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丸窓ぽんてと上田と天パ

この記事はおいでよ上田さんが主催した「上田アドベント2020」の企画に賛同して投稿したものです。12月1日から25日まで毎日記事やイベントなどが公開されていきます。
「丸窓ぽんて」としてはアカウントの中の人2名がそれぞれ記事をアップします。この記事の他のもう1本の二号さんの記事はこちら
https://note.com/marumadoponte/n/n169a39da8880

(改めて)
どうも私です。(天パ)

こんな挨拶から丸窓ぽんてのTwitter投稿を毎回しているのが
丸窓ぽんてのデザインを担当しているデザイナー(天パ)です。
今回は「中の人ってどんな人?」が少しでも伝わればいいなと思って
ある意味自己紹介的な内容で1本書いてみようと思います。

 
Twtterでは「天パ」と名乗っていますが、もちろん天パです。
自他共に認める天パです
↓イメージ画像↓

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あまり顔出しをする機会はないこともあってか打ち合わせの際、丸窓ぽんてのデザインを見た方から「是非デザイナーさんにお会いしたい」とよく言われるそうです(二号さん談)
そして自分が行って実際にお会いすると「女性だと思ってました…」とわかりやすくガッカリされ関係者の皆さんの夢や妄想を砕いてきました。ゴメンナサイ。

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何度か「丸窓ぽんて」という単語が出てきましたがそもそも「丸窓ぽんて」って何?って話ですね。
ざっくり言えば、2019年10月の台風被害で落ちてしまった上田電鉄別所線の赤い橋梁の復活を支援するべく「赤い橋をモチーフとしたデザインのオリジナル商品」を製造・販売して売上金を寄付しているブランド名・グループ名といった感じです。
(非営利な感じでやってるので厳密には商売でもないし、便乗して儲けてる団体ではないです。メンバーみんな報酬は得てないです)
詳細については公式サイト(丸窓ぽんてWeb)をご覧ください。

↓こんな感じの本立てなどを製造・販売して売上金を寄付しております

画像1ご縁とタイミングがいくつか重なり「丸窓ぽんて」に関わらせていただいてデザインなどをしていますが、もともと本業が「グラフィックデザイナー」で、主に商業印刷のデザインに関わるお仕事なんです。

具体的にはチラシ・ポスター・新聞広告・パッケージをはじめ新聞・雑誌・小冊子・書籍・写真集の出版物のデザイン・製作・ディレクションなどが主な仕事です。本業の延長線でも何か印刷物を制作してプロボノ的に支援につなげたかった企画もありましたが、いろいろありまして断念しました。

以前、お仕事関係の代理店の方と雑談の中で
「自分たちが作っているものって、所詮使い終わったらゴミ箱に捨てられるものしか作ってないんだよな」って。そんな話をしたことがありました。
たしかにそうなんです。
新聞紙だって読んだ翌日には用がなくなりゴミを包んで捨てたりしません?
新聞だって要らなくなった本や雑誌をまとめて縛って資源物回収に出したり。
特にパッケージなんて中の商品を出したらすぐゴミ箱にいれちゃったりしますよね。
自虐的に言い換えれば資源ゴミをデザインするような仕事をしています。


↓過去作品例です。でも守秘義務の塊みたいなものなので見て見なかったことにしてください。とりあえず馴染みがありそうな食品パッケージだけですが、こっそりアップしてみます。

スクリーンショット 2020-12-02 8.58.10
だから手元にずっと置いておいてもらえるものをデザインする事って意外と少ないのです。
 
今回の「丸窓ぽんて」はそういう点で言えば間逆な製品でずっと飾られつつ機能して長いこと保存していただけるもので、本業のお仕事でデザインしているものとは全く毛色が違います。
言い方を変えれば
グラフィックデザイナー(紙媒体やWebなどで主に情報を伝えるデザイン)

プロダクトデザイナー(主に工業製品のデザイン)
の違いなんです。
でも一般的にはその違いはあまりよく理解されて無くて「デザイナーならなんでもデザインできる!」と思われてるかもしれません。
一番最初にオアシ工業さんにお声掛け頂いたのも、そんな感じだったのかもしれません。
「ドライバー」で例えれば
タクシードライバーもトラックドライバーもレーシングカーを運転するドライバーもひとくくりに「ドライバー」って呼んでるような感じです。
ニュアンス伝わるかな?


