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台湾出張顛末記2

4.台湾入国
飛行機を降りたらまずスマホの電源を入れます。日本で登録してある入国登録票がSMSで入国許可を送ってきます。ちなみに隔離中にスマホの電源を切ると警察が飛んでくるという噂です。さすがIT大臣が天才なだけに仕事が鋭いです。後期高齢者が大臣を務めているどこかの国とは大違いです。なお私はSMSで許可が送られてこなかったので空港内で登録しなおしました。登録票が送られてきたら入国審査です。ここを通り手荷物を引き取ったら空港ロビーに出ます。そこで会社が手配した送迎車のドライバーに連れられて車に乗り込みます。ここまでPCR検査の陰性証明書の提示・提出は求められませんでした。結局PCR検査など、世界ではその程度の扱いなのです。なお換金は入国審査の前にやっておかないと入国後隔離先まで銀行はもちろん、一切立ち寄りはできません。

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5.送迎車
送迎車に乗る前にドライバーから手にアルコールをかけられます。これは日本でも同じ。違うのはここから。アルコールをかけられた両手をこすり合わせている間に全身にアルコールがスプレーされます。さらにスーツケース、カバンにもスプレーされてからようやく乗り込みます。車は普通の車ですが、運転席は透明なシートで囲われており、こちらとは遮断されています。もちろん会話など一切無し。女性のドライバーさんで表情は穏やかでしたが感染を防ぐためには当然のことで有無を言わせません。現時点ではこちらはバイキンと同類。嫌なら帰れ、ということです。
6.隔離先
隔離先は台北市内のホテルです。この地下駐車場へ送迎車で入り、駐車場のホテル入口の直前で停車します。入口の扉は開いており、車を降りてホテル内に入ります。中には完全防護されたホテルスタッフが1人いて、すぐ横にあるエレベータで指定階まで昇り、エレベータを降りて右に行くと扉の開いている部屋があるのでそこへ向かいなさい、指示に従わない場合は罰金100万元だと説明を受け、指示通りに隔離部屋へ入ります。なお車は降りた直後、座っていた座席やドアのハンドル等は運転手により徹底的にアルコールスプレーされます。(下の写真は実際に隔離された部屋)

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7.隔離開始
指定の部屋に入ったら隔離開始です。廊下には監視カメラがあり部屋から1歩でも出たら罰金100万元(日本円で大体360万円)が請求されるとあっては、部屋から出るわけにはいきません。扉の外側には小さな棚があり、食事やタオルなどはそこに置かれます。またホテルスタッフは部屋に入れないので掃除は自分で行う必要があります。ホテルとの連絡はLINEを使用するので、こちらを最初に設定します。朝夕の体温報告や替えタオル・シーツの依頼、有料ですが飲料・菓子類の注文等、全てLINEから連絡することになります。こうして部屋から1歩も出ることなく2週間過ごさなければなりません。やることといえば日々の健康状態を会社とホテルに連絡すること、会社から指示された資料作成くらい。運動はせいぜい腕立てやスクワットくらい。日に日に体力が落ち、代わりに贅肉が付いてくるのがわかります。(下の写真はドア近くの棚に食事が置かれてる様子と部屋からの風景)

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