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2023年の読書メーター

2023年の読書メーター
読んだ本の数:93冊
読んだページ数:27333ページ
ナイス数:1496ナイス

https://bookmeter.com/users/43282/summary/yearly
■スーパー速書きメソッド (マイナビ新書)
★★★☆☆
■感想:速記の方の速書きかとおもったら、ビジネス文書を効率的に書くための方法の紹介でした。読んでみると、定型フォーマットを使い、相手にわかりやすく書くことで自分も相手も時短になるということで、若手教育の参考になりました。ショートカットキーや辞書登録、フォーマット活用は自分自身は行っていることだったので共感。
■学び:目的、材料(6W4H)、結論から、小見出し、適当・いい加減、声に出して推敲、
■行動:若手指導に活用、フォーマットの展開
読了日:01月14日 著者:石田 章洋
https://bookmeter.com/books/8062484

■日本酒で“KANPAI” 岩手から海外進出を果たした『南部美人』革新の軌跡
★★★☆☆
■岩手県二戸市にある日本酒の蔵元・南部美人の5代目が著者。昔は日本酒というと、べちゃっとして甘いか辛いかでただ酔うためのアルコールという印象をもっていた時期もありましたが、最近は多様化して洗練されたものが増えてきたような印象です。ただ、単に昔は安い酒しか飲んでいなかっただけかもしれませんが。南部美人はたまにいただく機会がありますが、同じ岩手県の浄法寺漆器でいただくとさらにうまさが増すように感じます。伝統と最新技術、変化していくことで新たな伝統が生まれるということが分かる一冊です。
読了日:01月14日 著者:久慈 浩介
https://bookmeter.com/books/20250173

■異彩を、放て。: 「ヘラルボニー」が福祉×アートで世界を変える
★★★★☆
■岩手県出身の双子の兄弟が立ち上げたヘラルボニー。立ち上げに至る経緯、背景が著されている。ヘラルボニーの商品のデザインも好きで重宝しています。福祉に対する概念が大きく変わるビジネスだと思います。身障者のアートなら誰でもよいわけではなく、その中で競争があってしっかり良いものを選び、良いものを適正価格で販売することで、生業となる。弱者だから公平平等に雀の涙のような報酬という単純仕事のような社会構造が変わっていくきっかけになっていると思います。商売だけでなく思いのある応援していきたいビジネスモデル。
読了日:01月14日 著者:松田 文登,松田 崇弥
https://bookmeter.com/books/20283555

■今を生きる思想 ショーペンハウアー 欲望にまみれた世界を生き抜く (講談社現代新書)
★★★☆☆
■以前、ショーペンハウアーの「読書について」を読んで面白かったのでこちらも手に取った。ショーペンハウアーの経歴や主な考え方についてわかりやすく書かれています。一方で、前書きでわかるように著者の偏った思想も混ざっており、ショーペンハウアーの思想なのか、著者の梅田氏の考えなのか注意して読む必要があると感じました。
■ショーペンハウアーは商家の坊ちゃん、父の死後、コミュ障。→人生は苦。共苦。欲望から自由になるための意志の否定。
■蹉跌を失敗として人生は苦という考え方にこじつけるのは悪質な宗教のよう。
読了日:01月14日 著者:梅田 孝太,アルトゥール・ショーペンハウアー
https://bookmeter.com/books/20200009

■日本型組織の病を考える (角川新書)
★★★★★
■感想:日本型組織の病=同質性の強さから内部最適化された組織での力関係と高いプライドにより、世界と常識が乖離。代表例が検察とマスコミとも読めますね。著者は、厚労省の事務方トップまで上り詰めた女傑ですが、偉そうな感じもなく謙虚な語り口で読みやすい本でした。検察の誤認逮捕、マスコミの誤報などで迷惑を被りつつも無罪を証明し次官まで昇進したのは、地道に信念をもって仕事をしていたからでしょう。捏造、改竄してるのは検察では?
■学び:自組織の常識は世界の非常識
■行動:外の世界に目を向け、交流する。
読了日:01月15日 著者:村木 厚子
https://bookmeter.com/books/13052527

■【図解】ピケティ入門 たった21枚の図で『21世紀の資本』は読める!
★★★★☆
■感想:『21世紀の資本』と併読。当然、こちらはあっという間に読了。元々がこれまでの理論はデータベースが足りないよねということで、大量のデータと考え方が書かれているため、結論がシンプルなのに読むには時間がかかる本。これをサクッと分かりやすく解説してくれています。結論だけ知りたい人はこの解説本で十分ですね。
■学び:ノーベル経済学賞を受賞したクズネッツ批判。資本収益率r>経済成長率g。格差は拡大する。格差是正のために累進課税。
読了日:01月21日 著者:高橋 洋一
https://bookmeter.com/books/8317388

■21世紀の資本
★★★☆☆
■感想:前から気になっていたので、出張の新幹線でじっくり読了。内容は、データによるとr>g、富裕層は課税逃れをしている。だから世界的な累進課税をというくだらない左翼本。格差が問題という前提のようだが、格差の何が悪いのか?そこから議論してもらわないと、ろくに努力もしない人間が成功した人間を僻み、金持ってるんだから俺たちにもくれよという、たかりにしか思えない。少なくとも日本では、既に累進課税によりセーフティネットがあるのだから十分なのではないか?と感じた。
読了日:01月29日 著者:トマ・ピケティ
https://bookmeter.com/books/8336445

■三千円の使いかた (中公文庫 は 74-1)
★★★★☆
■娘の本棚から。20代独身、30代既婚子持ち、50代主婦、70代年金生活者、フリーターといった多様な人間の人生をお金という切り口で物語にしている。奨学金という借金、固定費の見直し、熟年離婚などなど他人ごとではない具体的な話は、自分の人生計画を考える参考になった。小学生の娘はこの本をどのように読んだのか気になるところ。
読了日:02月04日 著者:原田 ひ香
https://bookmeter.com/books/18351270

■むき出し
★★☆☆☆
■娘の本棚から。奇妙なタイトルにうるさい外装。読んで納得。芸人の方の処女作とのこと。一昔前のケータイ小説の内容ですが、なんだかんだで最後まで読み切れました。よくある作品なら、『剝き出し』あるいは『剥きだし』というタイトルになると思ったのですが、小卒の主人公ということで『むき出し』ということ、カバーのうるささは主人公の内面というところでしょうか。後半の説教臭いところは、ストーリーに溶け込ませてもう少し婉曲に表現してもらった方が個人的には好みです。
読了日:02月06日 著者:兼近 大樹
https://bookmeter.com/books/18859358

