スローガン ー ある団体の主義・主張を、短い文句で表したもの。標語。
うちのスローガンに関しては黒い感情があるので、昇華させておく。
2016年の昔話から。
一時期、16試合無敗で優勝も狙える状況になってきたところで、アウェイ町田戦で黒星。連勝の清水に得失点差で逆転されて、3位でフィニッシュ。プレーオフに回った1回戦では、勝ち点差19だった岡山に、雨のアルウィンで赤嶺に仕留められる。まぁまぁの地獄。
勝ち点差1で泣いた状況には既視感があって、昔の川﨑みたいだなって思ってました。別に川崎サポではなかったんですけど。
この翌年に川崎が掲げたスローガンが 「Mind-1 勝点1への執念―こころ1つにJ1へ。」。
これは刺さった。
川﨑は、長野で試合をしてくれていたので、気にはしていたんでしょうけど、前年の結果からこのスローガン。シーズ中は、勝ち点1・得失点差1の重み、1分・1秒たりと油断しないと川崎サポ間で語られてたと記憶してます。関わる方みんなが感じた悔しさを風化させず、まとめていけるストーリーを共有できる言葉。共感できるから、最初の意図から肉付けされて、言葉が生きて一体感を生み出す。
結局、この年は、接戦ではなく圧倒的な強さで優勝したんですけど、クラブに一体感を持たせたこの流れは、ベストプラクティスとして記憶されました。
さて、山雅に話を戻して。
勝ち点1・得失点差の重要性を身に染みて感じた翌年のスローガン。
雷鳥奮迅! One Soul
がっかり感、半端なかったよね。
クラブにかかわる多くの方に、普遍的に大事なことをすり込めそうなタイミングでこれだもの。それにこの年からだよね。四文字熟語でうまいこと言ってやろう的な呪いにかかったのは。
で、この2017年の結果。
最終戦で京都に負けて、「来年もよろしく!」的な幕を出されてシーズン終了。シーズンオフには、信毎主導のフロント批判が発生。別な意味での地獄が展開されましたとさ。
スローガンが良かったら違う結果だったとか、頭のおかしいことを言っている訳じゃなく、悔しい結果を繰り返さないように、クラブのDNAにする機会を失した思いが強い、というお話です。
時は過ぎて2022年。
勝ち点1の引き分けを腐していなかったか。負け試合であっても、得失点差を拡げないようにする、諦めない・粘ることができていたか。引き分けた試合のうち、1試合だけ勝てることができたのならば、昇格枠に滑り込めたわけですよ。
何度も訪れたここ一番の試合や、転がってきた引き離すチャンス。全部をつかめなかった勝負弱さばかりが目立ちますけど、「あの試合で1点取れてれば」というシーズンでもあったわけで、刻んでおくべきことがあったシーズンだったと思うんです。
二日後には、新体制発表会で今年のスローガンが発表されます。
共感出来て、一体感が持てるものだといいですね(棒 。
黒い感情はもう一つ。
スローガンを大事にしないんだよね。シーズンが終わりになると、クライマックスなんちゃら的なビジネススローガンに置き換わっちゃう。グッズ展開とか、集客面を考えてのことだってのは、理解したうえで。自信をもって使い続けてほしいと思うんです。vision が共有されることで生み出す熱量って、バカにできないんじゃないかと思うんですけどね。
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