization/

中国の黒鉛化メーカーの生産調整は日本の黒鉛化メーカーにとって追い風だが、同時に電炉も生産調整するだろうから、どちらの影響が大きいかが問題。電炉は高炉に比べて優遇を受けているからマシだろうか。ただし中国外への輸出は減るだろうからそこは良いニュースか。

[要約]

電力削減の影響は黒鉛化工場に大きな影響を与えている。ウランチャブ市が最も深刻。内モンゴル自治区の生産能力の70%を占めるが、15万トンのうち3万トンの生産が停止。冬季オリンピック期間中は北京から500キロ圏内の黒鉛化工場に影響を与える。これは10万トンの生産に影響を与える。全部で13万トンが影響を受ける。これは全生産能力の16%にあたる。今年の4Qと来年の1Qが最も影響を受ける。Shanshanのみがウランチャブ市にはない。

黒鉛化不足は24年間(!?)続くと考えられている。計画されている黒鉛化キャパシティーは大きいが、電力制限は考慮されていない。内モンゴルでは黒鉛化施設の拡大は今後はもう認められない。

四川省の50万トンの黒鉛化施設はまだ電力の査定を受けていない。おそらく今後の設備拡大は計画は遅延するだろう。黒鉛化不足は予想より長引くだろう。

黒鉛化の今後も値上がりし続けるだろう。今年は過去最高を更新すると思われる。現在は平均1.8万元/トンだが、今年中に20-30%増えて、2.5万トンになると考えられている。コストはそれほど上がっていないので、黒鉛化の利益水準は急速に上がると見られる。1.8万元のうち8000元、もしくは2.5万トンのうち1.5万トンが利益となる。これは以前の倍の水準。


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