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エッセイ「不思議なものを見た、あの夏の日の夜」(※全文掲載)

 妹・惠莉が実家にいた時です。

 僕も当時は実家に住んでいて、夜の出来事です。 

 夏でした。深夜、僕はトイレで起きました。惠莉の部屋のドアが開いていて、「寝てるな」と思った。上下黒のスウェットを着て寝ていた。トイレを済まし、水を飲もうと台所に向かった。

 すると…惠莉が黄色のTシャツに水色のショートパンツで、ソファーで寝ていた。「アレ!?」と思ったが、寝ぼけていたと思って部屋に戻ると、惠莉の部屋には、惠莉はいなかった。少し不安に思ったが、気にせずに再び寝ました。

 あの惠莉の部屋で寝ていたのは、幽霊だったのでしょうか?惠莉は生きているのに…。

  実は、あの妹の部屋にいたものは、惠莉の上(※かみ。紙と発音は同じ。死んだらそれになるものです。)だったんです。僕が霊能者だったから見えたんです。ちょっとした不思議な話でした。

 参考図書:拙書「たいよう十七」

 

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