■ユダヤの商法(新装版)
★★★★☆
■商売の原理原則について書かれた本。「女と口を狙う」という表現は現代ではなかなか書けないよな、などと考えながらも共感。「ユダヤの公理」というのも非常に興味深い。他の書籍も読んでみたい。
■78:22の法則、食事を楽しむ(教養)、数字に強くなる(計算能力)、英語(コミュニケーション)
読了日:02月06日 著者:藤田 田
https://bookmeter.com/books/13654962

■できるリーダーは、「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ
★★★☆☆
■感想:どうしても自分でやった方が楽だし早いと考えてしまい、仕事を振るのが苦手なので、チームマネジメントの参考に。著者の経験を交え、具体的かつ丁寧に書かれており、新任のリーダーやマネージャー向けと思います。
■学び:放置しない。丁寧に教える。期待をかける。
■行動:とりあえずやってみる。
読了日:02月07日 著者:伊庭 正康
https://bookmeter.com/books/13387495

■圧倒的に自由で快適な未来が手に入る! 勝間式ネオ・ライフハック100
★★★☆☆
■感想:安定の勝間節。①問題解決②時間③インアウトプット④お金⑤思考⑥人間関係⑦片付け料理⑧健康のハック100。生活や職場の事情が異なるので、全て真似することはできませんが、ある程度は実践できていることを確認できました。
■学び:頑張るを禁句にする。目標達成には努力の9倍の環境整備をする。苦手な人との関係は積極的にマネジメントする(目的達成を第一に考える)
■行動:睡眠・食事・運動は継続。シュガーを避けることを意識する(近くに置かない)。
読了日:02月08日 著者:勝間 和代
https://bookmeter.com/books/16158108

■論点思考
★★★★☆
■感想:論点がずれて課題設定され、そのまま走ってしまっているプロジェクトもあると感じる。これまで受けた教育・指導は与えたられた問いなり課題に黙って取り組めということが多く、与件に対し、課題設定や論点が正しいのかという問いを持つ余地を与えられていないと思い込んでしまっていたのかもしれない。全体に抽象度が高いが具体事例なども挙げられ、自分の考え方を見直すよい機会になった。良書。
■学び:①論点候補を拾い出す②論点を絞り込む③論点を確定する④全体像で確認する
■行動:課題解決の前に論点を整理する。
読了日:02月09日 著者:内田 和成
https://bookmeter.com/books/493355

■THE FORMAT
★★★★☆
■感想:ビジネススキルの基本「書く力」の向上に役立つ1冊です。若手チームメンバーの指導に活用しました。具体的なフォーマットが示されているので、とりあえずこれだけ埋めておけば、何のために、誰に対して、何を伝えたいのかが明確になります。日頃のコミュニケーションも取りやすくなったように思います。自分自身も改めて基本を確認する良い機会になりました。
■学び:目的、誰に、現状(経緯)、課題・問題点、対応案、納期
■行動:活用を継続し、チームに定着させる。
読了日:02月12日 著者:石倉秀明
https://bookmeter.com/books/20272880

■難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
★★★★☆
■感想:PrimeReading。投資の基本がわかりやすく書かれていて、子どもがもう少し大きくなったら紹介したい本。内容はほぼ実践済みなので参考程度。
■学び:長期国債10年変動金利。銀行に近づかない。ネット証券。保険は必要に応じてシンプルなもの。投資信託、インデックス、手数料の安いもの。手数料を考慮すれば分割投資よりも一括投資。NISA、iDeCoの活用。毎月分配は手数料負けする。複利を活用、長期で預けっぱなし。将来お金が必要になったら売却。
■行動:投資継続。機を見て子どもにも教える。

読了日:02月12日 著者:山崎元,大橋弘祐
https://bookmeter.com/books/9952641

■1日のタスクが1時間で片づく アマゾンのスピード仕事術
★★★☆☆
■会議の進め方は共感。パワポなど使わず、文章で概要を書く。全員で黙読し、議論。読めばわかることは、黙って読んで、そのうえで議論する。前提として、コンセプトを文字だけで伝え議論できるレベルに練っておかないといけないということ。自分の仕事の仕方を見直すよい機会になった。
読了日:02月13日 著者:佐藤 将之
https://bookmeter.com/books/13139011

■世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた
★★★☆☆
読了日:02月16日 著者:中野 信子
https://bookmeter.com/books/18415926

■ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング
★★★★★
■実践により思考が整理されていく。おかげで自分自身の行動自体も改善されてきたように感じる。2015年に初めて読んだときは★3つ、紙に書き出すのねという程度で実践はしていない。2021年は、試しに実践してみて★4つというレビューをしている。今回は★5つ。継続してきたことで効果を実感。百聞は一見に如かず、継続は力なりというが、まさにやってみることの大事さを実感。
読了日:02月18日 著者:赤羽 雄二
https://bookmeter.com/books/7870986

■リーダーの仮面 ── 「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法
★★★★☆
■感想:リーダーとしてのペルソナ作りの参考になった。ポイントがまとまっており、自分自身に欠けている部分、できている部分を確認でき、考え方にも非常に共感できた。実践してみて感じたのは、ある程度優秀な人材が集まっており、成果が明確な組織では特に有効だろうということ。生憎、自職場は、ほどほどの人材が集まる、成果がわかりにくい事務系で、ストレートには活用できなかった(思考停止するメンバー発生)。本書は基本の部分のみでしょうから調整し活用しました。
■学び:①ルール、②位置、③利益、④結果、⑤成長

読了日:02月18日 著者:安藤広大
https://bookmeter.com/books/16563787

■「めんどくさい」がなくなる本
★★★★☆
■やる気に頼らない。「すべき」よりも「したい」。習慣化(考えない・惰性)
読了日:02月18日 著者:鶴田豊和
https://bookmeter.com/books/9455318

■農家はもっと減っていい 農業の「常識」はウソだらけ (光文社新書)
★★★☆☆
■感想:刺激的なタイトル、内容にも共感。実家が農家でしたが、既得権益や規制が多く、土地の活用もできない、農協から機具を売りつけられ借金が増える、土地改良区から理不尽に集金され退会もできない。日本の農業は、一度壊滅しないと再構築できないと私は考えています。著者のようなバイタリティがあってもビジネスとして成立させるには苦労されている様子。農業という産業の構造自体が稼げない仕組みなのではないかと感じました。
■学び:有機農業は幻想。趣味の産直は、ビジネス農家を圧迫している。健康管理・体力大事!

