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詩「手をとれなくても」

雲がきれる

つくられる楕円の聖域

温度が上がる


この体 一つしかなくて

この腕は二本しかなくて

自分を抱いたら精いっぱい

つなげる手は ほんの少し


天使が降りてきそう

遠くガラス越し

目を離せない光景が体温をあげる

ひととき 相似形の聖域を胸に


この体抱いたら 精いっぱいでも

その温度 相似形で 誰かに


できることなんて 体一つ分で

ただ 一瞬の光景になれたらと願う

文字でもものづくりでも、どこか通じ合える人と出会いたくて表現をしているんだと思います。何か感じてくださったならとてもうれしいです。