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続けるモノガタリ⑥

いつの間にか、考える間もなくモノガタリが進んでいる事に気付きボクは不安になっていた。

ボクは真っ白い部屋にいて
黒い液体を飲んだ途端
薄暗い荒野に居た

カンダタの様なモノと
ウナギ人間の様なくくり付けられたモノ
少女の様なモノ
そして、ボクは何故かエセ関西弁に
なってしまっていたモノ

怖くなったボクは空を飛んでいた。
そう確かにボクは飛んでいた。
隣に緑の目の光る女も飛んでいた。

緑の光る目の女
呼びにくいので、緑目さん。と
ボクは呼ぶことにした。

「緑目さん。飛べるんですね?」
「勝手にあだ名を付けないで下さい。不快です。」

何となく怒られたボクは
地面に降り立ち
「お腹空いた」とポツリと呟くと
地面が盛り上がり
メイド服の女性が現れた。
「少々お待ちください」
どうやら、メイド服の女性は何か食べるモノを
用意してくれてるようだ。

「ありがとう。メイド服少女」
ボクは感謝を伝えた

メイド服少女は黒い液体をボクに手渡し
「勝手にあだ名を付けやがらないで下さい。不快です」

「…」どうやら、ボクは人を不快にするあだ名を付ける能力もあるようだ。

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