読了日:02月18日 著者:久松 達央
https://bookmeter.com/books/20063372

■1日36万円のかばん持ち――三流が一流に変わる40の心得
★★★☆☆
■ぶれない小山節。1日36万円、3日で108万円を支払って小山氏のカバン持ちをすると何を学べるのか。圧倒的な経験を持つ著者の考える一流とは。中小企業の社長や後継者の育成論ともとれる。とにかくパワーと熱量がすごい。やっていること、言っていることはとてもシンプル。そして結果を出している。あとは、やるかやらないかというレベル。
読了日:02月21日 著者:小山 昇
https://bookmeter.com/books/10363250

■ストレス脳 (新潮新書)
★★★☆☆
■感想:面白い。なぜ、パニックやうつになるのか。その仕組みがわかれば、多少なりとも対処ができるようになる。また、幸福に対する考え方も共感。
■学び:生き残るための遺伝子(危険察知)。エモーション→動作→感情。心拍数上昇→脳(偏桃体)が危険認識→不安・パニック。前頭葉でコントロール。長く息を吐く(副交感神経を活性化)、状態を言葉にする(理性活性化)。場数・経験・慣れ。「人は幸せでいられないようにできている」
■行動:運動と呼吸で脳をコントロール(対処)する。睡眠・コミュニケーション大事。
読了日:02月24日 著者:アンデシュ・ハンセン
https://bookmeter.com/books/19917636

■今すぐ格差を是正せよ! (ちくま新書 1675)
★☆☆☆☆
■ウォール街で富を独占している金髪の白人のせいで世界には貧困、飢餓、差別があるのだから金持ちには90%の課税を世界の国々がすべきだが、政治家も抱き込まれており、打破するために我々は共闘しなければならないというオルグ本と感じた。
■原題は、直訳すると「不平等との闘い方」だが邦題がいまいち。格差の定義も曖昧で金持ちが羨ましいのか、貧困をなくしたいのか不明瞭。原題ならば、活動家の人がオルグしてる本なのねと納得。
■私は共感できない本でした(もちろん貧困や飢餓、差別はない方がいいと思います)。
読了日:02月26日 著者:ベン・フィリップス
https://bookmeter.com/books/19983151

■教科書では絶対教えない 偉人たちの日本史
★★★★☆
読了日:03月03日 著者:倉山 満
https://bookmeter.com/books/17692191

■差別は思いやりでは解決しない ジェンダーやLGBTQから考える (集英社新書)
★★★★☆
■思いやりだけではなく、制度により差別を解消しようという主張。小中学校教育で強調されていた「思いやり」という思考停止ワードが差別の解消を妨げているとも考えられる。当然、「思いやり」を全否定するものではないが、社会的、制度的に差別を解消しようとしたときに、「みんなが思いやりを持って行動すれば、制度なんていらないよ」と言い出す声の大きな人がいるのは、多くの人が経験しているのでは。具体的に行動できること、どのような制度ならばよいのか。性同一性ではなく性自認など、知ることから始めようと思った。
読了日:03月04日 著者:神谷 悠一
https://bookmeter.com/books/20016182

■私の生活流儀 (実業之日本社文庫)
★★★★★
■良書。100年も前に地道に財を築き、120歳まで生きられると本気で考えた本田静六氏。財産告白もそうでしが当たり前の小さなことをただひたすら積上げる積小為大の実践者。よく歩き、書き、働き、ほどほどに飲み、食べる。奥方もこのストイック著者とともに人生を歩んだまさに良妻と感じました。良きパートナーに恵まれることも生活の財を築くだけでなく、仕事の成果、生活の質を上げていくには、重要なのだと考えさせられた1冊でした。
読了日:03月04日 著者:本多 静六
https://bookmeter.com/books/6697772

■ジェイソン流お金の増やし方
★★★★★
■自身の行動を確認のため再読。収支の改善活動をすると成果が数字で見えるので面白い。この1年ほどで固定費は大方改善終了。次の改善点は、自分の支出かな。月に数回の麵活を減らせば数千円は浮いてくる。まずは半分(週2→週1)にしよう。
読了日:03月06日 著者:厚切りジェイソン
https://bookmeter.com/books/18898570

■地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門
★★★★★
■感想:地方に暮らす者としてすごく共感・納得する本でした。正直、こんな簡単にはいかない(作品の都合上端折っているのはわかる)だろうし、誰もが佐田のような優秀な人間とつながれるわけではない。という文句を言うだけでは何も始まらないので、外に出て、小さく行動し、失敗しながら前進していこうと思う。
■学び:事業は1人で始める方がよい。お金、数字の取り決めをしておく。古い組織を変えるよりも新しい組織を立ち上げる。補助金は麻薬。失敗事例。
■行動:小さく行動を始める。
読了日:03月29日 著者:木下 斉
https://bookmeter.com/books/13229939

■岩波文庫的 月の満ち欠け
★★★★★
■Audibleで聴いて面白かったという話を娘にしたところ、本を持ってるとのことで手に取りました。出張の新幹線で一気読み。たまたま、東京出張で丸の内南口から中央口と歩き、八戸行きのはやぶさに乗車。小山内とのシンクロを感じながらしみじみと読み終えました。久しぶりに小説を読みましたが、いいものですね。
読了日:03月30日 著者:佐藤 正午
https://bookmeter.com/books/14434840

■ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論
★★★★★
■感想:損益計算書重視のPL脳が、日本企業停滞の原因というのはなるほど。確かに、赤字続きの際に基準値よりも完成品材を増やし、PL上の利益を確保するよう指示を受けたこともある(当然、翌年反動がくるのだが)。簡単な売上と利益という数字にだけ目を取られてはいけない。利益にしてもどの利益の数字の話をしているのか。内部留保の話は本当にその通り。貸借対照表、CF計算書のほか、資本コストや現在価値など基本は押さえておきたい。
■学び:CF計算書はお金の動きに嘘をつけない。
■行動:財務会計のテキスト見直す。
読了日:04月08日 著者:朝倉 祐介
https://bookmeter.com/books/12890661

■賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法
★★★★☆
■十数年ぶりに再読。コロナ禍で大量発生した割安株もだいぶ減ってきた。出遅れている株を拾っていきたい。
読了日:04月13日 著者:ベンジャミン グレアム,土光 篤洋,Benjamin Graham
https://bookmeter.com/books/24149

■世界で一番やさしい考え方の教科書
★★★★★
■感想:シリーズの「会議の教科書」、「資料作りの教科書」が良かったので本作も即購入。昨年のチームメンバーの若手がまさに土屋くん状態だったのでもう1年早く読んでいれば苦労は半分で済んでいた。自分の考え方も含めて見直すよい機会になった。
■学び:考え方サイクルは、認知→思考→行動。問いを書き出す。なぜ?具体的には?で深掘り。思考が行き詰ったら行動(相談・現場)。洞察(抽象化、時間遷移、影響、示唆)により深みを持たせる。
■行動:ゼロ秒思考、スマートノートとの親和性が高そうなので早速実践する。
読了日:04月15日 著者:榊巻 亮
https://bookmeter.com/books/20968461

■ロジカル・プレゼンテーション――自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
★★★★★
■Audibleで復習。
読了日:04月22日 著者:高田 貴久
https://bookmeter.com/books/105433

