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トニーからもらったHAPPINESS(2011年11月23日)

感謝

11月21日(月)日本橋のコレド室町にて、あるイベントがあった

本の中でしか知らなかったけれど、今もっとも尊敬をする人物

トニーシェイのチャリティーイベント

ザッポス社といえば、社員が突飛な格好をして歌ったり

広告費をすべてカスタマーサービスに変えて成功したといった

一部分ばかりをフォーカスしがちだけど、

自分の中では、彼の信念に対する尊敬の方が強く

このイベントを知ったときは、何も考えずクレジット決済していた

イベントは2時間

彼が何度となく口にしたのは「passion」と「崇高なる目的」という言葉だった

おなじみのカルチャーブックの話やコアバリュー、ザッポスに出会うまでの話

本で読んだ内容が本人の口から話されるのを聞いて

あれは本当のことなんだなと改めて興奮して聞いている自分がいた


たくさんの取材を受け、オフィスを解放し見学ツアーを受けるザッポス

ただ彼は冷静にこういったのだ

「ただザッポスの真似をしても仕方ないんです。

自分たちのコアバリューを見つけ、そのバリューを会社と社員が共通に

大事だと思い、そのバリューにフォーカスして文化にし、努力すること。

それがないと意味がない」



冷静に考えると当たり前のことだけれど、ザッポスを語るとき

広告費を削ってカスタマーサービスに切り替えれば今時なのか?的な

話をよく聞いて、いやいやそこじゃなくてさぁと思っていた自分には

とても胸がすくような言葉だった



そして彼が社員に言ったという言葉がある

「お客様に、あなたが言ったことや、やったことはいつか忘れられてしまうでしょう

でも、お客様にとって、あなたがどういう気持ちにさせたのかは覚えているよ」

彼がザッポスをナンバーワンのカスタマーサービスを誇る会社にするという

心の奥を見た気がした



私もかつてお客様相談室でお客様の電話を受ける仕事をしていた

その体験は今WEBを通じてお客様と話をする礎となっている

あの時代がなければ、自分は今以上に薄っぺらな人間になっていただろう

今自分が自らの目標においているのは、WEBを通じてみた人に笑顔を届けること

心の健康を届けること、ハッピーなサプライズを届けること

まだまだトニーには及ばないけれど、何となく似ているのだ



彼は心理学についても触れる

人間の欲求は突き詰めれば「HAPPINESS」になるんだよね

目の前の実現したいことは、突き詰めたら自分がハッピーになるから

これは会社でも同じことなんだ



それで彼がとったのは「HAPPINESS」をしっかり研究して

社員が、そしてお客様が自然にそれを感じる仕組みを作る行動だった



さらに彼は触れる

「マーケティングや広告よりも、顧客をハッピーにさせることが一番

だから企業文化が一番大事なんだ。その文化を基軸にして人を雇う

文化にあわない人は雇わない。

そして他の人にインスピレーションを与えられる人である必要もある

何より謙虚な人間でなければいけない」

ザッポスの採用についても有名な話だか、この文化にあうかどうかを

徹底的に審査するからこそ、まとまりも出てくるのかもしれない



そこでふと考える

そんな採用をすることができない会社はどうなるんだろう?



彼は続ける

「他社の採用は違う。文化にあわなくても、個人のスキルが高ければ

この人は利益を稼いでくれるかもしれないと普通は雇うよね

でも所詮、企業文化にあわない人間は、その中で実力は発揮できない

それは僕が最初の会社を離れた理由でもあるのだから」



ぐうの音も出ないのだが、雇われの身には、なかなかのボディーブロー



「成長する企業の特徴は、大きなビジョンと崇高なる目的を持っていること

金儲けを忘れ、十年後の自分がかき立てられるものは何か?

経営者は社員にインスピレーションを与えることが大事

そのインスピレーションは社員の個人的な価値にまで与えれるかどうかで

結果は大きく変わってくる。企業文化とブランドは同じだ。

ブランドは企業文化を伝えるものだから。その文化がなければ、

ブランドは自ずと消えていくだろう。

企業文化は社員をハッピーにする、そうすると自然に人々が語りたくなる

物語ができるものだ。

新サービスにおいても、長期的にビジョンを描けねば意味がない。

短期的に見るからこそ、利益主義になってしまい判断を誤ってしまう。

コアバリューは一方的ではなく社員一人一人が理解し納得する必要がある

そして会社と社員は、継続した日々の一日一日にお互いに充実感を

感じさせる努力をお互いにし続けることが大事なのだ。」



彼の言葉を必死にメモするうちに、自分の心の中のささくれが痛んだ



ハピネスの要素は4つ

・自分でコントロールする

・進歩を感じれること

・関係性を作っていられること

・何かの組織の中で自分の役割を見つけること

このハピネスの要素を、トニーは自らの人生、そして会社の仕組み、

社員の人生、お客様の人生に振りまこうとしている

そしてそれが業績を恐ろしいほどにあげているのも事実



彼は最後にいった

「ぜひ自分自身にも問いかけてほしい。十年後の自分をかきたてるものはなにか

passionがなければ火はつかない。自分の中のpassionは何なのか?

そしてそれを追いかけられるビジョンは何か?

それがあなたのHAPPINESSにつながるはずだ

今日ここに来た理由は、みなさんにもHAPPINESSを届けることなのだから」



もう完敗だ。

彼のことをよく思わない方も多い

でも私は彼の考え方やその行動力に敬服する

そして自らも彼のようにお客様にハピネスを届けるのだ!という使命感を

新たにしたのだ

サービスに触れて頂いた方の笑顔が近しい人に伝播して笑顔が増える

笑顔は人の心を穏やかにさせる

それがもっと広がったら、世の中は絶対によくなるし、

もっとお互いを思いやれる世の中になる

私ができることはほんの小さなことだけれど、

この気持ちの火が消えることのないように、毎日を大切に過ごしていこう



本当は最近ものすごく心が荒れていて、自分でも嫌だったのだけれど

彼の言葉を必死に聞くうちに、背中をそっと押してもらった気がした

ありがとうトニー。心からそう伝えたい



今回の参加費はルームトゥーリード社を通じて

スリランカのマナー地区に小学校が建つかもしれないということ

海外の子供たちへの支援は、クレジットカードで自動的に寄付される

チャイルド基金はやっているものの、実際に自分で動いたことはなかった

小学校が建つ意味を教えてくれた代表にも感謝だ

「本から得た知識は誰にも奪うことができないが、いつでも誰かに

分け与えることができる。その知識を維持するのにお金はいらない

だけど、その知識は子供たちの将来を輝かせることができる」

うん。少しでも応援できてよかった



みなさんは最近ハッピーですか?

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