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”スナック”で僕は成長した

 スナックは、僕にとってとても思い入れのある場所です。思い入れがあるというか、自分の殻を割ってもらった場所という感じです。大学生の頃に親戚の家に下宿していて、その親戚がたまに「飲みにいくか」と誘ってくれて、居酒屋で飲んだ後は必ずスナックに行っていました。

 正直、スナックに行くのは億劫で、初めの頃はひたすら黙りこくっていて、シンプルにノリの悪いやつでした。今思えば、お店の人にも親戚にも悪いことをしたなと思います。

 スナックのママから、「歌わない?」と言われても頑なに「歌いません」と首を横に振っていました。めちゃくちゃノリの悪いやつでした。殻を破った直接的なきっかけは覚えていないのですが、何かの拍子に歌うことになったんです。

 元々カラオケは1人でもよく行っていたくらいに大好きで、スナックでも「ああやって楽しく歌えたらいいのになぁ」と内心羨ましく思っていました。そして実際に歌ってみると、これがまあ楽しかった。周りからも「意外と上手いじゃん」みたいに褒められて自信がつきました。それからというもの、今では大体どこでも歌えるようになりました。ありがたいことです。

 ただそれだけの話でした。

 

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