見出し画像

現代アート「My fair prisoners!?3」ウィリアム・シェイクスピアさんの調書とエッセイ※全文掲載

この方は、沢山の芝居を書いています。素性があまり明かされていませんが、僕はこっそり教えてもらいました。「リア王」や「ハムレット」で有名です。ウィリアム・シェイクスピアさんです。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

         My Fair Prisoners!?調書

囚人番号:20201113095048

名前:人生こそ演技

懲役:73年

服役する刑務所:イングランド ストラトフォード

音楽:ベートーヴェン

映画:

本:エッセイ、歴史書

罪:本当は三人で芝居を書いていた。

喜:子供の誕生。芝居に人が沢山入った時。

怒:戦争、レイプ、政府。

哀:芝居に人が入らなかった時。

楽:三人で芝居の台本を書いている時。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

           「人生こそ演技」さん

 「人生こそ演技」は、幼少期、いたずらっ子で、しょっちゅう親に怒られていた。人に嘘を吐く事が好きで、それが後々生きてきた。小学校では、歴史の時間だけ真面目に聴いた。あとは、芝居の台本を書いていた。 

アンチクリスチャンだった。あほだった。協会に行った記憶が殆どない。連れたちも教会には行かなかった。

初めて自分の台本を披露したのは15歳の時。本当に嬉しかった。これを仕事にしようと早々に考えていた。そして、親友二人と共に、芝居で喰って行く事を決めた。何故自分の名前だけが残っているのかが不思議。親友のリチャードとクリスと「人生こそ演技」の三人で芝居を書いていた。 

「人生こそ演技」が八人兄弟だった事は事実。アン・ハサウェイと結婚したのも事実。子供は6人いた。子供たちはみんな役者になってくれた。「人生こそ演技」を喜ばせる為だった。子供たちには好かれていた。教師にはなっていない。劇作家だけで生活出来た。

死因は老衰。当時は長く生きたほうだった。やり切って死ぬ事が出来たと言えると「人生こそ演技」は言う。「次生まれ変わったら何をやりたいか?」と聴いてみたら、「今度は役者がいい。締め切りに追われる日々はまっぴらごめんだからさ」、そう「人生こそ演技」は嘘とも真とも言えぬ表情を浮かべた。(了)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※この方も刑期を終えました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?