[黒鉛電極ニュース2021年10月15日]

Graphite electrodes are expected to rise strongly
by admin on 21-10-15
https://www.aohuicorp.com/news

電力制限による減産はかなり大きそう。これにより日本の黒鉛電極メーカーは恩恵を受けるだろう。この日本メーカーへの追い風は、中国の暖房需要による電力逼迫が起こる2022年2月くらいまで続くだろう。だとすると日本メーカーの2021年4Q、2022年1Qの業績はよくなる可能性がある。
余談だが、輸送費が大きく下がったというのは本当だろうか?確かにFBX指数は9月末から下がり始めたが、それは1割程度で「大きく下がった」というのはどういうことだろう。海運株にも投資しているので少し不安。

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本文要約

市場はいまだ様子見状態だが、供給不足と原材料価格の高騰で、メーカーは積極的に値上げに動いている。要因は以下

1.電力不足により供給不足が起こっている。メーカーの在庫は減り、個別のメーカーによっては在庫がないところもある。内モンゴルなどでの電力制限は深刻で、20-50%の制限。70-80%に達するところもあり、個別のメーカーによっては操業を停止している。月間1.5万トンの減産。9月19-21日の3連休後はさらに制限が強化され、月2万トンの減産見込み。(中国の生産量はだいたい月5万トンなのでかなり大きい!)

2.原材料価格の高騰。コークスの価格は上昇。さらに電力価格もコストを上げている。さらにいくつかの地域では当局から冬の間の生産抑制の指示を受けている会社もある。

3.安定的で伸びつつある需要。輸出市場の増加見込み。輸出市場は比較的安定している。しかし輸送費の高騰で、輸送費が輸出価格のおよそ20%占めるまでになっていたため、いくつかのメーカーは中国国内向けの販売か近隣諸国への出荷に振り向け始めた。しかし最近、輸送費が下がったことにより港にあった注残が出荷された。また、ユーラシア経済連合によるダンピング禁止法が2022年1月に施工されるため、4Qは輸出が増える見込み。









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