ミラーボールの温度
先月のお話ですが、とっても楽しかった熱海銀座劇場での思い出を語らせて下さい。
2022年9中、この週は私の大好きな踊り子さん・黒井ひとみさんが静岡にある熱海銀座劇場へ初乗りするとの事ではりきって計画を立てて、9月16日旦那と一緒に車で熱海へGO🚗
劇場は夜からなので、途中道の駅に寄ったり海を眺めたりしながらのんびりドライブをして、宿には早めにチェックインを済ませ、温泉を堪能♨︎
(時間が早かったので、なんと女湯は貸切でした!贅沢!)
部屋にもどって、コンビニで買っておいたお酒を飲みつつ地方のテレビを見て、見た事のないCMで笑ったりしながら、
「温泉も入ってお酒も飲んで気持ち良くなって、これからエンターテイメントショーを観れるなんて最高すぎる」とわくわくな旦那さま。
時間が近づいてきて、リュックの中から新陳代謝さん作のボイタチームショーTシャツを取り出し着替え、髪を黒井ひとみボブに整えていざ出発。
私の泊まったホテルは熱海銀座通りとお隣くらいすぐ近くで、劇場までは徒歩5分ほど。
夜の熱海銀座通りの、Atami Ginzaという赤いネオンがなんともレトロ。
初めての劇場にドキドキしながら中へ入ると、こじんまりとしたステージに20〜30人くらい入れるか?という客席。写真で見たことはあったけれど、こんなに小さい劇場なんだなあ〜としみじみ。
かぶり席がひとつ空いていたので私はそこへ、相方は端っこあたりのスツールへスタンバイ。
開演時間が近づくにつれちらほら集まるお客さんたち。見覚えのある顔に「あ、栗橋で」や「ボイタチームTお揃いですね!渋谷で以前お見かけしました」など、劇場の雰囲気とお酒の力も相まって、普段は人見知りな私もついついお話してしまう。不思議な空間だ。
この週は前半黒井ひとみさん1人で、ちょうど16日から有馬美里さんとの2人体制になる日だった。
初めて観る踊り子さんに期待せずにはいられない。
ドキドキしながら1回目のステージが始まる。
有馬さんが登場して客席を見渡す。
あ…私のこの人好きだ…
↑落ちるの早すぎました。
森の精のような衣装でゆったり踊る有馬さん。
焦らすような目線の配り方、空気をなぞるような指先の動き、全部の仕草に色気が詰まっている!
このお方を全力で(心で)抱きしめたい!と思わせるような雰囲気を持っていて(相方も同じように思ったそう)、ああ〜この人好き!と早くも有馬さんの魅力にずぶずぶハマってしまったのであった。。
ステージが終わると、「ありがとうございました〜この後はですね〜」とお客さんに喋り出す有馬さん。まったりした話し方かわいい〜癒される〜と思っていたら、ふいに私を見て「黒井ひとみちゃんに似てますね〜本人かと思っちゃった〜笑」と話しかけられ、ひえええぇとなりながら「髪型意識してます」とちょっと気持ち悪い返答をしてしまい、もっと上手い返しはなかったんかい!と自分につっこむ。
ポラも撮らせて頂いて、しかも目の前でサインを書いて下さって、これまたとっても素敵で宝物が増えて嬉しかった!
「この後はオープンショーです。オープンはね〜なんと事かは見れば分かるよ〜笑」と微笑みながらはけるのかわいかった☺️ほっこり。
続いて黒井ひとみさん。
袖から「思い出BOX」が登場して、もう感極まりそうなになる私。
このエスケープという演目は、踊り子を引退した後の物語が描かれているのだけれど、全部抱きしめて生きていく!という黒井さんのあったかい気持ちがこもっていてとっても大好きな演目。
推しが登場して、私はここでかなり油断していた事に気づく。ステージめっちゃ近いんだったと!!
