来年度予算……というか「予算」のお勉強

 本日の講師は高橋洋一先生です(笑)。毎度引用してるやんけ(苦笑)。

https://www.youtube.com/watch?v=jzJDmlg4WEA
2021年12月30日 12分12秒
「高橋洋一チャンネル」 #360

1. 予算の内訳
 一般会計の予算
 特別会計の予算
 政府関係予算

2. 予算書
 一般会計 1000ページ 印刷すると厚さ10センチメートル
 特別会計 1000ページ 厚さは一般会計に同じ
 政府関係 何10ページ 薄い本

3. 予算フレーム (たぶん一般会計のみ)
 歳出の項
 歳入の項

(資料をリンクしようと思ったら財務省ホームページがメンテナンス中でございました。明日の夜8時まで。とほほ)

「歳入の項」
公債金 = 歳出総額 - ( 税収 + その他収入 )

「歳出の項」
国債費
 うち債務償還費
 うち利払費

国債整備金特別会計 (という「科目」に「うち債務償還費」を移している 「特別会計に繰り入れたお金」)

「歳入の項」
公債費
 債務公債費相当分

特別会計(公債整備金特別会計)の予算書

公債費特別会計
 収入1 債務償還費(一般会計からの「繰り入れ」)
 収入2 借換債発行(特別会計が発行する国債による収益)

 このふたつによって「国債を償還」している。
 仮に「債務償還費」が0円になったとしても、公債費特別会計で借換債を発行することによるお金で「国債償還」が出来る(ただし「原理上は」。国債には償還期限がある。それを借換債によって「償還期限の先延べ」をする、という意味になる。やり過ぎると国債という金融商品の信用度合いが落ちる危険性が一応はある。だから「ほどほど」に借換債は発行される)

 「債務償還費」は「借換債」で代替可能な歳出科目のため、国債の新規発行分としては数に入れない、というのが適切な数字の読み方。

国債 = 公債金 - 債務償還費

国債の多くはセントラルバンクの日本銀行がお買い上げ

 「政府+日本銀行」のグループ連結決算の債務残高は貸方借方相殺で「ほとんど」なくなってしまう。

国債整理基金特別会計法

「債務償還費の繰り入れ」 国債残高の1.6%まで

(簿記とか会計とか企業の財務諸表とかを読み慣れている人にはすっと理解できるおはなしでしたね)

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 追記。12021年1月1日。
 令和4年度予算フレーム(財務省サイト)

https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/budget/fy2022/seifuan2022/02.pdf

https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/budget/fy2022/seifuan2022/index.html

特別会計

https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/budget/fy2022/2022yokyutokkai_link.html

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 単年度で蹴りがつかない性質の予算を「特別会計」としている様子なので、是非「防衛特別会計」とか「安全保障関連特別会計」とか立てて欲しいですね。
 山林ほど長期の予算が必要でないとしても食糧保障くらいには長期見通しが必要でしょうからね。

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