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sell through the community 。

最高。

あのね。いいのよ。紙の肌触りが。過去最高かも。
世界一頭の悪い書評になってますけど、伝わらないので、本屋で見つけて手に取ってみてほしい。ほかの本と違うから。

W杯後にはサッカー本が多く出版されるのですが、今回、代表系のものはあんまりない。代わりに、Jクラブ本が珍しく集中していて。横浜FM・川崎・水戸と発売されているのですが、手触りが良いので川崎から読んでました。
帯には、「地方創生ビジネスのバイブル」ってありますけど、本当にビジネス書っぽい。付箋張りながら読むサッカー本は久しぶり。他サポでも勉強になりました。
恵まれたクラブに見えますけど、神を見た夜・魂の叫びとして有名なJ1参入決定戦やJ2降格、勝点差1で昇格を逃し、シルバーコレクターと揶揄される時代も。


リアクションするサポーター

上昇の key は地域密着。特に商店街を中心に支援の輪を広げていった手法がわかります。今となっては、そんなに珍しい手法でもないのですが、すごいのは一貫してブレずに続けているところ。J1に定着していくためのピッチレベルの補強 と それを支えるビジネス面での地域密着が、時には反目しつつも互いに理解を深めていく様子は参考になります。
大事だなと思わされるのは、クラブの発信に対して、サポーターがしっかりとリアクションをとるところ。盲目的に賛同することに嫌悪感を覚える人もいるでしょうけど、「イイね!詳しく聞かせてよ!」ってリアクションをまずとって、イマイチな点を一緒に解決していくような流れが大事なんだと考えさせられました。
我々は、いつごろからか「お手並み拝見」という感じが色濃くなったような気がしてます。クラブの情報発信の仕方にも問題あるとは思いますけども。

クラブが考え、発信することに賛同してくれるサポーターが中心にいた。当時はその数は少なかったですが、、サポータとも相談し、話し合いながら、徐々にこうした取り組みを広めていくことができた。

愛されて、勝つ 第2章 川崎市民のクラブになるために


オセロを1枚ずつひっくり返していくように。

事業と強化が乖離していた時代にも触れられています。もう、あのころには戻ることはないという確信があるので、昔話にできるんでしょうね。
J2降格に伴う観客減少をきっかけに、社員一人だけが訴えていた地域密着・地域貢献が合言葉になっていった過程が読めます。オセロに例えながら地道にやっていった様子が。

今の松本との違いを感じる点も多く。

この辺の調査は、19年ごろまで確認できるんですけど、コロナ禍で途切れちゃったんですかね。川崎の地域密着戦略は、観戦者調査で常にNo.1を獲得していました。松本も、地域貢献度が比較的高い評価を受けるクラブでした。さて、今はどうなんでしょうね?スコアは下がってそう。知らんけど。
クラブが意図的に戦略的に発信していかなと、こういうブランドはすぐに傷つくものだと感じます。地域に向けて発信されるメッセージは、サポに向けたお願いの時と、スポンサーに向けたメッセージの時と、謝罪会見のようなサポミが思い出されます。
いつごろからか、『 J1定着 』 『 J3優勝 』 といった、競技力強化に偏ったメッセージばかりになっちゃいませんかね。そりゃ、そういうメッセージにひかれるお客さんが集まってきますよ。そして、それは、クラブが目指しているものに見える。サポミがミーティングではなく、糾弾の場になるのも、まぁそうだよなと思えるわけで。
情報発信を宣言した22年。その中心に据えたnoteの更新は6回。サポ内では富山の左伴さんの記事が推薦されるしまつ。
サポのリアクションも悪くなってるんだろうけど、クラブの情報発信もいかがなものか。note のフォロワーが少なくて話にならないのなら、別のツールでさ。
わかるよね? 何で知らないの?みたいな姿勢で来られても。言ったって伝わらないことが多いのに、言わずして伝わるわけない。圧倒的な敗北感を感じる部分でした。

もう一つがコミュニティの使い方。
sell to the community と sell through the community の違い。
コミュニティに直接売るのではなく、コミュニティを通じて売っていくことの大切さ。勝手連的な動きは、松本でも多く生まれたと思ってます。クラブが、そのコミュニティが自走できるまで伴走できていたら、生き残っているコミュニティも多くあったでしょうし、コミュニティを通じた熱量の拡散も進むんだろうなと。考えさせられるとことではありますが、まだまだ取り返せる。ここは、別の機会で考察しようかな。

この本は、コミュニティを通じてフロンターレを売り込んでいき、売れる仕組みを作っていく。そんな過程を著したマーケティング本でした。


おまけ。
note にAIアシスタント機能が付いたのよ。
流行りの chatGPT っぽいやつ。

AIの限界に挑戦。
  1. 優勝運勢を信じ、サポーターとして完全応援する。

  2. チームメンバーに対して声援を送り、プレーをサポートする。

  3. スタッフ、チームメンバー、サポーター全員が一体となって熱い気持ちを保てるような活動を行う。

  4. 理解し合えるコミュニケーションを図り、チームに温かなエネルギーを送る。

  5. 期間入りしたそれぞれのチームのニーズに合わせた新しい活動を発案する。

深みがないけど、実にそれっぽいw

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