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【ドキュメンタリー感想文】《Made in Korea:The K-Pop Experience》

One Directionなどのボーイズグループをプロデュースをした会社M&Bが開催したイギリスでのオーディションを通過した5人が、韓国のSMエンターテインメントで100日間の短期集中K-POPアイドルの育成過程を経験する。

Amazonプライム・ビデオの中の【Channel K】で視聴しました。

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まずオーディションを通過して、浮かれポンチキ状態でやってきた5人。

はじめに日本で【SMTOWN LIVE 2024 @ TOKYO】を鑑賞。
東京ドームの熱気に、興奮が否が応でも盛り上がる。

そしていよいよの渡韓。

彼らを待っていたのは、彼らの想像をはるかに超える厳しいレッスンの日々。

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『どれくらいの実力があるのか?』を見極めるための、歌とダンスの初めての披露は、素人の私の目と耳でも「え?なんでこれでオーディション通ったん?」。

もっと正直に言えば、「(SMのオーディション形式プログラムの)《LASTART》でデビューできなかった練習生たちに謝れーっ!」な気持ち。

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徹底的に基礎から叩き直される5人。
だが、当人たちの意識が低い。

5人のうち4人がいちおうプロとしてパフォーマンスしていた。
だがK-POPに馴染みがあるのは1人だけ。

K-POPアイドルとして要求されるレベルを理解できない。

低い技術への批評を『個人的な好き嫌い』あるいは『個人的攻撃』と捉えたり、『自分の事を理解してくれようとしない』と受け取ったり。

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そんな合間にEXO スホ、WayV テン、RIIZE アントンのインタビューが挟まれる。

過酷な練習生時代を勝ち抜いてデビューした3人との意識の違いが浮き彫りになる。

5人の中でデクスターDexterは1型糖尿病でインシュリンの自己注射を行いながらレッスンを受けている。

それぞれが、今回のプロジェクトは自分自身への挑戦であること、そしてチームとしての自覚と役割を理解し始めた時に、SMのコーチ陣の評価は変化していく。
(当人たちは自分たちの変化をわかってなかった感じやったけど。)

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SUPER JUNIOR シンドンは5人に息抜きと韓国文化を紹介するために、折々に登場し、飲み会でのゲームや韓国相撲シルム体験、民俗村での韓服とお化け屋敷体験、韓国退役軍人によるブートキャンプなどに連れ出す。

私が名前を覚えていられなかった『Korean Cowboy』の芸人さんは、5人を伝統市場に連れて行ったり、遊園地を制服姿で楽しませてあげたり。

私としては「シンドンの振り覚えの速さと正確さを見せてやればいいのに。」ともどかしかった。

5人はaespaは知っていて、ビデオメッセージを受け取った時に大興奮だったんだけど。
シンドンには『ヘーイ、シンドーン!』って感じだった。
ただの体の大きな面白い韓国芸能人としてしか認識してなかったんじゃないかなぁ?
伊達にアイドル19年やってないんだけど〜とE.L.F.(SUPER JUNIORのファン)としては思うけど、コーチングスタッフではなく現役プレイヤーだから、敢えて見せなかったのかな?

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ま、それはさておき。

彼らがイギリス(あるいはUK)出身ということで、アメリカU.S.A.出身と少し違って自分たちの身体への意識もちょっと低い。

国による文化の違いは仕方ないんだけど、ダンス踊って歌を歌う人の身体じゃなかってん。

腹筋が無いから、安定した声を出せない。
体幹ができてないから、ダンスにキレが無い。
シルム体験の時、まだ若いのにお腹がポコンって!
誰に見せなくても、パフォーマンスに必要な身体ってあるやん?

オリジナル5曲を作ってもらい、振付もしてもらった。
でもその5曲を通せない。
一曲でもうヨロヨロ。

コーチングのチーフが『あなたたちは、ウェンブリー(イギリスのサッカースタジアム。ライブの伝説を創り続ける場所。)で一曲だけ披露して、お客さんに「もう疲れたのでこれで終わります。みなさん帰ってください。」って言うつもり?』と指摘される始末。

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100日の最後に、在韓イギリス大使館での行事で、初パフォーマンス。(1曲だけ)
チーム名は自分たちで選んだDear Alice。

伸び代しかない彼らの今後を見守ってあげたいとは思う。

コーチングチーフに褒められたいとか、お金が稼げるようになるとかの、その先を見据えられるようになったら、きっと自律して成長していけると思う。
これは、アイドルであるなしに関係ないけど。

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たった100日でDear AliceをどうにかしたSMのコーチングスタッフとそのシステムを褒め称えたくなる。

そんな作品です。

興味があればどうぞ。
Channel Kの二週間無料体験を使いました。

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ではまた。

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