そんな素敵な勘違いのおかげで「丸窓ぽんて」が誕生しました。
少しでも上田市・上田電鉄のお役に立ててればいいんですが。。。
本業のお仕事もそうですが、なかなかフィードバックといいますか
エンドユーザーさんの声が届きにくいお仕事なので心配しつつ
別所線の全線開通の日を待ちながら次の一手を考えております。

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最後に・・・・
以前「なぜ上田市の人じゃないのに、この活動をしてるんですか?」と聞かれたのに答えをはぐらかしたので、ここでちゃんとお答えしようと思います。

そう。そもそも私こと天パさんは上田市民ではありません。
もっと言えば上田電鉄もあまり利用する環境になく
鉄道マニアでもない人です。
なのになぜ上田電鉄・別所線の支援のデザインをしたりこんな活動をしているのか?

それは
(とあるパンフレットにも似た文章を書いたんですが・・・)
以前、この活動とは全く別な活動をしていた時のこと。
長野市にある大きな会場でイベントを準備していたんですが、
どうしてもクリアできない大きな問題に直面し頭を抱えていました。
かなり高額なお金を払えば解決できるけどそんなお金もない。かといって、何をどうしたらいいかもわからない。

そこで上田市菅平のお山の上にいるある人に相談に行ったんです。
思いの丈を全部ぶつけて何に困ってるのか話してる最中に
その彼は電話をかけはじめました。
しばらく話した後に電話を切り
「それ全部こっちでなんとかするから」と言われました。

何がなんだかわからないけれど、その電話1本で自分たちの問題が全て解決してしまったんです。
その後、自分たちが企画したイベントも無事開催され胸をなでおろしました。イベントにも来てくれた彼に「なぜ自分たちを助けてくれたのか?」を聞いたら
「自分を頼ってきてくれたんだからそれに応えただけ」と。


今回の「丸窓ぽんて」の活動を始めた理由=
「自分を頼って相談してきてくれたからそれに応えただけ」
その彼の真似しました。ペイフォワード的なやつです。

自然災害で全線運行できなくなった上田電鉄の赤い橋のために何かしたいと考えている上田市民の皆さん・沿線の方々のお気持ちを伺ったり、そういった会議に参加してみたりしている中で、おいでよ上田さんの考えていることなども知り、自分自身のスキルでなにかお手伝いしたいと思っていたし、上田市で受けた恩を上田市に返したいと思っていたから、今も続けられています。
とりあえず全線運行できるようになるその日まではがんばります。

よく電車の車両の話とかされるんですが
そういう理由だから電車のこととか全然詳しくないのです。ごめんなさい。


あと「天パさんに頼めばなんでもデザインとか手伝ってくれるんだ!」はちょっと違いますが、そういう場合はちゃんとお仕事としてお請けしますので依頼お待ちしておまります。見積もりいたします。遊びじゃないんで。
(おしまい)

写真:PhotoAC(https://www.photo-ac.com)もしくは著者撮影
イラスト:イラストAC(https://www.ac-illust.com



<過去のTweetより>
2019年10月9日。まだ台風19号がやってくる前の事。
オアシ工業の社長夫妻に丸子の「ちくりん」に呼ばれました。
ちょっと相談したいことがあるからと。↓

それから数日後に台風19号で上田電鉄の赤い橋梁が落ちてしまい
「これだ!」と思いついて本立てを作りはじめるわけです。↓

↑↓まだ片足だったり、色が赤一色だったりデザインも微妙に違いますね
あぁ懐かしい。。

過去のTweetを見てたらボツロゴ案も出てきたので、ここでも成仏させるためにアップしてみます

</過去のTweetより>


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