■35歳の教科書 ――今から始める戦略的人生計画 (ちくま文庫)
★★★☆☆
■成長社会から成熟社会、みんな一緒から一人一人の時代への変化。第三の場所。ポジティブシンキングをやめてみる。
読了日:05月01日 著者:藤原 和博
https://bookmeter.com/books/17516414

■ソニー半導体の奇跡: お荷物集団の逆転劇
★★★★★
■帯の「落ちこぼれたちのどんでん返しだ!」を読むと半沢直樹的な展開を期待するが、本書は地道な技術者の頑張りの話でそれほどドラマチックな展開はありません。しかし、凋落していく日本の半導体業界の中でソニーのCMOSはiPhoneにも採用されるなど技術のソニーの底力を証明している。小説以上に面白い現実。並行して読んでいた「東芝解体」とも相まって面白さが倍増しました。
読了日:05月02日 著者:斎藤 端
https://bookmeter.com/books/17332733

■東芝解体 電機メーカーが消える日 (講談社現代新書)
★★★★☆
■タイトルこそ東芝解体だが、他にもソニーや日立などかつての日本経済を支えた大手電機メーカーの歴史や経営がわかりやすく書かれている。電信工事を中心とする電電ファミリー、電力工事を中心とする電力ファミリーという構図があったことも初めて知りました。最近の半導体再興の背景として読んでおくと面白い。
読了日:05月11日 著者:大西 康之
https://bookmeter.com/books/11778953

■「具体⇄抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問 (PHPビジネス新書)
★★★★☆
■あらためて具体⇔抽象という考え方の大切さを実感。具体の話をしているのか、抽象の話をしているのか、それはなぜそのフェーズで話しているのか、理解してもらえないことがある。自分の話し方が悪いのかとトレーニング。一定数、抽象の話を理解できず、具体の話しかできない人がいるということも理解。こういった論理的な話を学校の国語でやってほしい。大学の入試は総合型が増え、小論文等が求めらる傾向があるのでいずれは変わっていくのかもしれない。
読了日:05月14日 著者:細谷 功
https://bookmeter.com/books/15014451

■ハヤブサ消防団
★★★★★
■オーディブルで久しぶりの池井戸潤。安定の面白さで一気に聞き終えてしまいました。地方に住んでいるので共感できるイベントが多く、イメージがわきました。舞台は岐阜県でしょうか。
読了日:05月15日 著者:池井戸 潤
https://bookmeter.com/books/19924974

■神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り
★★★★☆
■感想:NLPを活用した自己実現手法について解説されている本。十数年前に職場でNLPのセミナーを受講したことを思い出した。当時、面白い考え方だと感じて、行動に取り入れた経緯があるので、共感できることが多い。時間が経ってもこのように本が出版され売れているということはそれなりに有効な手法と世間的にも認識されているということかな。
■学び:明確な目的地×手段×メンタル。モチベーションを基準にしない。使う言葉を選択する。
■行動:目的を行動レベルまで細分化し、習慣化する。
読了日:05月18日 著者:星 渉
https://bookmeter.com/books/12975911

■夢をかなえるゾウ1
★★★★☆
■感想:おそらく十数年ぶりにオーディブルで再読。具体的な行動に落とし込んだ自己啓発本で実践しやすい。事例として紹介されている偉人に関する豆知識も得られるのも面白い。
■学び:行動して経験する。会った人を笑わせる(空気をつくる)。毎日感謝する。
■行動:学びの実行。
読了日:05月22日 著者:水野 敬也
https://bookmeter.com/books/16065923

■沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)
★★★★★
■長らく積ん読になっていましたが、読み出すとあっという間に読了。取材に基づいた小説ということで、臨場感がすごい。アフリカやパキスタンの情景に労使交渉をする会議室のモクモクとした空気まで伝わってきます。ストーリーもさることながら、これを読むと現代では形骸化した労働組合という存在も経済が成長する中で労働者がしっかりとした待遇と生活を確保するには一定の役割を果たしたのだという認識を持った。次が気になるので、早速下巻へ。
読了日:05月23日 著者:山崎 豊子
https://bookmeter.com/books/561351

■自治体と大学 ――少子化時代の生き残り策 (ちくま新書 1676)
★★★★★
■帝国大学誘致の経緯は、各地域の歴史的ポジションを知るよい切り口だった。熊本の事例が特に興味深かった。
■人口減少対策と大学進学率の上昇を受け、各自治体は18歳人口の確保に動いており、私立大の誘致や公立化などが活発に感じる。一方で、少子化していく中で、これほどの大学数が必要なのか、いずれは淘汰されていくのではと感じた。
読了日:05月24日 著者:田村 秀
https://bookmeter.com/books/19985725

■ブラックマーケティング 賢い人でも、脳は簡単にだまされる
★★★★☆
■感想:著者が脳科学と経営学者という面白い組み合わせ。霊感商法、パチンコ、振り込め詐欺、AKB商法などなど、なるほどブラックマーケティングの観点から考えると理にかなったものなのだと納得。詐欺にならない程度に日常に活用したい。
■学び:数字で考える。損切り大事。仕組みを考える。
■行動:ブラックマーケティングの活用を考える。
読了日:05月25日 著者:中野 信子,鳥山 正博
https://bookmeter.com/books/14740292

■かばん屋の相続 (文春文庫)
★★☆☆☆
■残念ながら期待はずれでした。短編集なので仕方ないですが、物足りない内容です。読後感も私の好みではありませんでした。
読了日:05月26日 著者:池井戸 潤
https://bookmeter.com/books/3038473

■株価暴落 (文春文庫)
★★★☆☆
■巨大スーパー一風堂連続爆破事件、白水銀行
読了日:05月28日 著者:池井戸 潤
https://bookmeter.com/books/552187

■言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える
★★★★☆
■納得。悩みを言語化(ノートに書く、人に話す)することで整理できるという考え方。手帳やノートに考えを書きだすということをやっているので効果も腹落ちでした。読んだ本の感想やメモを書けるこの読書メーターもその一つですね。
読了日:05月31日 著者:樺沢 紫苑
https://bookmeter.com/books/20350572

■臆病者のための株入門 (文春新書)
★★★★☆
■耳読。小気味いい橘節。全世界株式のインデックスファンドに投資が経済学的に正解。来年から新NISAも始まるしカモネギにならないように試していく。
読了日:06月09日 著者:橘 玲
https://bookmeter.com/books/528513

■半導体戦争 世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防
★★★★★
■感想:最近は新聞で目にしない日はない半導体という言葉。本書では、半導体の誕生から成長、日本の盛衰、米中の経済安保、台韓の台頭がよく分かります。また、産業だけではなく、人に焦点を当てているので半導体関連の偉人伝としても読み応えがあります。
■日本人としては、90年代、2000年代に国家として戦略を打ち出していれば、日本でTSMCのような企業を育て製造の点で覇権を握れたのではと感じる。なまじ有力な企業が多かったばかりにその殆どが淘汰されてしまったのは残念。ここからどこまで巻き返せるか注目したい。
読了日:06月11日 著者:クリス・ミラー
https://bookmeter.com/books/20515385

