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第3の故郷、青森鯵ヶ沢(2012年3月4日)

忘れたくないこと

青森の訪問もこれで何回目だろう?
行くたびに好きになっている自分がいる
それはかっこいい農家さんがいるからだ
それは見た目とか生半可なことじゃなく、人間としてのかっこよさなのだ。

農家さんのイメージは?
みなさんどんなことを思い浮かべるだろう?
自分がこの農家さん達を知ったのは一昨年。その取り組み全てがかっこよかった

出稼ぎをしない農家、地域を活性化する仕組みづくり。
そんな考えに触れるたびに応援したいと思った
私はWebで応援することにした
今回もその活動の春からの打ち合わせと四人の兄弟の取材を本格的にすることにしたのだ

そんな取材の中で、何度も心が震えたことがある。
自分の作る米が一番美味しいに違いないという自信。
美味しさは、作り手が美味しく食べてもらいたいと思い作ることと、食べる人があの人が作った米だから美味しいと思うことという真理、
その二人の相乗効果が見事だ。

受け取る人のことを思いながら、提供するサービス、それは私の仕事へのこだわりと似ている。
お客様にブランドへの心の近さを作る活動と似ている。
そんな風に思い出したらなんだかうれしくなった

生き物を語る時、樹を語る時、兄弟の目は輝きを放ち、そしてどこか優しい。
自分のことを語る時、とても謙虚だ。
素晴らしい能力を持っているのに、それをさらっとこなしている。
そして四人がそれぞれの専門性を生かしながら助け合っている。
自然なことのように、情報が適切に四人に循環している。

お父さんへのインタビューでも、農家はもっと楽しんでやらなければもったいない。
こんなに面白いのにみんな苦労ばかり見てしまう
もっと楽しまなきゃ。
そう言った目は兄弟の眼差しの優しさだ。
出稼ぎのエピソードも実に豪快でユニーク。

仕事は楽しまないといいものはできない
これも私のこだわりの一つだ。
生み出す側が楽しくなければ、それからいくつものフィルターを挟んで見るお客様にその楽しさが伝わるわけがない。
だから自分が二百パーセント楽しいと思うものを作る。

二日間、そんな思いがけない共通点を見つけつつ、四人の魅力を再確認した時間だった。
そしてまた新しい魅力的な人と出会い、なんだかワクワクしている帰り道。

田んぼの中やリンゴ畑で何度もももまで埋まっても、リンゴの枝が雪で折れないように雪をスコップで掘り出す力作業もキラキラした時間だった。
筋肉痛は後からやってくるだろうが、その痛みさえきっと愛おしくなるようなそんな素敵な時間だった。

間違いなく、農家はかっこいい!
子供達に働いている背中を見せることができる、一緒に収穫を喜ぶことができる
サラリーマンのお父さんにはできないかっこよさの見せ方だ
確かに農家はかっこいい。
このかっこよさを伝えるために、これからもWebで応援しよう

愛しき四兄弟の素敵さを可愛らしさを、そしてかっこよさを、私のお客様に向けて発信しよう
そして、私もいつか、もっと応援できるように、かっこよくなろう。

あの青森の素敵な人たちに負けないくらいまで必死に頑張ろう。
そして気づいていたこと、それは私が応援しているのではなく、本当はいつも私が助けてもらっていること。
ありがたくって、少し泣ける。

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