商品が欲しい人なんてこの世にいない
私のおじいさんがくれた初めてのキャンディー。
それは「ヴェルタースオリジナル」で、私は4歳でした。
その味は甘くてクリーミーで、こんな素晴らしいキャンディーをもらえる私はきっと特別な存在なのだと感じました。
今では、私がおじいさん。
孫にあげるのはもちろん「ヴェルタースオリジナル」。
なぜなら、彼もまた特別な存在だからです。
このCMはすごく胸を打つ。
商品の良さを必死にアピールすることなく、購買意欲をくすぐってくる。
「飴」そのものを売っているのではなく、「飴」によってもたらされる家族団らんを提案しているのだ。
商品のセールスページを添削して思うのは、商品の良さやメリットを推奨した文章ばかり。
・痩せることができます
・このサプリメント効きます
・新鮮な成分が配合されています。
でも、残念ながら
ダイエットをしたい人も、サプリメントを飲みたい人も、新鮮な成分を摂取したい人もこの世にいない。
根本は、
幸せになりたい、健康になりたい、長生きしたい、病気になりたくない、自分のことを好きになりたい、自信を持ちたい、モテたい、チヤホヤされたい、誰かを守りたい、という欲求があり、
その手段として「商品」があることを忘れてはいけない。
痩せるという行為も、自分自身が美しくなりたい、異性からモテたいという根源的欲求があるからこそ思うことで、
太ることで逆に、意中の異性と結ばれ、幸せを享受できているのであればムリに痩せる必要はない。
何度も言うが、商品そのものを欲しがる人はこの世にいない。
何の努力もせずとも、美しく/カッコよくなれて、自分自身が満足できて、素敵な異性と出会えて、世界中の人から愛されるのであればそれに越したことはないのだから。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?