■臆病者のための億万長者入門 (文春新書)
★★★★☆
■耳読。良書。シンプルに当たり前のことをバカみたくコツコツ積み重ねることが大事ですね。安易な儲け話や皆がやってるから(特に上の世代)は危険が多いと頭に入れておく。基本は、収入を増やす、支出を減らす、運用して増やす。
読了日:06月13日 著者:橘 玲
https://bookmeter.com/books/8070189

■問題解決――あらゆる課題を突破する ビジネスパーソン必須の仕事術
★★★★★
■仕事の進め方の確認で再読。論理的に手順を踏むことで問題解決が進むが、最近は感情的、情緒的な考え方の相手の仕方に困り気味。屁理屈と感情論(聞く耳を持たない)には論理的にこちらが傾聴してうまく落としどころを探るということを問題解決のステップを使いながらやるという状況。
読了日:06月19日 著者:高田 貴久,岩澤 智之
https://bookmeter.com/books/7987858

■【全面改訂 第3版】ほったらかし投資術 (朝日新書)
★★★★☆
■Audible。わかりやすい投資本。タイトルどおりインデックスファンドで全世界株式を購入し放置。良書。
読了日:06月27日 著者:山崎 元,水瀬 ケンイチ
https://bookmeter.com/books/19380215

■言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)
★★★★☆
■再読。遺伝、容姿、性格、病気・・・そういうこともあるよねとは思うけど、ある一定の努力と工夫で一般生活に十分な程度の成長はできるという些細な抵抗をしてしまう。まあ統計上なのでバラツキはあるよね。
読了日:06月27日 著者:橘 玲
https://bookmeter.com/books/10910405

■地図から消えるローカル線 未来の地域インフラをつくる (日経プレミアシリーズ )
★★★☆☆
■感想:「人口減少下で持続可能なインフラをどう構築するか」という課題認識は共感。楽しみに読み進めたが、全国津々浦々の事例を集めて、一般化しただけのコンサル屋さん的な話。切り口や事例、考え方としては参考にはなるが実用性はない。一つでも自分たちで取り組んだ活動のフィードバックがほしかった。首都圏に住んでいる人が、旅行がてら地方の駅を見てきた程度という印象。
■学び:レール幅、PoC死、固定費、沿線住民費用、ノスタルジー、デジタルとアナログのつながり。
読了日:07月03日 著者:新谷 幸太郎
https://bookmeter.com/books/20377401

■今日がもっと楽しくなる行動最適化大全 ベストタイムにベストルーティンで常に「最高の1日」を作り出す
★★★★★
■感想:良書。既に実践できているものから、なるほどというものまで。日常生活の中でよくあるシチュエーションで使えてQOL向上に役立つ行動リスト。気になったものから、課題と感じていることからすぐに取り組める内容です。
■学び:温かい言葉をたくさん使う。ネガティブな言葉は3倍のポジティブな言葉で中和する。感謝を言葉で伝える。目を合わせる。
■行動:ポジティブな空間をつくるために、温かい言葉をたくさん使う。
読了日:07月03日 著者:樺沢 紫苑
https://bookmeter.com/books/18156142

■生き残りのディーリング決定版―相場読本シリーズ<10>矢口 新 (パンローリング相場読本シリーズ)
★★★★★
■20年ぶりに再読。20年前、投資を始めたばかりの頃、尊敬している投資家に勧められて読んだときは、おそらく半分も理解できずに読んだように思う。今はさすがに、自分に関係ある部分は、納得しながら自分の投資スタイルの答え合わせ的に読んだ。最近、考えていたことについても分かりやすく書かれており役に立った。タイトルのとおり、投資はいかに生き残るかだと、何度か退場させられた過去から実感。若い時はよくギャンブルをしていたなと。折りにふれて読み返したい。
読了日:07月11日 著者:矢口 新
https://bookmeter.com/books/135813

■フェムテック 女性の健康課題を解決するテクノロジー
★★★☆☆
■女性×テクノロジー→フェムテック。タイトルどおり女性の健康課題を解決するテクノロジー事例や課題が紹介されている。日本は、こういった女性の課題については保守的というか時代遅れの部分も散見されるので、テクノロジーによって女性が生きやすい社会ができればと思う。こういった話をタブー視する環境があったり、話がずれるが無痛分娩に否定的だったり、謎の母乳進行により液体ミルクの導入が遅れていたりする。理系の女性研究開発者や製品企画者が増えると技術も進む(男性では進まない)ように思う。
読了日:07月12日 著者:吉岡 範人
https://bookmeter.com/books/20993934

■岸田ビジョン 分断から協調へ (講談社+α新書)
★★☆☆☆
■第100代総理大臣キッシーこと岸田文雄氏の著作。宏池会大好き、増税方針、政策は官僚任せという印象。お坊ちゃんという感じで庶民の苦労は分からないでしょうね。言葉の端々に宏池会、持続的成長のための財源の確保、子育て支援も奨学金(教育ローン)制度を充実させるって結局は何もしないってことにしか子育て世代からは読めませんでした。余計なことに税金を使わなくていいので素直に減税してもらうのが一番だと思います。補助金も申請が厳しく生産性を下げるだけではないでしょうか?
読了日:07月15日 著者:岸田 文雄
https://bookmeter.com/books/18815732

■あなたは、誰かの大切な人 (講談社文庫)
★★★★★
■短編6話。さくっと読めるけど、どれもいい話。どの話も主人公は女性。娘をもつ父親としては、最後の伝言、無用の人の2作が琴線に触れるものでした(どちらもパッとしない父親ですが・・・)。
読了日:07月16日 著者:原田 マハ
https://bookmeter.com/books/11757749

■13歳からの地政学: カイゾクとの地球儀航海
★★★★★
■感想:良書。社会科はこういう視点を得るために、歴史、地理、倫理、政治経済、現代社会などを学ぶのだろう。子どもと一緒に勉強するときに、こういった視点で地球儀を活用しながら会話をしたい。
■学び:①物も情報も海を通る、②日本のそばにひそむ海底核ミサイル、③大きな国の苦しい事情、④国はどう生き延び、消えていくのか、⑤絶対に豊かにならない国々、⑥地形で決まる運不運、⑦宇宙からみた地球儀。海運、光ケーブル、海溝、資源、北極、宇宙。
■行動:地球儀を見ながら子どもと会話する。
読了日:07月23日 著者:田中 孝幸
https://bookmeter.com/books/19197902

