現代アート「My fair prisoners!?2」における『馬力』さんの調書とエッセイ
RECORD
NO.200303121521
NAME:馬力
SEX: 男
BIRTH DAY: 1944・1・29
IMPRISONMENT: 59 YEARS
BORN: 浜松市内のどこかの病院
MUSICIAN:
MUSIC:
MOVIE: 「渚にて」
PASTIME: ブラジルにいるとき、取引先のNYの銀行とのトラブルをうまくやり過ごしたこと
HAPPY: 自分の日常できていないことが出来た時 人の喜ぶ姿を観た時
MAD: 自分がハメられたとき(多くは自分に対して)
SAD: 自分の支えになっている考えや人を失った時
FUN: 自分の趣味を今やるべき時にやる事 成長してゆく姿を観ること
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
「馬力」さんのエッセイ
事実は小説より奇なり。その言葉をまざまざと思い知らされるとともに、いかに自分の目で見るということが大事なのかを思い知らされた。「アマゾンでは目の前の木を切ったときには、すでに後ろに木が生えている」「独裁者の統制から民主化への過程にある国は一番悪い。ある一定期間は独裁者が必要」「後進国における銀行強盗の大半は警察による仕業」「政治家は本当の意味で命がけ」
これは彼の見てきた事実である。
大学在学中にブラジルへ留学し、そして卒業後再びブラジルへ渡った。ブラジル時代の話は、この戦争のない日本に生まれた私には耳の痛い、簡単に信じることを拒否したくなるようなことも沢山あった。でも事実を拒否していては現実を生きることは出来ない。私たちが知る海外のニュースは一面であろう。もちろん彼も全てを見たわけではない。大事なことは、一方の側からだけで判断しない、そういうことではないだろうか。
正しい、正常とは、「多くの人はそう思うだろう」と、結局はそう判断している自分自身を基準にしているだけだ。国や文化が違えば当然基準も変わってくる。自分の基準を押し付けて、庇ったり保護することだけが正しいわけではない。時にはただ見守ることが一番大事なときもある。それには見守る力が、忍耐力が必要だ。「馬力」。これは前に進む力でもあり、両足を地面につけ、踏ん張り続ける力でもありそうだ。今日本人に一番求められることかもしれない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上「馬力」さんの場合でした。。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?