「アーニー」のこと
今年(2024年)に入ってから、Twitter(X)で見かけた方の投稿にあったこの写真に一目惚れして早速フォローさせてもらった。
Sesame Streetのクッキーモンスター。
私の父が好きで、その影響で私もセサミ大好きになった。セサミをそのまま理解したいと思って英語もできるようになった。
私が生まれるより前に父が持っていたパペットのクッキーモンスターがいた。
赤ちゃんの私は「クッキーモンスター」が言えずに「アーニー」と呼んだらしく、それ以来我が家ではこの子はアーニーとして定着している。
父は何かとこのパペットを持ち出してきて会話をしたがって小さい頃はアーニーを主人公とした漫画も書いたりしてそれが父との良い思い出になっている。
ちなみに、この写真では目玉がついているけれど、何かの折に目が取れてしまって、私が物心ついてからはよくわからない青い物体と化していたけども。
私は私で小さい頃から大事に持っているアーニー(こっちは本当のセサミのアーニー)がいるけれど、その子のことは「アー君」と呼んでいた。
時は流れ、私の娘が生まれてからも父はアーニーを出してきて孫を構った。
兼ねてから造形の良い(オリジナルのバランスに近い)クッキーモンスターがほしかったけどなかなかなくて家にはなかった。それが冒頭の方の投稿を見て一気にほしくなって、ことあるごとに検索をしてついに先日同じ子を見つけて、ポチッと買ってしまった。
その子が昨日届いて、我が家では今取り合い状態。
娘は2人とも「アーニーだ!」「アーニーこれ食べる?」といって一緒に遊んでいる。
父とはスイスに移住してから会えずに、一昨年亡くなったのでもう4年経った。それでもちゃんと覚えて当たり前みたいに「アーニー」と呼んでいて、父の遺したものがあるんだなとしみじみした。
大きくなるにつれて父とは折り合いが悪くなっていったけど(というか私が一方的に色々無理になってしまった。表面上は特に問題なく接していたけど)悪いことばかりではない。
夫はこのことを知らないので新しく来た子を見て「クッキーモンスターでしょ」と言っていたけど。
違うんだなぁ。アーニーなんだよ。
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