■生涯投資家 (文春文庫 む 17-1)
★★★★★
■感想:ライブドア事件、村上ファンド事件はリアルタイムで報道を見ていましたが、何が問題なのかわからない、検察のこじつけ事件のように感じていました。本書でも当該事件に触れていますが、納得することしかありません。コーポレートガバナンスの考え方も共感。村上氏が早すぎ、日本社会が遅すぎるが故の悲劇と感じます。最後に簡単に触れている本書を著した動機を読んで、自分だったらこんな冷静でいられないと思った。
■学び:コーポレートガバナンス、上場の意味、PBR、期待値、IRR
■行動:感化され過ぎずに投資継続
読了日:07月24日 著者:村上 世彰
https://bookmeter.com/books/14638695

■いつも機嫌がいい人の小さな習慣 仕事も人間関係もうまくいく88のヒント
★★★☆☆
■「いつも機嫌よくいたい」という思いで耳読。こういう本は、紙の本でパラパラと見た方がいいですね。最初から最後まで聞くのは少し飽きてしまいます。内容は、小さな気づきになるよい本だと思います。自分の言葉や行動を自分でコントロールするということに尽きると思いますが、それが一番難しいんですよね。小さいことからコツコツと取り組んで習慣化していきたいと思います。
読了日:07月29日 著者:有川 真由美
https://bookmeter.com/books/14403298

■ウェルビーイングな学校をつくる――子どもが毎日行きたい、先生が働きたいと思える学校へ
★★★★★
■感想:具体的な考え方と取組が紹介されており勉強になりました。こういう学校や教員が増えたらいいですね。学校は一人親方の集まりという印象なので変化に弱いと感じています。是非、日本中に横展開されることを期待しています。
■学び:幸せの4因子(やってみよう!(自己実現・成長)ありがとう!(つながり・感謝)なんとかなる!(前向き・楽観)ありのままに!(独立・自分らしさ))/目標と心理的安全性→学習する職場・ヌルい職場・キツい職場・サムい職場
■行動:よりウェルビーイングな家庭をつくる。
読了日:07月30日 著者:中島 晴美
https://bookmeter.com/books/20380934

■山女日記 (幻冬舎文庫)
★★★★★
■久しぶりの湊かなえ。告白や贖罪、母性といった作品のイメージが強いため、今回はどんなサスペンスが展開されるのかと読み始めました。トリカブトが出てきたあたりで、ここから事件が起きるのかと身構えましたが、そんなことはなく山登りを舞台にした山女(山ガール)達の人間模様を描いた短編集でした。実は、タイトルも「やまめ」かと思って読み始めました。一人称の語り口で展開される湊作品すごく好きです。久しぶりに登山がしたくなりました。子どもを連れて紅葉の季節にでも登れたらいいなと思います。
読了日:08月05日 著者:湊 かなえ
https://bookmeter.com/books/11100149

■未必のマクベス (ハヤカワ文庫JA)
★★★★★
■書店で何気なく買ってきて読み出したら600ページ一気読みでした。物語への引き込まれ感がすごい。
読了日:08月06日 著者:早瀬 耕
https://bookmeter.com/books/12290338

■マクベス (岩波文庫)
★★★☆☆
■先日「未必のマクベス」を読み終え、マクベスってどんな感じの話だったかなと十数年ぶりに手に取りました。冒頭の有名な台詞「きれいはきたない、きたないはきれい」の訳し方が「輝く光は深い闇よ、深い闇は輝く光よ」と独特。巻末の解説によると、後のマクベスのセリフとのつながりを意識したものとのこと。なるほど、確かにしっくりくる。原書を読むのが一番いいのでしょうが、和訳版を読むときは訳者の腕により作品の良し悪しが変わるのだなと。
読了日:08月15日 著者:シェイクスピア
https://bookmeter.com/books/475676

■まずはこれ食べて (双葉文庫 は 33-03)
★★★☆☆
■おいしいご飯がベンチャー企業の疲れた社員達を元気づけるほっこり系のお話かと思いきや、途中から重い展開に。個人的にはあまり好きな展開の仕方ではなかったかなと。
料理はおいしそうなので参考にしたい。まずは簡単なところで、辛ラーメン+チーズ・韓国海苔と和風ドレの醤油、酢・ごま油、サラダ油各同分量辺りから。
ちなみに目玉焼きは塩コショウ派です。
読了日:08月18日 著者:原田 ひ香
https://bookmeter.com/books/20839199

■復活力 (幻冬舎文庫)
★★★☆☆
■サンドウィッチマンの学生時代から2007年M-1優勝までを二人のそれぞれの視点から語られています。当時のM-1をテレビでリアルタイムに見ていて一気にサンドウィッチマンのネタにハマりました。当時は生まれていなかった娘もいつの間にかファンになっており、自分で買って読んでいた本を借りて読みました。娘と一緒にライブを見に行きたいなと。
読了日:08月20日 著者:サンドウィッチマン
https://bookmeter.com/books/13039225

■ブレイン メンタル 強化大全 (サンクチュアリ出版)
★★★★☆
■今年は著者の作品を何冊か読んでいるので、内容はいつものとおり。朝散歩、睡眠、悪口言わない、座り続けない。当たり前だけど、ついスマホをいじって夜更かししてメンタルが下がってしまう人は少なくないはず。よく寝て、朝日を浴びて、散歩する。それができるだけでも幸せな気がする。
読了日:08月22日 著者:樺沢紫苑
https://bookmeter.com/books/16283395

■イシューからはじめよ――知的生産の「シンプルな本質」
★★★★☆
■問題に対してすぐ答えを探しがちだが、イシューの設定(問いの質を高める)を行い、分析をしてから着手しようという内容と理解。確かに、問題設定が甘いと、後から面倒なことになる場合がある。毎度、きれいにイシューの設定→分析→ストーリーとはいかないまでも、意識しながら仕事を進めたい。
読了日:09月08日 著者:安宅和人
https://bookmeter.com/books/1176997

■22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる (SB新書)
★★★☆☆
■感想:著者自身が述べているように、マルクス、ゲーテのような実践を伴わない机上の空論。とは言え、効率性・落とし所という点ではアルゴリズムによる政策決定というのは面白い。むしろ、試験的にでも導入してもらいたい。既得権益による利権政治や衆愚政治よりも民意(ラウディマイノリティではなくサイレントマジョリティ)に沿った政策になるのでは?その意志決定をする機関に自浄作用がないのが残念無念。
■行動:民主主義以外国家の方が成長しているという点と中国のコロナ政策については要検証。
読了日:09月11日 著者:成田悠輔
https://bookmeter.com/books/19837485

