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荒木経惟(アラーキー)の写真集 その2

前回に引き続いて、アラーキーの写真集について述べさせていただきます。
今回取り上げる作品は、「幸福写真」と「トーキョー・アルキ」の2点

幸福写真(2006)

家族や友人、恋人を撮影しているほっこりさせられる作品がたくさん詰まっています。恋人たちの写真を見て自分の若い頃を思い出したり、小さな子どもと遊ぶ親子の写真を見て、我が子が小さい頃を思い出したり、まるで自分の人生を振り返りながら忘れていた幸せを思い出させてくれる心温まる作品です。
アラーキーの愛情溢れる人柄が伝わる素敵な1冊です。


トーキョー・アルキ(2009)

アラーキーが東京の街を散歩しながら撮影したスナップ中心の作品です。
東京育ちの私としては、若い頃に歩いた街並みがそのまま蘇ってくるような、どこか懐かしい写真ばかりです。
そして、目の付け所が私と似ていて、面白い店や女性の後ろ姿なども…
アラーキーの都市写真家として貴重な記録だと思います。
コンクリートに囲まれた都市の中に確かに人びとが生きていて、笑顔や営みに溢れている様をリアルに描写しているのは、天才アラーキーの感性なのでしょう。


次回に続く(たぶん)

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