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3.11ディズニーリゾート対応を見た(2011年5月15日)

忘れたくないこと


YouTubeで3.11のディズニーランドの中を取材したテレビ番組が公開されていた。
地震発生後、全てのキャストがすぐに反応しているのが分かる。
建物からゲストを離し、道で頭を守って座るように指示するキャスト
店からダッフィの大きなぬいぐるみを持ち出して、頭をかばって下さいと差し出すキャスト
雨が降ってくればお土産袋やゴミ袋を無制限に配る
そんな中、裏では全ての建物の安全確認を同時並行でしている
夜になり、安全確認が終わった建物の中へゲストを誘導
非常用の温かいおこわが配られている
全てのキャストに動揺は見られず、笑顔を絶やさない

なんでも非常事態を想定して、園内では2日に1日程度訓練をしているとのこと
しかも震度6強で10万人のゲストを想定しての訓練だったという
全てが想定内の出来事だったのだ

全てはゲストの安全と安心のために

それがルール
そのルールさえ守れば、あとはキャストの個人判断でベストな選択をまかされる
発生後数十秒後に館内放送が流れる
その後1万人のキャストを束ねる危機管理組織が発足
7万人のゲストは安全に一夜を明かすことができた
2万人残っていたゲストを建物内に収容する為に、ディズニーランドから
ディズニーシーへ最短で安全なルートとして、従業員専用ルートを公開した
園を一歩出れば、液状化によって道路がグニャグニャになっている
長距離不安定な道を歩かせるよりも、裏舞台を見せることを選んだ

少し前まで売り物だったお菓子屋ぬいぐるみは、空腹を満たす為の食料や
身の安全を守る為の防空頭巾として配られ、店の棚は空っぽになる
常に非常食を数万人分蓄え、温かいご飯として提供できる準備をしている
全てが想定内

人の為に何かができるって本当に素敵なやりがいがあることなんだなと
ディズニーのキャスト一人一人の顔から感じた。
ほとんどがアルバイト、されど彼らは本当のプロだったんだな
おそらく今回の地震の経験値により彼らの訓練の想定はもっとレベルが上がるのだろう
そういう組織、本当に素敵だ

そんなことを見ているうちに、自分のちっぽけさや薄っぺらさをまた感じてしまった
組織力というのは、ルールをたくさん作って社員をガチガチに縛ることよりも
社員が同じ目標を理解し、一人一人が責任も持って動けることなのだと痛感する
さて、私はこんな組織を作って行けるのだろうか?
こんな組織になるべく、自ら動けるのだろうか。。。

いや、動きたい
動く準備を日頃からしていたい
そんな風に思った日曜の午後
俄然やる気がでる午後であった

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