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遮光・遮熱に優れた良い日傘が欲しい

今年の日差し、気温は例年以上に強烈で、日中に外出せざるを得ない時は泣きそうになります。今までは日傘は眼中になく(男が使うものじゃないだろと蛇蝎視していたので)、キャップかサンバイザーで凌いでいました。

今年はキャップではきついので、もっぱらサンバイザー使っていましたが、これだと今年の日差しでは頭頂部が暑くてたまらないので、日傘の購入を考えました。
(実は本日購入手配しました)

● 年寄り男性の日傘に対する印象と近年の動向 ●


もう10年ほど前からメンズ用日傘、とか、ユニセックス日傘があるというのは知っていました。ただ、多くの謳い文句は、
「強烈な紫外線から身体を守り健康被害をなくす(日焼け、シミ等)」
のようなもので、それなら要らないや、と考えていました。

また、私のように歳をとった男性が日傘に対して持つイメージは、扉絵に貼ったようなフリフリのレースが付いていたり、デザインがどこかファッション感覚のおしゃれ物のようで(例えば表地がツートンカラーや派手な模様とか)、手を出す気にはなりませんでした。

いかにも日傘というイメージ通りのツートンカラー。
男でも割り切れば使うことはできるが、余りに派手なものはちょっときつい。

しかし、ここ数年の猛暑で日傘界はかなり様変わりしているようで、
・UVカット
・遮光性
・遮熱性
・晴雨兼用
・軽量化
・その他(大きさ、ワンタッチ開閉等)
など、様々な評価観点が出ているようです。

● 観点その1 UVカット% ●

UVカット%は、日焼けやシミの元にもなる健康被害をもたらす紫外線除去割合です。

実は、昭和の時代は女子でも「小麦色の肌」とか言われて日焼けは健康の象徴で悪者にはなっていませんでした。実際、パラオ人の知り合いで(年かさの)現地人女性は今でも、  
 「日焼けは身体に良いのよ(なぜなら代謝が上がるとかの理由で)」
と言い切ってました。
今は上述のようにシミ、ソバカスのもとになったり、極論は日焼けが皮膚がんの発生因子に見なされたり完全に悪者です。

よって、傘生地にUVカット機能がある(素材か、加工してある)物が主流ですが、表面にUVカット薬剤を塗布したものは1年程度で効果が薄れるらしいです。買うならば、UVカット加工ではなくUVカット素材の物が良いようです。UV除去率は、どれもそれほど大差ないので、あまり気にする必要はないと思います(おおむね100%に近い)。
細かく言うとシミの原因に強く影響するUV-A(地表まで届く紫外線)と、地肌が直接吸収し日焼け、ソバカス(そしてシミ)の元にもなるUV-B(地表に届く率は低い)があるようですが、あまり意識する必要はないと思います。

日傘を銘打っていればUVカットはどれも大差ないと思う。
ただあまりに生地が薄いものはちょっと考えたほうが良いかもしれない。

● 観点その2 遮光率、遮熱率 ●

遮光率は眩しさのカット、遮熱率は体感温度のカットです。実はこれはUVカット%とあわせて素材の色に大きく影響するようです。

単純に紫外線除去(UVカット)目的だけならば、外側(日ざしを受ける側)が黒い方が紫外線吸収するので、効果的です。
ただし、黒は熱も吸収してしまうので傘の生地自体が熱くなって内側に熱がこもってしまい頭や身体がとても暑く感じる、という体験レポートが多かったです。

従って、遮熱効果を狙うならば、
・外側(日差しを受ける側):白っぽい色(または太陽光を反射する色)
・内側(傘下で人がいる側):黒(またはそれに近い色)

の方が良いらしいです。
遮熱率は最近業界で取り入れられた基準らしく、必ずしもすべての商品のカタログスペックには記載されていませんが、記載のある場合は遮熱率30~50%、記載がない場合は内側の色(黒または同系色)及び素材を確認すると良いと思います。

近年流行の外地は白、内地が黒の日傘(晴雨兼用型で外地には撥水素材と加工)。
外地と内地を張り合わせているものが多い(間に別生地が入っていたりもする)。

遮光については、意外とバカにならないのが地面からの照り返しです。傘の内側の色が白に近い、または光を反射する素材だったりすると、地表の照り返しがもろに顔に当たるので、遮光面だけではなく遮熱面でも良くないです。内側の頭の上に、写真撮影時のレフ板を抱えているようなものなので、止めたほうが良いです(単なる白色も十分レフ板になってしまう)。