有馬さんの時は割とリラックスして観ていた、この距離の近さ。
黒井さんに対する「好き!」という気持ちが溢れ出てきて涙が止まらない。。
いつも行っている劇場のかぶり席も相当近いと感じるけど、熱海の空気感がそうさせるのか、黒井さんの発するエネルギーをダイレクトに感じる気がした。
こんなに小さなステージさえ大きく華やかに見せてしまう。
力強かったりしなやかだったり、ぶれないくらい真っ直ぐに感じたり、壊れてしまいそうな弱さを感じたり。
色んな感情がどんどん入り込んできて、最後はあたたかく包み込んでくれる。
演目の余韻に浸っていると、ボイタチームTに着替えた黒井さんが再登場。
ポラタイムは、お客さんの持っているスマホやカメラでの撮影。私も早速、スマホを新しく変えたばかりの相方に頼み写真を撮ってもらおうと思っていたら「一緒に撮ろうよ!」と誘われ3人で並んで撮ることに。黒井さんが私たち夫婦をぎゅっとしてくれて、幸せそうな顔をした写真を撮って頂き本当に感謝です!
オープンショーは黒井さんが客席を行ったり来たり、なんとも自由で楽しそうで思わずにこにこしてしまう!かわいすぎる。。
2回目は夏に出された新作カルメン💃
これも大好きなんですよね。。(もう全部なんですけど)
この回は飲み会後(?)のような10名くらいのスーツの一見さんが来ていて、みなさん黒井さんの熱に煽られ超大盛り上がり!(有馬さんの時は全員で集合写真撮っていて微笑ましかった!)
演目中も客席を練り歩き、一見さんの心もひとりひとりがっちり掴んでいく姿が好きすぎる。。
私も心の中で、「どうですか?これが黒井ひとみさんですよ?みんな好きでしょ?」なんて思いながら楽しそうなお客さんたちを見てにこにこ😊
ポラタイムでは組体操で写真を撮っていたり、もう終始楽しすぎた!
人の心を上手に開いてしまう黒井さんの才能に惚れ惚れする。
3回目は飢餓海峡。
熱海での飢餓海峡がすごいとTwitterで話題になっていたので、かなり楽しみにしていた演目。
それはもうすごかった。
熱海は他の劇場のように照明装置がある訳ではなく、舞台の地明かり・客席の電気・舞台の壁に付けられた色とりどりの小さい光を放つミラーボール(と言っていいのかな?)基本この3つの明かりで構成されていて、踊り子さんの空間を作る力が試されるようなステージになっている。
飢餓海峡は逆にこの引き算された照明と、場内の真っ赤な壁がぴったりマッチしていて、黒井さん演じる八重のすごみを引き立てていた。
曲を変える動きでさえ演目の一部になっていて、ストリップ初見でこれを観た日には、もう眠れないだろうな。(この回の一見さんは若いお兄さん4人組が来ていた)
八重のどこまでも真っ直ぐ健気に想い続ける気持ちに、いつもぐっときて観る度に好きになる演目。
熱海で観る事が出来て本当によかった!
熱海ありがとう!
ストリップを知らなければ、ハマらなければ見る事が出来なかった景色はそれはもうたくさんあるのだけれど、そのひとつひとつが本当に宝物みたいで、好きになってよかったなあと心から思うのです。
そして熱海銀座劇場に来て驚いたのが、前回栗橋に連れて行った時に秒で疲れてしまった相方がちっとも疲れた様子もなく3回全部のステージを観る事が出来た事。
今回も疲れちゃうだろうから全部は観られないかなーなんて思っていたけれど、そんな心配は無用だった。
しかも、撮影したりチップを渡したりと積極的に参加していて嬉しかった!
相方がとっても楽しんでいて、人のあったかさをこんなに感じる事あるんだ〜と感動していたし、みんなチップを申し訳なさそうに渡すのなんでだろうって思ってたけどその気持ちが分かった、と言っていて、入場料金以上の素晴らしさがここにはあるだろ!?となんだか誇らしげになってしまった。笑
熱海の場合、照明・音楽が優しめなのでゆったりリラックスして観る事が出来るし(爆音&バチバチの照明も大好きです)、お酒を飲みながらだと、なおふわふわしたいい気分で楽しめる。
休憩時間がしっかりあるのも、ストリップ初心者の旦那にはよかったのかもしれない。
この日の事はずっと忘れない、とあったかい熱海のミラーボールの温度の余韻を持ち帰った夜だったのでした。
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