現代アート「My fair prisoners!?4」の「生きていることも与えられた仕事も大好き!」さんの調書とエッセイ(※写真は掲載出来ません)
この方は、ある医療に関わる団体を作った方です。「RECORD」が調書の事です。
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RECORD
NO.200305051030
NAME: 生きていることも与えられた仕事も大好き!
SEX: 女
BIRTH DAY: 1948・08・01
IMPRISONMENT: 52 YEARS
BORN: 愛知県大府市大府町
BOOK: 聖書
MUSICIAN: イーグルス、ビートルズ
MUSIC: ピアノ協奏曲第二十一番(モーツァルト)
MOVIE: 「ひまわり」
PASTIME: 小学校二年の時、何か父親を怒らせる事をして、町中の人に応援されながら町中を逃げ回った。
HAPPY: 息子と旅行。おいしいもの、話の会う人と話し合う時。
MAD: 怖権力を振りかざされる時。
SAD: バカ息子、パートナーの山口さんに何かあった時。
FUN: 同じ目的で生きている人と語り合うこと。
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エッセイ「生きていることも与えられた仕事も大好き!」さん
私が彼女を捕まえたのは、彼女が「宣告」一周年記念の旅行から帰ってきた時だった。
昨年の二月に乳がんの手術を受けた。告げられた余命を遥かに超えた。今は以前よりも精神的にシンプルになり、目的もはっきりとして元気に生きている。今現在医者と患者の間に立つNPOの代表として、休むまもなく全国を駆け回っている。
権力を振りかざす人間が許せない。女が男社会でやっていく上で、そう感じる瞬間は少なくないだろう。それで後ずさりしてしまう女性の方が多いかもしれない。でも彼女はそんなものを一蹴する。そういう彼女だけに支持する人も多いだろう。また、責任感が強いので休むことなど考えられない。 先日そんな彼女が意を決し、息子とオーストラリアのパースへ足を伸ばした。パースは最愛の息子が大学時代に留学していたところ。息子の留学時代の友人たちを交え、今までとは違った時間の中で時を過ごしてきた。
スーツばかりを着ていた。いや、スーツを選んで着てきた。『服装を変えようと思う』、彼女は言った。この言葉の背後にどれくらいの変化があるのかはわからない。でもそう言った彼女の笑顔には、母性という大きな光があった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上「生きていることも与えられた仕事も大好き!」さんの調書とエッセイです。「生きていることも与えられた仕事も大好き!」さんは、今は刑期を終えました。
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