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絵画初心者のモネ展レポ


0.まえがき

 喉からの風邪が落ち着き一安心かと思いきや、周囲で体調不良が続出していて震えて過ごしております。皆さまもどうぞご自愛くださいませ。

 というわけで、どうも。まるにぃと申します。

 こちらはとあぷぐさーアドベントカレンダー企画2023の11日目の記事です。

 前回記事(12月10日分)はこちら

 私もiPhoneのメモアプリに2次創作の小説を書き留めていたなぁと、中高時代の厨二脳を懐かしみながら読ませていただきました。(”癖”まみれの文章でしたが、妹や友人に感想をもらったのはいい思い出)

 難しく考えず、ちょっとした気付きや疑問、或いは空想などから書き始めの入口を探す……読んでいるだけで書きたくてうずうずしてきます。8,000字超えの量と読みやすさに脱帽でした……!


1.突発でモネ展に行ってみた

 時は11月中頃。先月ですね。私は用事があって東京に居た訳なんですが、
先輩のお誘いでモネ展に行くことに……!

 決まったのはなんと前日の夜(!)

 モネについての知識が『散歩、日傘をさす女性』を描いた画家であることだけだったため、そんな知識量で行っても大丈夫かな……と漠然とした美術館、展覧会へのハードルの高さを感じつつも、でもせっかくの機会だし……

 ということで行ってみることに!


2.モネ展とは

会場にて撮影したパネル

 先ほどから話に出てくるモネ展ですが、初知りの方もいらっしゃると思うので簡単に概要をば……

『モネ 連作の情景』東京展(2023.10/20~2024.1/28)
場所は上野の森美術館
 国内外からクロード・モネの作品を集め、「連作」という表現方法に焦点を当てた展覧会です。もちろん、モネの作品しかありません。「印象派」の誕生が1874年で、150年を迎える節目としての意味合いもあります。


3.印象派で印象的だったこと

 さて、これからモネ展のことまるまるレポートを……といきたいところですが、そんなに書くと当日に記事を公開できなくなってしまいます。

 ですので、今回は「絵画初心者が展示会に行ってみて印象的だったこと」を2つほどお話したいと思います。
 ※今回載せる画像は写真撮影OKの場所で撮影したものです。ご安心ください。

1)眼鏡を外してびっくり!?『芍薬』

『芍薬』(1887年)

 この作品『芍薬』は展示会の中盤、(印象派前の作品含め)そこそこのモネ作品を見た上での鑑賞でした。

 最初この作品を見た時、私の感想は「なんかすごいな」でした。加えて言うと、若干のおどろおどろしさも感じていました。”油絵の具の凹凸感””色使い”が衝撃的だったのです。

 絵の具の凹凸から生まれる陰影、暗めの赤や緑と明るい色が混在している様子。これまで見てきたモネの絵から受けた淡い空気感とのギャップを感じました。

 他の絵と同じように細かい部分に焦点を当てて鑑賞していた私ですが、そのギャップと情報量の多さから明瞭に見える視界が鬱陶しいとまで思えてきます。私は眼鏡をかけているのですが、それを外したくなったんですね。

 というのも、裸眼は視力検査で一番上が完全にぼやけてしまっている程度の視力の持ち主です。眼鏡を外してしまえば視界は自動的にぼやけ、入ってくる情報量はかなり少なくなります。

 そんな訳で眼鏡を外し小休止……しつつなんとな~くまた『芍薬』に目を向けました。

 するとどうでしょう!

 なんかめっちゃいい感じに見える!

 なんだこれ!!!

 はい。びっくりしました。驚き桃の木山椒の木です。

 もちろん、驚いただけでは驚いた理由は分からないので、何が変わったのかと考えました。あまりの興奮に頭を休ませるのも忘れ、眼鏡をかけたり外したりを繰り返して分析します。

 するとどうも、絵の具の質感、筆のタッチがぼやけているのがいい方向に作用している様子。先程まで鬱陶しいとまで思っていた絵の情報量、特に”油絵の具の凹凸感””色使い”がまとまりを持ち、絵画全体の雰囲気を楽しめるようになったのです!
 絵画初心者ながら、自分ならではの楽しみ方を発見できて嬉しかったですね。

 これはかなり驚きの体験で、一ヶ月程経った今でもこの『芍薬』は一番お気に入りの作品です。

2)実物の原画と画像の作品

 もう1つの驚きの体験として、作品を画像としてスマホの画面で見たことがありました。

 まず、前提として今回の展示会は「初めて見る作品ばかり」「特大サイズの原画」「間近」「絵画の見方を知らない」という条件での鑑賞でした。

 最初の展示スペースは撮影禁止だったこともあり、私は(絵描きの端くれということもあり)筆使い、色使いなど、細かい技法に注目して見ていました。
 細部に注目しての鑑賞もとても面白かったです。

 しかーし!
 写真撮影OKゾーンに入ると変化が起きました。
 小さい画面に画像として切り取られた作品を見ると、その作品に対する印象が大きく変わったんです。

 どんな技法よりも、作品全体の雰囲気に意識が向き、その絵が表現したいものを受け取れるようになった感覚を持つようになりました。

 その変化の理由として考えられるのは”作品のサイズ”でしょう。

 展示されていた作品はいずれも目の前に立てば視界を埋めてしまう程のサイズばかりでした。私には(というか一般的にはだと思いますが)視界全体にピントを合わせる能力がないので、その状態で全体像を掴むのは難しかったです。

 だからこそ、作品を撮影して縮小できたことで、細部は見えなくとも”作品の印象そのもの”の楽しみ方に気付けたのかもしれません。

 そう考えると、初展覧会が撮影可能な作品のあるタイプだったのはかなり幸運なことだったのかな~と思います(しみじみ)


4.まとめ

 これら2つの体験を通して、絵画に対してハードルを感じていた初心者は何を思ったのか、と言いますと

 << 印象派すげぇ >>

 すんげぇ雑でございますが、本当にこう思ってしまいました。スミマセソ

 もう少し詳しく言うなら

 << 印象の力すげぇ >>

 << 絵画って色んな見方出来て楽しい >>

 << 人気すごいし人めっちゃ来る >>

 といったところでしょうか(やっぱり雑日本語)

 次に同じように印象派かつビッグサイズの絵画を鑑賞する時は、遠くからも作品を眺めてみたいですね。新たな見方をすることでどんな”印象”を持てるか、今から楽しみです。
 (というか、他のジャンルでも遠くから見たり眼鏡を外して見たりはしてみたい)


5.あとがき

 そんな訳で、絵画初心者のモネ展レポでした~

 楽しんでいただけましたでしょうか?
 多少なりとも何か感じていただけたなら幸いです。

 皆さまも、お近くや旅行先で展覧会が開かれていたら気軽に行ってみてはいかがでしょうか。意外な発見が待ってるかも……?ですよ~

 絵描きや創作好きの皆さまはぜひにどうぞ行きましょう!(勧誘)

 巨匠たちの作品はきっと皆さまの創作にインスピレーションを与えてくれますよ!(誘惑)

 仲間を増やすための布教を済ませたところでそろそろ締めようと思います。(現在時刻15:40)

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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 お次の記事はNanaさんです!

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 追記:この場を借りて、誘っていただいた(だけでなくチケットまで取って)先輩に感謝申し上げます。絵画の感想を伝え合いながら鑑賞する、というのは私の憧れてたことの1つでもありました。貴重な機会をくださり、本当にありがとうございました。


【参考サイト】


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