■安倍晋三秘録
★★★★☆
■著者は元産経新聞の政治部長。著された時期がまた興味深い。安倍首相が退陣し菅政権下の五輪開催前。安倍元総理の影響力は続く、鍵を持っている菅政権は長期政権になる、岸田は優柔不断、石破だけは総理にさせない、森は発言の一部を切り取られるのが嫌い、話全体では問題なくてもマスコミは切り取り、問題にする、悪夢のような民主党政権ではなく、民主党政権は悪夢そのもの。納得できる内容ばかり。安倍元総理が暗殺されなければ違う日本の歴史があったのだろうと日々のニュースを見ながら思う。
読了日:09月12日 著者:石橋 文登
https://bookmeter.com/books/16798732

■教養としての投資入門 (朝日新書)
★★★☆☆
■「自動投資(β)」「楽しむ投資(α)」「教養投資(λ)」の3つの投資を活用することで自己実現するという本。要は、インデックスファンドへの積立、個別株、自己研鑽。とりあえず小さいながらも全てやってはいるので継続して今後の成果につながればいいなと思う。まあ、元手が小さいのでどれだけの効果があるかは疑問だが、10年、20年と継続してやってみよう。
読了日:09月17日 著者:ミアン・サミ
https://bookmeter.com/books/16293120

■霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」 (文春新書)
★★★☆☆
■安定の高橋洋一節。難しいことを簡単に説明してくれている。少し古い本ですが、ぶれないですね。そして、財務省をはじめとする官僚の皆さんも笑
読了日:09月22日 著者:高橋 洋一
https://bookmeter.com/books/490101

■脳を最適化すれば能力は2倍になる 仕事の精度と速度を脳科学的にあげる方法
★★★☆☆
■ドーパミンやアドレナリンといった脳内物質をの観点から能力向上を図る。といっても難しい内容はなく、行動ベースでは、食事・睡眠・運動といった生活習慣が大事。集中するために時間制限、午前と午後でタスクを変えるなどは実践しているところなので共感。
読了日:09月22日 著者:樺沢 紫苑
https://bookmeter.com/books/11266933

■わしの眼は十年先が見える: 大原孫三郎の生涯 (新潮文庫)
★★★★☆
■感想:12年ぶりの再読。今回は倉敷に向かう新幹線の中で。人生経験を積み、読み直すと、前回とは違う感想。20世紀初頭に所謂、資本家の立場にありながら、労働者のため、世の中に貢献するような取組をしていた大原孫三郎の凄さ。倉敷の街を歩き、大原美術館を訪れ、なるほど、偉大さを実感。金持ちがしっかり金を使えばこのようになるのかと。そして、これが児島虎次郎が買い付けたモネの水連かと。児島の作品も拝見。そういえばクラレから配当もいただいている。明日は「ろうまん」をいただこう。読書と現実がつながる楽しみ。
読了日:09月24日 著者:城山 三郎
https://bookmeter.com/books/563384

■半導体ビジネスの覇者 TSMCはなぜ世界一になれたのか?
★★★★★
■新幹線移動用に東京駅で購入したが面白い。国策として熊本に誘致したことで国内知名度が上がったTSMC。半導体のEMSみたいなもんで自社製品もない会社でしょ?と下に見ていたが勘違いだった。無知を恥じる。TSMCがなければ、アップルもAMDもエヌビディアも製品をつくれない。垂直統合型ではなく自社製品を持たないからこそメーカー(もはや設計企業か)から製造を受託でき、製造に特化しているから技術力(歩留やL/T、高精度露光)が高まる。なるほど台湾有事を想定すれば米国はリスクヘッジをせざるを得ないなと。
読了日:10月01日 著者:王 百禄
https://bookmeter.com/books/21515029

■サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福
★★★★★
■面白い。淡々と生物学的観点からサピエンスの歴史が語られている。なるほど、社会の教科書で、アウストラロピテクス、ネアンデルタール、ホモサピエンスなどと、なんとなく進化してきたかのように認識していたが、ホモサピエンスが他のホモ○○も含めて滅ぼしてきたということが有力だと。サピエンスの強さのポイントは、認知能力。動物と異なり、現在だけではなく、過去、未来も含めた言語により戦略的な行動ができたことと認識。
読了日:10月06日 著者:ユヴァル・ノア・ハラリ
https://bookmeter.com/books/11069754

■サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福
★★★★☆
■上巻に引続き下巻も面白かった。下巻では、わずか数百年しかない産業革命以降の文明の変化のスピードが実感できる。ムーアの法則ではないが変化のスピードも指数関数的に加速していると感じる。私が生きる数十年は歴史から見ればほんの一瞬なんだろうがどんな変化を体験できるのだろうと少し楽しみになった。幸福の概念としてセロトニンが出てくるあたりは、ちょうど樺沢紫苑の著作を読んだところだったのでリンクした。
読了日:10月15日 著者:ユヴァル・ノア・ハラリ
https://bookmeter.com/books/11087011

■最強の教養 不確実性超入門
★★★★☆
■面白いうえに投資の参考にもなりました。不確実性があることを認識したうえで期待値を把握し手を打つ。当然、暴落などの最悪ケースも想定し死なない(生き延びる)配分をしていこうと思う。ランダムウォークについては既知だったがカオス理論は興味深い。理解しきれるとは思わないけどもう少し学んでみたい。
読了日:10月20日 著者:田渕 直也
https://bookmeter.com/books/10854265

■精神科医が見つけた 3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法
★★★☆☆
■幸福を脳内物質の観点から3つに区分。表紙イラストのピラミッドでだいたい説明完了。下(土台)からセロトニン的幸福(健康)→オキシトシン的幸福(つながり)→ドーパミン的幸福(成功)。これまで著者の本を読んでいれば特に目新しいことはないかな。健康のためには、睡眠・運動・食事から。あとは好きな人とコトに時間とお金つかって人生楽しみましょうと理解。
読了日:10月30日 著者:樺沢紫苑
https://bookmeter.com/books/17497732

■売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放(ライツ社)
★★★★☆
■感想:拡大路線ではなく、従業員が定時で帰り、生活するための丁度いい売上を狙うというのは、特に飲食業界では、革新的。価値観を明確にして割り切るところは割り切る決断をすること、やりたいことを実現するための工夫をすることの大事さがよくわかった。災害のくだりで利益の留保必要でしょ?と思ったら更に売上を半分にして対応したということに驚愕。ラスボスは自分というように、自身の常識を疑ってみようと改めて感じた。
■学び:お客さんは神様ではない。
■行動:ちょうどいいビジネスモデルを探す、考える。

読了日:11月02日 著者:中村朱美(佰食屋)
https://bookmeter.com/books/13411735

■心。
★★★★☆
■感想:先輩からの紹介本。結果として成功した人だから言えるきれいごとなのではないか、心という漠然とした主題で何が語れるのだろう、という先入観を持ちつつオーディブルで聞き始める。なるほど、自分の心の持ちよう、自分の軸を持ち、他人のせいにしない、自分で決断し努力・工夫し責任をとれるかということなのではないか。他人に対してその考え方を伝え、ベクトルを合わせ実践できるようにするのが勉強会やコンパと理解。
■学び:真・善・美
■行動:家族に胸を張って話せる行動を選択する。
読了日:11月02日 著者:稲盛和夫
https://bookmeter.com/books/13918937

