『伸びる会社は「これ」をやらない!』1分解説
「組織運営がうまくいかない...」
「社員のモチベーションが上がらない...」
安藤広大さんが著作した『伸びる会社は「これ」をやらない!』は、そんな悩みを抱える会社の社長が共通して持つ誤解について解説した本です。
この本のメッセージを一つにまとめると、
・社長は情で社員に接するのをやめ、社員とは一線を画して決断に集中するべき
というものです。
まず、社長が陥りやすいマインドとして、「社員に一人の人間として好かれたい」というものがあります。しかし、この気持ちが結果的に効率的かつ公平な組織運営を妨げることに繋がってしまうのです。
これは、具体的には
・社員一人ひとりの声に耳を傾けることをやめる
→会社ルールや体制が恣意的になり、社員の評価基準が曖昧になるため
・課程、プロセスを評価するのをやめる
→結果を重視しないと、労働時間など表面的で主観的な評価しかできず、見えない努力などが評価されないため
それに代わって、「細かいことは管理職をはじめとする部下に任せ、社長が独立し未来を見据えて決断することに集中する」ということに社長が存在する意義を示しています。
・社長は一番高い位置にいるということを自覚し、意思決定をするべきである
→今はどれだけ無意味に思えても、未来にとって最善と思うならば、メンバーの批判を恐れてはいけない
以上、自分に厳しく、一定の距離を保って社員と接することで、回って会社のためになり、組織運営がうまくいくようになります。
感想
この本を読んで、安藤さんの提唱する理想の社長像とは、リーダーというよりも、欧米型の結果を重視するボスのような存在であると思いました。
さらに、自分の高校時代の顧問がこのようなボスで、主将だった自分を始めとする批判を恐れずに組織運営をし、日本一を達成たことに気づき、本書の内容がその体験とともに頭に入ってきました。
最後になりましたが、この記事は、Skyland Venturesの木下さんに発する「識学しろ」の一環で作成するに至りました。このような機会を与えて頂き、ありがとうございました!
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