田舎暮らしは、まるでポケモンの草むら

こんにちは! まるです。

島根県の吉賀町という誰も知らない様な辺境地で暮らすようになって早2年。

神戸に住んでいた時と比べて、圧倒的に減ったものがあります。

それは、

「歩く量」

です。

電車など通っておらず、車を持っていないと移動難民になる車社会です。道中にはもしかするとエサに飢えた熊が現れるかもしれない未知の世界ですので、たった数100mの距離でさえも車で移動する選択を取る事になります。

この前たまたまスマホについている歩数計のアプリを開いてみると、過去数年間分の歩数が記録されていたことを知りました。

都市部にいた2年前と、田舎に住んでいる今を比較すると雲泥の差です。当たり前のように1万歩超えていたのが、数千歩に激減。

「もっと歩こう!」

そう思い立っても、なかなか実行には移せません。僕はそれが単なる面倒くささが原因だと思っていました。

ですが、色々考えてみた結果、どうやら別の要素が原因な気がしてきたのです。

小さな田舎の良いところは、人の距離感が近いところです。都市部にはあまり見られない、"ご近所同士のお付き合い"というやつですよね。

それはとても素晴らしいものなのですが、こと「歩くこと」に関しては非常に足かせになります。

(「田舎」と一括りにしますが)田舎では、人とすれ違うと挨拶をします。そこまではいいです。都会、田舎に限らず挨拶は僕も自ら進んでします。その後が田舎は少し困ります。

大抵の人は顔見知りであるため、挨拶をしてもそのままじーっと僕の顔を見てくる人がおられます。僕が苦手とする「何か話すのを待っているオーラ」です。

僕はこれがとても苦手。「暑いですね!」などの他愛のない世間話をするのは得意じゃないし、じーっと見てくる人をそのまま放置すると無視した感じになって気持ちが悪い(自分の中で)。

中には会った瞬間にずーっと話し込む方もおられます。このタイプが一番大変。

そもそも、人のことは気にせずに自分の世界に入って無心に歩いたり走ったりしたいわけです。

そういう苦手要素があると、「ちょっと散歩したいな」と思ってもためらってしまいます。散歩してカロリーを消費することよりも、人と合わずに過ごす時間を選択して後悔。

今は、ポケモンの草むらで「ピコン!」と、トレーナーに会わないように隠れながら移動している感覚です。

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