福建ちゃんでーす!

 興梠先生の動画。福建ちゃんは出てきません(笑)。

https://www.youtube.com/watch?v=vEsVQUAWVEo
> 17:49
中国・新空母「福建」〜その狙いは?(2022年6月24日)
> 2022/06/24
> 興梠一郎 / Korogi Ichiro【Official】
> チャンネル

 チャイナ国産の空母、初めて電磁カタパルト搭載(予定)、命名は習近平の意向。
 PLA(人民解放軍)関係者の談話がこの動画の聞きどころでしょう。
 「3空母体制」。

 トン数が大きい、電磁カタパルト、新技術。

 電子系統、レーダー、集積度は高い。
 総合電力推進システムは新しい。
 艦載機数の増加。種類の増加。

 近海防御、遠海護衛。……「遠海護衛」の文脈で世界中ほうぼうに「チャイナ軍港」を敷設しまくる意図も見えてこよう。余談。

 新空母はでかい……利点は欠点なのでは?(笑)

 途上にある。

 電子機器。大きな電力。原子力発電炉?

 蒸気カタパルトから電磁カタパルトへ。

 練度、航海の実績。
 エネルギー消耗型。

 ソロモン(太平洋、オーストラリア近傍)。カンボジア。拠点。

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 電力を効率よく使う技術などが盛り込まれているらしい。のだけれど。電磁カタパルトも電子機器の運用もまさかリチウムイオン電池で運用するつもりじゃぁなかろうか。被弾したら大炎上だぜ。まあ、そこは安全に最大限配慮するんだろうけど。リチウムだとしたら海水に増えてもヤバい。……まあ、蓄電池の件はわたしの「妄想」ですけどね。
 でも、通常型動力で運用するとなると「蓄電」して瞬間の強力な磁気生成に備えないと電磁カタパルトも宝の持ち腐れになってしまうのではなかろうか。通常型動力には燃料補充が不可欠。随行船で給油しながら運用となるんだろうけど東シナ海より外での運行ができるかどうかが「みもの」でしょう。

 ネーミングで、台湾への恫喝をしてみせてはいるものの、台湾を軍事占拠するには、第二次世界大戦の米軍のノルマンディ上陸作戦のように大量の陸兵を上陸させて地面伝いに攻め上り地面を占拠するよりない。台湾島には上陸可能な地形は少ないそうだ。
 空から落下傘で陸上兵力を送り込むという手がないこともなかろうが、効率はがくんとおちる。航空輸送機で着陸して展開する、という手立てをとるつもりなんだろうか。航空輸送機を飛ばせる空母といのはなかろう。爆撃機なら空母よりも大陸から直に飛ばした方が効率は良さそうだ。空母の利点は「移動する」ただそこにだけある。航空基地は「移動できない」のでミサイルなどでまず真っ先に狙い撃ちして無力化が目論まれる。軍人としてどちらもプロならそんな基本の初手は熟知の前提だろう。……どっちか「ぱあ」になってると基礎として共有している軍事常識が通用しないかもしれないが(苦笑)。

 「優秀さ」をことさら吹聴するのはチャイナに限らず、どこの国でもやってることだろう。実態はどうか、は実戦投入されてみないと確定したことは何も言えないだろう。自慢してることが本当かどうかは訓練という名の運用実績で示されることとなる。
 大きいってことは航空機をたくさん載せられるその一方で、「大きなマト」ってことでもある。電子防護をするとしても非電子制御の弾薬であれば面白いくらい当たることだろう。機雷や魚雷にも強くはあるまい(それなりに防御の手は打つとしても)。大きいということはそれだけ燃費も悪い。小回りも効かない。いいことばかりとも言い難い。遠洋で運用するとしてもこの大きさが最適解かは大いに疑問符がつく、と思う。福建たん、いずれ中身を原子炉に換装する目論みでそもそも設計製造されたのかもしれませんね。

 「広告塔」の巨大空母よりも、陸戦部隊の上陸戦のためのさまざまなモノや練度の方が数段強く気になります。
 ま、なんにせよ陸地にめっちゃ近い金門島すら落とせない軍隊が何を言ったところで、何を用いて威圧したところで、いまいち、一切合切が嘘っぽく耳に響くのは否めないところです。

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 あと興梠一郎先生の解説は、ほぼほぼ「インテリジェンス」の営みだなあ、とつくづく思いました。

 おしまい。

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