犬男⑲〜別れ〜

３年半付き合った犬男への別れは私の唐突なメール。

「もう別れよう」の一言だけ送る。

前にも投稿したが、短大からの帰りの電車の中で友達と一緒にいながら「あーもう別れるわ」って言ってその場で送った私（冷静にこわいｗ）

そのメールに対しての犬男は「そっか。わかった」とだけ。随分と聞き分けがいいなと思いつつ、今までの感謝を伝えてそのまま何日か過ぎた。

そこからは何度か連絡がきて、「解決策を探そう」とか「もうだめなの？」と来る度、３年半も付き合ったから情が湧き、丁寧に返していた。

それからは、連絡が来たら返す生活。自分のせいで傷つけてしまったという罪悪感もあり無下に出来ない私に「もう生きてる意味がわからない」「仕事中も頭痛が治らない」「もう仕事生きたくない」「死にたくなる」「ご飯も喉通らない」こんな言葉ばかり送られてきて、私もヨリは戻したくないけど無視出来ない…と新しい恋愛しようと思っていた気持ちが沈んでいく（笑）

なんか、だんだん面倒くさくなってきて、これだけ私を必要としてくれて、好きになってくれる人はこの人くらいしか居ないんじゃないか…？

と思うようになり、一度だけ二人で出かけた。気持ちが戻るかもしれない…と自分でも自分の気持ちを確かめに行ったのだが、握られた手を握り返す事も出来ない自分を見て、「やっぱりだめだ」と確信。

犬男の地元の公園の駐車場。車を停めて二人で号泣しながらの別れ話。

私の別れる決意は揺るがず、２時間近く話しようやく納得してくれた犬男。

犬男を犬男の家の前で降ろし、私は車ですぐ出発。最初の信号に停まるとサイドミラーで後ろからこっちに号泣しながら２リットルの水を抱えながら走ってくる犬男の姿が。

「なっこり！！これで…これで追いかけるの最後にするから！！本当にありがとう！！今までありがとう！！！」

と歩道から泣きながら叫んできた。水抱えながら。

帰り道は、やっぱり長い付き合いの終止符を打った事への寂しさで私も泣いてしまった。

が。今考えるとやっぱりツッコミどころ満載。（笑）

結局最後会った時まで、私が送迎してんじゃんｗｗｗ

あと、ドラマの見過ぎｗ叫びすぎｗｗそしてなぜ水をずっと抱えていたのか謎すぎる…。

（ちなみに「これで最後にするから」と言ったわりには、最後ではありませんでしたｗ）