海砂採取て……

 コンクリには川砂使わないと、鉄筋も鉄骨もひどく錆びて耐用年数を待たずに建物崩壊の危険性が高まる。安価な海砂を塩抜きもせずに使った例が過去日本国内にもありましたよね。
 んで、チャイナさん家の事情。明確な記事を出せないけれど、どうやら河川に問題があるらしい。川砂なんて埋まったダムからでも採取したらよさそうなもんだけど(一石二鳥だし、もっともそれは「砂」ではないのかもしれない)河川そのものの汚染が酷くなっている……らしい。川魚漁禁止令が出ている、なんて記事も散見される。出てくる情報の断片を、私の手前勝手に貼り合わせると、国際政治としての台湾領の島の砂を政略として簒奪したというよりも、綺麗で安全な「砂」が、もはや中華人民共和国領内では採取できない状況なのではなかろうか。
 いやいやまてまて、海運を札ビラでブイブイ動かせば、チャイナが経済支配する国々から「綺麗な川砂」くらいいくらでも輸入できるのではなかろうか?
 人民元建てでどこもかしこも取引に応じてくれるならそうできるだろうけれど、いまだにUSドル建てが取引の主流で、チャイナの手持ちの札ビラがUSドルならそらぁブイブイ言わせられるだろうけれども……って想像する。まあ、妄想だね(苦笑)。でもそう間違った見立てでもないんじゃないかなあ、って思っている。

120210127追記。
 コンクリ製の高層住宅を田舎農村だろうとなんだろうとバンバン建築する「建築バブル」が一巡、建築ラッシュにともなって川砂が枯渇しかけて共産党が「川から砂採取しちゃだめ」命令を方々で発したのが数年前らしい。
 なのでまあ、河川が化学物質で汚染されただの放射性物質が混入しているだのといことについては、エビデンスがない(そんな記事がチャイナの外へ漏れようはずもない)。なので、「河川汚濁がひどいんじゃない」って見解は、ただただ私の見立てに過ぎません。念のため、申し添えておきます。
 それにしても「誰もすまない廃墟のような高層住宅」(入居前の建築直後の写真であって、実際は人が住んでいるのかもしれないけれど)は目にするたびに寒々しく感じる。日本と違って内装は入居者が自分で行うそうだからなおのこと「廃墟感」が高まるだけで実際は満室なのかもしれないけれど、なんだか投資か投機か経営(貸して儲ける、とか)のために借金してまで建てたり買ったりして、最後は「踏み倒す」らしい様子を記事の断片から眺めていると、うーん、どうにも「地に足がついてないなあ」って印象が……まあ余談です。
 停電頻発の、噂レベルの話題も見聞します。中華人民共和国純国産の原子力発電所を昨年秋口だったか初冬には、誇示する記事を見かけたのですが電力供給網はどうなってるんでしょうね?不思議というか謎というか(国土がなにぶんやたらと広大なんで、省をまたぐ「電力網」がそもそもないのかもしれません、わかりませんが)。

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