【無料&有料VST】コスパの高いDTM環境構築

「良い楽曲を作るには、やはり有料音源が必須?」「無料or安い音源だから自分の楽曲は評価されないのでは?」という悩みって、誰しも通るモノなのかと。

この記事は「ここ数年で試したフリーVST、コスパ重視で購入した楽器や有料VST」についてのまとめです。
ネットで調べても「無料で使える~」みたいな記事はあっても、「使える無料&コスパ高めな有料VST」を紹介しているものは少ない印象だったので。参考になれば幸いです。


まず初めに、前提として「プロ志向な楽曲制作」というよりは「趣味程度に手軽に楽しめる楽曲制作」をモットーとしてますので、ガチ勢にとって有益な情報は何一つないと思います、悪しからず。

加えて、自分が作る楽曲は「バンドサウンド」がメインで、基本的に「ギターやベースなどの竿モノ」は実機を使用してます。
そのため、「竿モノのソフト音源」についての情報はありませんのでご注意ください。

また、選定において優先順位の高いポイントとしては
・コストパフォーマンスに優れている
・汎用性が高い
・極端に安っぽくない
・可能な限り軽負荷なVST
辺りを念頭に置いてます。


では早速本題ですが、現在のTM環境は以下の通りです。ハードウェア関連、ソフトウェア関連、VSTi、VSTの順で説明していきます。

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【ハードウェア関連】
PC:Lenovo ThinkCentre M715q Tiny
(AMD Ryzen 5 PRO 2400GE、メモリ4G、ストレージSSD128G+SSD512GB)
スピーカー:Creative Pebble 4.4W
ヘッドホン:CLASSIC PRO CPH7000
MIDI鍵盤:KORG microKEY-25
オーディオIF:POD Studio GX、BEHRINGER UMC22
マイク:Marantz Professional MPM-1000
ギター:PLAYTECH EX-500、PLAYTECH TL250II
ベース:PLAYTECH JB420II
エフェクター:Donner Ultimate Comp、JOYO Sweet Baby Overdrive
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PC:価格変動が激しいが、デスクトップPC本体のみなら50k~でこのスペックのPCは組める(Aviutlでの動画編集、Blenderでの簡単なモデリングくらいなら余裕な印象)
スピーカー&ヘッドホン:「一般人の視聴環境を想定」「音響は沼なので拘らない」として最安値で揃えてます
MIDI鍵盤:リードしか取らないので最小鍵盤数でおk
オーディオIF:竿モノ用 GXは付属アンシミュで音作りが楽、Vo.録音用 UMC22はVo.録る時だけ使用
マイク:「USB型コンデンサマイクよりはマシなら良い」くらいの感覚なので、今のところ問題はない
ギター&ベース:音家で最安値を選んで購入、EX-500はアウトレット品(ギターに関してはPU交換&コイルタップ改造済み)
エフェクター:ギター&ベースで兼用、中華ペダルは安くて小さくて可愛いのでとても良い

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【ソフトウェア関連】(基本はフリー版、※印のみ有料)
DAW:Cakewalk by BandLab
アンプシミュレータ:Line 6 POD Farm 2(GX付属)
ピッチ修正:MELODYNE 4 ASSISTANT(※)
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DAW:以前はCubase LE版を使用してたけど、最新版だと古いVSTが使えなかったりするんでCakewalkの方が便利
アンシミュ:有名どころのアンプは揃ってて、綺麗めのドライブ感は出しにくいけど重めな歪みならこれだけで作れる
ピッチ修正:これは無料では限界があるのでお金出すべき、Vo.以外にもギターソロのタイミング修正とかにも使えたりして便利

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【VSTi関連】(基本はフリー版、※印のみ有料)
ドラム音源:The MT Power Drum Kit2、Drumcore3 Free
ピアノ音源:Keyzone Classic
シンセ音源:Xpand!2(※)、SynthMaster 2.9、SL-String Section(cakewalk付属)
その他:DSK Virtuoso、BarChimes、SANA 8bit、Sweetcase EP
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ドラム音源:MT-Powerは無難な音なのでオールジャンル行ける印象、Drumcore3はパーカッション周りが意外と使い勝手良い
ピアノ音源:音色が数種類あるけど、Keyzoneオリジナルの音色が一番好み
シンセ音源:Xpand!2のブラスが強い、SynthMasterはプリセットが強い、ストリングスは結局まわりまわって付属に落ち着く
その他:飛び道具的な音色はDSK Virtuoso、数少ない無料のウィンドチャイムのBarChimes、8bitはSANA 8bit、エレピならSweetcase EP一択なくらい音が素晴らしい

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【VST関連】
マスタリング:Limiter No6
M/S処理:Ghz Midside Matrix 3
マルチコンプ:OTT
リミッター:Leveling Tool
フィルター:VHL-3C
リバーブ:TAL Reverb4、Dimension Plus
パンナー:DeePanpot
ベース用プリアンプ:TSE B.O.D
その他:La Petite Excite、Cassette Transport
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マスタリング:No6は覚えるまで大変だけど、慣れたらこれだけでまとまる
M/S処理:難しいことは考えずに刺せばいい、めっちゃ空間が広がる
マルチコンプ:OTTが有能過ぎて、もはやEQ使ってないまである
リミッター:Vo.用で導入したけど今では全トラックに刺してる、自然に潰れるので竿モノにもDRIVE0で使用してる
フィルター:主にリードシンセに使用、ノブひねるだけでそれっぽくなる
リバーブ:特にこだわりなし、ネットで評判良いのを適当に
パンナー:これ使ったらDAWのPAN使わなくなる、「あぁ、確かにその定位で鳴ってるな」って感じがする
ベース用プリアンプ:Sansamp使ったことないから似てるかは知らないけど、下手にエフェクター揃えるよりは断然使い勝手が良い
その他:最近はあんまり使ってないけどあったら便利なエキサイター「La Petite Excite」、カセットテープの演出には「Cassette Transport」


以上、個人的に厳選した「コスパ高いDTM環境」のご紹介でした。

PCや竿モノなどの「ハードウェア関連」は形があるモノなので、どうやっても「無料」というわけにはいかないですが、ソフトウェア関連であれば「ピッチ修正ソフト MELODYNE」「シンセ音源 Xpand!2」以外は無料で揃えられます。

あとは「有料のソフト音源は調べ出すとキリがない。。。」と思えますが、個人的には「軽負荷」の優先順位を高くすると意外と絞られたりして便利です。
大概の「高機能、豊富な音色、リアルなサウンド」みたいなソフト音源って、どうやっても「高負荷」が付き物で。それを使うためには、まずもって「高性能なPC」が必要になるので、もはやスタート地点からアホほどお金がかかるんすよね。
そりゃ自分だって「Kontaktフルバージョン」とか「Omnisphere」とか有名どころを使ってみたい気持ちはありますけど、その辺を考えるとソフト音源の値段だけでなくて、今の使用環境のままでは確実に現実的ではないんすよね。

改めて「良い時代に生まれたなぁ」と痛感、昔を知らないからアレだけども。フリーVSTですらこのクオリティなので、おそらく有料VSTはもっと良い音がするんでしょうけど。
あとは「時短のために有料VSTを使う」ってのも十分アリだと思うんですけど、自分は「その試行錯誤も意味がある」と思うのでね。


ということで、今後もしばらくは「フリーVSTを基本にして、どうしても手が届かないところだけ有料VSTで補う」というスタイルで楽曲制作を続けようかと思います。どこかの誰かの参考になれば幸いです。

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