■新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ (幻冬舎文庫)
★★★★☆
■環境や制度の変更点を踏まえた改訂。変化点で前版からの社会の変化、一方で原則は変わらないということがわかる。制度の歪みから利益を得るというのは一種の鞘取り、いずれ鞘は収縮していくのだろう。マネーロンダリングやタックスヘブンは少数だが金額は大きく国家への影響も大きいと考えられることから早めに手を打たれたわけだが、マイクロ法人は件数は多くても金額はたかが知れているうえに、既得権益者が一定数いることから当面はいけるかなと。基本は、収入を増やして支出を減らし資産を作って運用益。マイクロ法人で節税。
読了日:11月16日 著者:橘 玲
https://bookmeter.com/books/12139875

■少子化対策したら人も街も幸せになったって本当ですか?
★★★★★
■泉前・明石市長とひろゆきの対談形式でフランスの事例等を交えながら、明石市で泉氏が行った少子化対策について背景等も踏まえ分かりやすく書かれている。海外の効果的な事例を法を理解し条例等で政策として落とし込み、うまく国を使っているからこれだけの成果が出たのかと。その背景には、やりたいことと優先順位の明確化がある。全方位にいい顔をして今までどおり前例踏襲の薄くて不味いカルピスを配るのではなく、しっかり順番をつけて味のするおいしいカルピスを配るようなやり方だから反発もあったが成果が出たのだとわかった。
読了日:11月24日 著者:泉 房穂,ひろゆき
https://bookmeter.com/books/20533361

■未来 (双葉文庫)
★★★★☆
■The湊かなえという作品。暗い中で明るい光が見えたかと思えばより暗い未来の始まり。今回もきつい作品だなと思ったところで、初めてのあとがきがありました。私からすると娯楽のフィクションなのかもしれないが、実際に困っている子どもたちがいるのかもしれないと思うと作品の捉え方が変わる。思えば、子の通っていた小学校の一つでは、低学年でも暴力をふるったり、他人の家に上がり込んでものを無断拝借するような子がいた。家庭の事情もあったのだろうが、そこに教員が外れだと問題を問題と考えず大変だったなと思い出した。

読了日:12月01日 著者:湊 かなえ
https://bookmeter.com/books/18224880

■半導体有事 (文春新書 1345)
★★★★★
■半導体の元・技術者の視点から現在の半導体の動向について書かれている。半導体については納得だが経済全体や自動車産業については情報が不足していると感じる部分も。あらためて半導体製造受託企業のTSMCの強さや日の丸半導体が衰退した原因の一部を垣間見ることできた。
■メモ:ラピダスが一足飛びに2nmの生産をするのは不可能。2nm半導体を発注する企業がいるのか。日本は、半導体製造装置と材料で勝負すべき。経産省が出てきた時点で負け戦というジンクス。TSMCはEUVで圧倒的な量の試作をしている。
読了日:12月05日 著者:湯之上 隆
https://bookmeter.com/books/20981501

■ガラパゴス (上) (小学館文庫)
★★★★☆
■NHKで土曜夜にドラマを見て原作を読もうと手に取りました。不審死が疑われる身元不明の遺体は沖縄出身の派遣労働者だった。被害者の足取りを追ううちに派遣労働の過酷さが浮き彫りになってくる。派遣労働に加え、ハイブリッド車にも否定的な書きぶりで、欧州のダウンサイジングターボエンジンやクリーンディーゼルを推しているがこれは現在のEV車、HEVと同様HEVについていけない欧州車の戦略にはめらえれているようにも見えると本筋と違うところが気になる。派遣は私が就活していたころ規制緩和されたので他人事ではない。
読了日:12月07日 著者:相場 英雄
https://bookmeter.com/books/12940481

■ガラパゴス (下)
★★★★★
■よく取材されて書かれているのだな感じる内容。主人公の田川は、取材している著者の姿なのではないかなどと思いながら読んだ。北上市役所に車を停め近くの蕎麦屋で食事するシーンを読んだあとに北上に行く機会があったので市役所までいったがそれらしい蕎麦屋はない。現地の人に聞くと、10年ほど前まで市役所前に夫婦でやっているカレーのうまい蕎麦屋があったが、今は閉店し不動産屋になったとのこと。残念無念。
読了日:12月09日 著者:相場 英雄
https://bookmeter.com/books/10126559

■同志少女よ、敵を撃て
★★★★★
■今年のベスト。もっと早く読めばよかった。どんな本か知らずに軽い気持ちで読み始めたら重たい話。けれど淡々と物語が展開される。まさに狙撃兵のよう。1941年からの独ソ戦争が舞台にした小説。シベリアの景色や雰囲気が伝わってくる。教科書でナチスドイツが不可侵条約を破り侵攻するもスターリングラードでの敗戦そしてベルリン陥落という程度の文字と言葉しか知らなかった世界がこの本1冊で大きく変わった。この時代の関係する本も読んでみたい。日本の戦争とはまた違う悲惨さがある。いずれにしろ戦争のない世界を望む。
読了日:12月14日 著者:逢坂 冬馬
https://bookmeter.com/books/18710663

■かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)
★★★★★
■ほのぼのとして温かい作品でした。小学1年生のかのこちゃんと猫のマドレーヌ夫人。穏やかにおわるのかなと思いきや出会いに別れ、猫の恩返しと波乱万丈な展開でした。
読了日:12月14日 著者:万城目 学
https://bookmeter.com/books/5748395

■文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
★★★☆☆
■上巻了。病原菌がいかに多くの人類と文明を滅ぼしたてきたのかがわかる。農耕民が狩猟採集民よりも必ずしも安定した生活ができていたわけではないということもなるほど。下巻は、鉄と銃が出てくるわけですね。年内に読み(聞き)終えられるかな。
読了日:12月23日 著者:ジャレド・ダイアモンド
https://bookmeter.com/books/4607229

■否定しない習慣
★★★★★
■感想:難しいことは言っていないが、耳の痛い話。頭ではわかっていてもつい反射的に否定してしまう場合がある。悪意をもって粘着して攻撃してくる頭の悪い相手に対処する場合に特に多い。できるだけ相手にしないという選択肢を選べるようにスルーする力を鍛えたい。
■学び:否定マインド「事実だから」「自分は正しい」「過剰な期待」。否定してくる相手の言葉はザルのイメージで流す。
■行動:能動的に黙る。ナイスなことが言えないのなら黙る。「そうなんだぁ」+リフレーミング。
読了日:12月30日 著者:林 健太郎
https://bookmeter.com/books/20395690

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