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スタジアムの宙にしあわせの歌が響く街~スポーツでこの国を変えるために~ 天野春果 著

初めて新体制発表会に行ってまいりました。
新体制発表会は、過去に中継も見たことがない 童貞 不真面目サポなんで、良いイベントだなぁと眺めておりました。

入場時、1Fに川﨑ユニの方が多くおられて、そういえば中村憲剛さんが来ていたんでしたね。映画祭の運営の方とお話しすると、満員で新しい景色だった・話がとにかくうまい・選手が聞くべき内容だったって。

中村憲剛さんと一蓮托生なイメージがあるのが、名物スタッフの天野春果さん。東京オリンピックの組織員会に出向というニュースは驚いたものです。他サポながら、岡山から木村さんがJリーグ理事に就任されたのとおんなじレベル感ですよ。痛いなんてもんじゃなかろうに。

そんな天野さんは、2冊の著書を出されています。
おすすめは2冊目なんで、こちらを再読。

こちらの本では、2つのビックイベントの過程が書かれています。
ちょっと古い内容なので、リアルタイム感はないかもしれないですけど、話題にあったので、覚えてる方も多いのでは。

一つ目が宇宙強大。

いまでも『 宇宙兄弟 』 の公式サイトに残ってますね。
現在、この時のユニが高値で売買されてるとのこと。

二つ目が高田スマイルフェス。
当時、震災復興支援施策として大きな話題になりました。
概要見ただけでも、ほかじゃ真似できないって思いましたもの。


アイディアの進め方

両方の企画を通じて、アイディアを実現させていくにあたっての苦労が書かれています。その解決策も。
いくつか天野さんが解かれているのですが、最も刺さったのはこれ。

企画をカタチにしていく過程で重要なのは、「会いたい人に会える」力だと僕は思っている。

スタジアムの宙にしあわせの歌が響く街~スポーツでこの国を変えるために~

松本は、この辺のネットワークが弱くなったのかなと思ってます。
弱くなったというか、Jリーグに所属してから12年もたてば、あたりまえっちゃあたりまえなんですけど。当事者意識をもってかかわってきた方でも、12年もたてば、環境も変わります。家族ができたり失ったり。仕事の立場も変われば、生活のスタイルも変わるのが普通。
ブルドーザーのように企画実現に向けてぐいぐい進める人も少なくなっているでしょうし、それを支えるつながりも弱くなったのかもね。

二番目の大切さ。

とはいえ、その辺が死んじゃった訳ではなく。

この雷鳥プロジェクトのクラウドファンディングが 393万円 あつめたのは驚き以外の何物でも。多分、RAZUSOより集まったんじゃないのかな。知らんけど。
このABNがやりそうな企画力で支えられた金額ではなく、この企画を進めていた方々の影響なんだろうなと思うわけです。「あいつに頼まれたら協力するか」「あいつの企画を滑らすわけにはいかんな」。そういうチカラが強く強く発揮されたんだろうなと。

市民クラブと名乗るのであれば、このリーダーを支えていく2番目のチカラを発揮していきたいところ。その昔は「 当事者意識 」 というキーワードで煽ってました。始まっちゃった以上、失敗させちゃならん・あいつに恥をかかせるわけにいかん。そういう熱量。

例えば。
21年の目標の一つに観客10,000人がありました。
目標数値の説明が・・・、達成できそうな数字にして・・・。
そんな声も聞こえてきましたけど。
もう少し、踊っていいんじゃね? サポが斜めに構えちゃ、世の中に影響なんか与えられないよね。クラブが発信するメッセージに、ひとまず肯定的なリアクションをして、頑張って、できれば達成させる。成否にかかわらず、その実績をもって、クラブに文句なりリクエストなりしていく。そういうブラッシュアップの仕方。
正しい意見 <<<<< 行動することって体験してきたクラブなわけでさ。
本当なら松本に Jリーグって言いだして、私財なんか投じ始めたら、辞めさせるのが、友人・知人として正しい対応だと思うんですよね。結果、言い出した方々をバカ者にすることなく、時の人とすることができた。事を始めた方々が超優秀であったことはもちろんですが、フォロワーのパワーが偉大だったのも事実なわけで。
今から思えば、地域や JFL は、いいい経験でしたけど、当時は七転八倒だったわけで、Jリーグという舞台は、ようやくたどり着いた場所だということを、忘れないようにして、原動力となったフォロワーの貢献性が残るようにして行きたいものです。

当時、フォロワーの大切さは、こんな資料で共有をしていました。
初見の方がいれば、刺さってほしいなと思います。
プレゼンを久々に見返しましたけど、古さを感じさせない良い内容ですね。
何かやろうとしてる方。ぜひ、一声かけてください。

印象に残ったセンテンス。

大事なのは、「市民のチームだと訴える」ことではなく、「市民のチームである行動を取る」ことだ。

スタジアムの宙にしあわせの歌が響く街~スポーツでこの国を変えるために~

地元クラブを発展させていくスポーツビジネスにおいて、チケットを購入し、スタジアムに足を運ぶ地元の方々とは〝お客様〟としての関係だけではなく、クラブを共につくる〝共同経営者〟の関係を構築できるかが、重要なキーになっていると僕は感じている。

スタジアムの宙にしあわせの歌が響く街~スポーツでこの国を変えるために~

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天野さんの記事をまとめておきます。

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