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色のない世界からの脱出(2013年10月9日)

憂鬱な気分

現在休職中

4月から会社に行けなくなった
全く予兆もなく、青天の霹靂
10数年ぶりに鬱病に追いつかれた
その日から、自分の周りに色がなくなっていった
モノクロの世界
何も感じない世界
何もしたくない世界
何もできない自分

半年が過ぎ、最近やっと世界に色がついてきた
美味しいと思う気持ちや、
かわいらしいと感じる瞬間や、
人とかかわることで優しい気持ちになったり、
空を見上げて明るい気持ちになったり、

簡単なことに時間ばかりかかっていたけど、
最近は歩く速度も速くなってきた
電車に乗れなかったけど、
ようやく普通に乗れるようになってきた
人と話すことが息苦しかったけれど、
にっこり笑う余裕も出てきた
本を読むために文字を追うのがつらかったけど、
だんだん長い時間読めるようになってきた

あんなに毎日バタバタと働いていた自分とは真逆の
ゆっくりすぎる時間が最初は辛かった
生産性のない自分にも嫌悪しかなかった
でもいつからか、そんな時間も必要なくらい
自分が病んでいたと自覚することができた

今、3月までの記憶があまりない
自分で消去してしまったようだ

まだまだ100%の自分ではないけれど、
少しずつ感情が戻ってきている
少しずつ「欲」が出てきている

来月から、「リワーク」に通うことになった
自分と同じ病気を抱えている人とともに
再発しないように心と体を訓練するのだ

年相応の大人として、
人生をたおやかに過ごせるように、
穏やかなおばあちゃんになれるように、
自分の心に向き合ってみようと思う

ベランダから入る秋の柔らかな日差しのように
穏やかに、温かな自分を取り戻そう

今、私はじんわりと元気です

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