● 観点その3 晴雨兼用、軽量、他(大きさ、開閉機構、形状)●

晴雨兼用については、日傘として梅雨明け十日のような完全な真夏日しか使わない、と決めない限りはあったほうが良い機能だと思います。最近は秋口まで暑いので、急な通り雨とか、近年多いゲリラ豪雨(南方の国のスコールそのものと思うのですが)などにも対処できるのが最大のメリットです。雨天対応もUVカットと同様に、撥水性素材を外側に使った物と単に撥水処理をした物があるようですが、使っているうちにいずれは撥水機能は落ちるとはいえ撥水処理だけのものは避けた方が無難と思います。
(外側に撥水スプレーを吹いただけのような物もあると思われるので)

大きさ、開閉機構(ワンタッチ開閉など)は重量に大きく影響するので何とも判断が難しいです。

大きさは、親骨(石突から傘の生地の先端までの骨格)が55cmだと携帯傘の一般的な大きさ、65cmとなるとそれよりもちょっと大きいという感じだと思います。男性だと55cmは体格によってはちょっと小さく感じると思います。普通に使えるサイズとは思いますが。

親骨の数も多種多様で、5本、6本、8本などあると思います(携帯傘の場合)。5本物は軽量傘、6本は割と一般的、8本はやや頑丈という感じだと思います。最軽量だと200gを割るくらい、重い方だと400gを割るくらいだと思います。あとは軽量傘には、携帯傘でよく見る3つ折りだけではなくて、5つ折りとか6つ折りとかも見かけます。当然ながら軽量の物は骨も軽くしているので、耐久性は低いです。この辺は使用目的との兼ね合いでじっくり考える必要があると思います。
軽量で単純にちょこっと歩く時だけにさっと指すので小さい方が良い。
そこそこの時間を外で過ごすのでしっかりしているほうが良い。などなど。

形状は、ここまで当然のように挙げて来た携帯タイプのほかにも、長柄タイプの物も当然あります。この辺は好みだと思います。雨傘でも長いものは大きいので濡れないように、日傘でも長いものはカバー範囲が広く良いと思いますが、いかんせん差してない時には邪魔になります。

しっかりした長柄晴雨兼用60cmメンズ日傘。恐らく外での使い勝手は抜群と思われるが、
晴天時に大きい傘が他人の邪魔にならないか?室内に入った時の置き場は?など心配。

また、一般的ではないですが、釣り人が手を空けるために使う、帽子型?(かぶる日傘:晴雨兼用)というのも別メーカーから何種類か出ているようです。

主として手を空けておきたい釣り人向けかぶる日傘例(晴雨兼用型)

私が手配するときにも一瞬考えましたが、街中でこれをかぶっていたら、映画バックトゥザフューチャーで(クリストファーロイド演じる)ドクター・エーメット・ブラウンみたいでかなり怪しい、と思い即座に却下しました。

バックトゥザフューチャー1で主人公マーティーが最初にドクに会ったシーンより

● 最後に 私が手配した日傘 ●

以上のようなことを、2日間の数時間掛かりで調べて、いろいろと悩んだ末に、以下のようなスペックのものを手配しました。
・携帯傘
・晴雨兼用型
・外側オフホワイト、内側黒で、別素材の張り合わせ
・ワンタッチ開閉対応
・親骨55cm、骨8本タイプ
・重量385g
等々

結構重いですが、過去に携帯雨傘が突風にあおられて骨が折れたりしているので、できる限り頑丈なもので遮熱率の高そうなものを選びました。遮熱率記載はなかったですが、購入者評価では涼しいらしいです。
一説には遮熱率が高いと傘生地表面から▲5~10°C近くは違うらしいです。
(生地表面温度が38°Cなら傘下熱は30℃くらいまで下がる)
幾つかの口コミでは、壊れたというものもありますが、これは携帯傘としてある程度覚悟だと思います。他にはもっと造りが雑で酷評されているものも数多くありました。

ちなみにAmazonでクーポン600円を使って代引き扱いにして2,710円でした。


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